伝説の女になった話 その3 | ナースサーファー 世界をゆく  

伝説の女になった話 その3

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サーファーの皆様、台風17号のスエルの恩恵にあずかれましたでしょうか??

わたしは世界一周中に知り合ったサーフトリッパーがうちにホームステイをしに来てくれたこともあり
昨日までの4日間「千葉、湘南、湘南、千葉」と忙しく動き回っておりました。



そして昨日の夕方にはグチャグチャだった波も落ち着いてきて、
千葉某所でバレルセッション!!!しかも友達と貸切!!!!

いやーーー、最後の最後に当てました音譜





台風18号も発生し、今後の動向が気になるところですね。
サーファーの皆様がいい波を当てられますように。
そして大きな被害がでませんように。









前回記事の続きです




久しぶりにボードなしで泳いでみて、自分の体力のなさに気づく。





あーボードがないとこんなに辛いのか。
疲れてきたよ。
絶対40分も泳げないよ


どうしよう、
どうしよう、
どうしよーーーーーう!?





その時、








ピーピーピー!!!



笛の鳴る音が聞こえた。

崖の上から監視をしてくれているライフガードがわたしの異変に気づいてきれたのだ。
(バリの主要なビーチではライフガードが待機してくれています)


ライフガードがわたしに向かって

岸側へ来い!!

といったジェスチャーをしている。



岸側へいくことに不安を感じていたけど、
ライフガードがそう言っているのだ。


行こう。



わたしは岸側に向かって再び泳ぎだした。





するとすれ違ったサーファーがわたしに向かって言った。




「ダメだ!!それ以上行くな!!!
戻れなくなるぞ!!!!アウトに戻るんだ!!!」






やっぱり??わたしも少しそう思う。
だけど、ライフガードが岸に泳げと言っているのだ。
ウルワツを知り尽くしたライフガードを信じよう。




そのまま岸に向かって泳ぎ続ける。





さらに2人のサーファーにすれ違い、彼らが口をそろえて


「君、それ以上インサイドに行ってはダメだ!!流されるぞ!!」


と言った。




確かに、大きな波がくるたびに深く潜っていたし、
全力でクロールしていたので、体力の消耗が激しかった。

それに3人のサーファーにそういわれると岸に向かって泳いでいることについての不安が大きくなる。



これから岸にたどり着いてもボードが見つけられなかったらウルワツに戻るだけの体力はないだろう
今ならまだウルワツに戻れるかもしれない





試しに、背泳ぎの体勢に変え、カレントに逆らってアウト・ウルワツ方面に泳いでみる。
ゆっくりではあるが進んでいるのがわかった。
それに背泳ぎにしたことで体力の回復が見込めた。



もう、ボディボードは諦めよう。
命が一番だ。






そう思って、アウトに向かって泳ぐことにした。




すると








ヘーーーーーーーーイ!!!!




大きな声でわたしを呼びながら、近づいてくるサーファーの姿が見えた。







ライフガードだ!!!



ライフガードが二人乗り用の大きなサーフボードに乗って、
わたしを救出しに来てくれたのだ。





「大丈夫か?!よし、乗れ!!
もう一人サーファーが流されているんだ。
そいつを助けにいくぞ。
君も自分のボードがないか、よく見ておくように。」









もう一人のサーファー。
わたしの前の波でボードが流された彼だな、と思った。



岸付近で、サーファーを発見。
彼は自力で自分のボードを見つけ出していた。




「ここからウルワツへ戻るのはカレント(潮の流れ)がキツイから、
隣のトーマスビーチから上がるぞ」




パドルしている間、いろいろなことを考えた。



人生初のタンデムサーフがウルワツで流されて救出される時だなんて!!
ボードはどこいっちゃったんだろー?
ライフガードの人に迷惑かけちゃったー(;_;)





10分くらいパドルしただろうか。
無事トーマスビーチに上がることができた。
しかし、わたしのボディボードは見つけられず。

トーマスビーチの崖を上り、
そこからウルワツへ15分の道のりを歩く。
ライフガードなんて、重いタンデムのボードを持って、だ。



もうウルワツの満潮がトラウマになるかもしれない。
歩いている間、凹んでいるわたしに気づいたのか、ライフガードのおじちゃんが
何度も声をかけてくれる。


別れ際、ライフガードのおじちゃんが言った。




「またウルワツでサーフするでしょ??また明日会おうね!!」



涙が出るほどうれしかった。




ここは「世界のウルワツ」である。


こんなリーシュの管理もできずに、流され、
挙句の果てにライフガードに救われるなんて!!
お前みたいなサーファーが入るには100年早ぇーーーーんだよ!!!
もう迷惑かけるんじゃねーーーーぞ!!!




そう怒られてもおかしくない場所なのだ。


それなのに、凹んでいるわたしの気持ちを察し、

「これでウルワツを諦めちゃだめだよ。ちゃんとウルワツに戻ってくるように」


って言ってくれているみたいで、嬉しかった。



ありがとう。




怪我もなく、命が助かったのは
ライフガードがしっかり見ていてくれたおかげです。
自分の力を過信せず、
そして道具のメンテナンスもきちんとしなければいけないな、と反省させられる出来事だった。




そして

「ウルワツで流されたら、隣のパダンパダンビーチ(トーマスビーチ)まで泳ぎ
歩いて帰ってこなくてはいけない」

という伝説に、さらに




「タンデムのボードでライフガードに救出される」というオプションが追加され、



はれて


負の伝説の女



となったのであります。






ちなみに。



そのときつけていた腕時計。
リーシュが切れた衝撃で(?)
先端の金具の部分と、バンドをとめる部分が吹っ飛んでいってました。








この瀕死の状態で、まだわたしの腕にしがみついていたこの腕時計も奇跡。



さて、命が助かってよかった。
ボディボードがないが、明日からどうしよう・・・





続く。



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