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前回の続きです。
前回述べた通り数字の概念がある程度理解できているBさんに好物のチョコレートなどの空き箱を教材にして買い物の練習のSSTを始めた私だがまだ試行錯誤の段階で明確に順番を決めて練習と言うよりも価値の概念、疑似通貨の使用などどの程度理解ができているのかをアセスメントしないと進められない。
私は教材を増やして毎回シャッフルしてBさんが飽きないよう工夫した。100円単位の足し算は正確にできるので売っている商品の合計額を900円まで引き上げ、最初に売っている商品を全部買うといくらになるか計算してもらうことにした。
これは毎回正確にできた。その後はお釣りの概念が理解できるかとか、同じ商品で違う値札をつけてどちらを選ぶかなど考えていきながらSSTの流れを組み立てようとしていた。
そうしているうちに長崎がやってきて、大きな付箋などを使って流れを決めて手順を構造化するといいよと教えてくれた。それを聞いた私は、早速取り入れてBさんにも手順書を見せながら取り組んでみることにした。ただ漢字で書いてしまったので全部振り仮名を打つことにした。
(買い物SSTの流れ)
① 今カゴに入っているアイテムを全部買うといくらか計算してもらう
これは療育手帳AのBさんも数字に強いだけあって外さなかった。
② お給料600円もらったら何を買うか選んでもらう
ここで疑似通貨(100円×6)を渡す。
③ 600円の範囲内で3つ選んでもらう
最初は何を選んでも600円までに収まるよう設定している。次第に4つ、5つと増やす予定だった。
④ 実際に支払いの練習
最初は「合計600円です」と言って渡した疑似通貨を出してもらう。
あとは残りの実習期間中毎日改良を加えながら練習しようと考えていた。
話は次回に続きます。