むぎわらぼうし通信。筑波農場の常陸小田米づくり。

(株)筑波農場の社長です。
常陸小田米の生産と農業ブランドへの取組みや政治活動報告します。

炊飯について

2023年03月31日 | 常陸小田米

お米は炊飯でご飯の焚き上がりが変わります以前にも、書きましたが再度投稿します基本に忠実に行うことがベストですね。

炊飯作業とは、①保管 ②計量 ③洗米 ④浸漬 ⑤加熱 ⑥むらし⑦ほぐし ⑧保温 ⑨盛りつけ までを指します。

①保管
お米は、生物。比較的、湿度の低い涼しい場所で保管して下さい。高温多湿になるキッチンは実は最悪の条件です。

冷蔵庫で保管する場合は、乾燥と臭い移りをシャットアウトさせる為、密封して出来れば野菜室で。2ヶ月間は精米したての鮮度を保てます。

常温では、冬場で2ヶ月夏場で1ヶ月が限度の目安です。

②計量
お米の計量は計量カップで正確に。容量より重量で量る事をお勧めします。

③洗米
現在は、ゴシゴシ研ぐ必要はありません。

逆にお米が割れてしまい炊飯を妨げ食味に影響します。釜に水を入れそこにお米を入れ、1回目は素早く手指でかき混ぜ、直ぐに水きりをする。

2回目以降は水を入れ手指で米をすすぐ様に洗い、3・4回繰り返します。

※ザル上げは必要ありません。

④浸漬
水温5℃(冬場)では120分、水温20℃(夏場)では30分必要です。

この行程が不十分になると、炊きあがったごはんに芯が残り硬くなってしまいます。

しっかり浸漬してから炊くと、冷めても柔らかいごはんになります。


『ザル上げ』(浸漬後、水切りをしてザルに上げておく事)は、やめて下さい。昔の硬いお米の場合は、ザル上げし、わざとお米に亀裂を発生させ、吸水を促進させましたが、現在のお米では、その必要がありません。逆に割れてしまい細米が発生し、炊飯トラブルにつながります。

⑤加熱

火力が強く釜底の肉厚が厚いほど、釜内の対流が盛んで沸騰部分の幅も広がり気泡が細かく熱伝導も高まり米粒の立ち上がりがよくなり、美味しいごはんが炊けます。


電気式炊飯器ならマイコン入りの2度炊き方式。電磁式(IH)炊飯器は、おまかせ炊飯でOK。ガス式ならカロリーの大きい炊飯器を。

⑥むらし
『むらし』は『うまし』と言い、その時の温度管理がごはんの美味しさを左右します。

現在の炊飯器は、この行程まで完了してからスイッチが切れます。

⑦ほぐし
ほぐしのタイミングは95~90℃なので、むらし直後なるべく早いタイミングで行って下さい。

素早く、軽く、優しく、ごはんを切る様に釜内のごはん全体を混ぜる様に行います。

⑧保温
炊飯機内での、保温・保管は乾燥が進みα化した澱粉がβ化(もとの米の状態)してしまうので、3時間が限度です。
それ以上保管する場合は、おひつに移し布巾をかけておくか、ラップでくるみ冷凍庫へ。

⑨盛りつけ
お茶碗にふんわりと、ごはん粒を立てる様に空気を含ませながら盛りつけます。決して押しつけない様に。
艶と甘みと香りが楽しめ、適度な粘りとコシが生まれます。



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