将棋の藤井聡太の無双が続き、やがて天下を取るのは間違いなかろう。
天下は何時まで続くのだろうか。
未来のこと故、鬼に笑われるが、あえて予想すると案外短いのではなかろうか。
何故か、今後、ディーラーニング系AIを幼少から取り入れるとともに、詰将棋を強化する幼児が確実に表れるからだ。
本人の適正と努力が合致した場合、藤井聡太の命運は安泰とは言いかねる。
藤井聡太の快進撃は誠に胸のすくものだが、単に勝つだけではなく、アマ、プロ双方を驚かす指し手が少なくない。
藤井聡太と、「AIプラス詰将棋」の少年棋士との対決が待ち遠しい。
さて、ここから先は蛇足だ。
藤井聡太の手は正確無比でAIと一致することが多い。
かつて、AI一致率をもとに某棋士をいかさま扱いした若手某棋士がいるが、彼は藤井聡太にも異議を唱えるのだろうか。
なお、かつて某新聞主催の棋戦で挑戦者が不当に変わるという事件があった。
本件は、その疑惑があれば直ちに正否を調査し、立証できなければ厳正な管理のもとで棋戦を実施すれば良いだけの話だった。
これを怠った主催新聞社と日本将棋連盟の世紀の不祥事だった。
本件で暗鬱とした事態を吹き飛ばしたのが、藤井少年の快進撃だった。
さて、昭和の時代は、棋力は人を含めて総合的なものとする考えがあった。
棋士に非常識な奇人変人が少なくないことを思えば、誠に噴飯もしくは吐き気を催す考えだ。
そもそも将棋に人間の出来を加えるならば、負ければ人間性が劣るともとられかねない。
羽生善治元七冠が若き日に、将棋はゲームと言った。
羽生氏は最近、タイトル戦から遠ざかっている。
将棋がゲームと言った羽生氏にこそ、捲土重来を期待したい。
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