ラーメン名木@宇治市伊勢田町名木:ラーメン&焼きめし

京都府宇治市という場所は、なかなかラーメン店が定着しにくい場所だ。

当ブログをメインにする以前、2002年から2008年頃まで主宰していたラーメンサイトがあった。その当時の「宇治市」のインデックスを再現してみる。この中で今もなお健在なのは「元祖スタミナラーメン宇治店」と「ラーメン名木」の二店しかない。今回はその「ラーメン名木」の現在の姿を知りたくなり、この日行ってみることにした。実に、20年ぶりとなる。幸い、20年前の画像も残っているので、この機に見比べてみよう。

まず外観。

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現在の姿。

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2003年当時。
一見、何も変わっていないようだが2003年当時の赤テント庇は白く塗装された骨組みにロープで巻きつけた構造。そこに書かれた「ラーメン名木」の字も、そのフォントと字間の詰め方によって、今あらためて見てみたらどことなくレトロ感のあるものだった。そして現在の赤テント庇は骨組み部分を覆う形に改良して施工され、かつ店名の自体も以前と同じように見えつつもどことなく洗練された感であることに気づく。

これは現在の画像。Ⅼ字型カウンター席の向こうには4人掛けテーブル席があるそうだ。

2003年当時のメニュー一覧。

2023年、現在のメニュー一覧。

画像を編集し比較してみると、時代による価格変化はさておき、「ネギラーメン」がメニュー落ちしていることと、「焼めし」が新たに加わっていることが分かる。ちなみに、ネット上に散らばるこのお店のレビューを見て回ると、時期によっては「天津飯」もメニュー化していたこともあったようだ。

こうして20年前との比較をして気づく最大の変化は、厨房機器だった。2003年当時、大きな寸胴2基が鎮座していた場所は...。

中華鍋を振るうことが出来る高さのあるコンロに換装されている。それがいつのことだったのかは不明だが、白ご飯以外の、焼めし等をメニュー化するようになった頃と一であろうことは想像に難くない。

コレは2003年当時のラーメン。

このラーメンについての、当時のレビュー。率直なところ、化調の後味がかなりきつかった印象は今も記憶している。

そしてコレがこの日のラーメン。ビジュアルは20年前となんら変わった様子はない。チャーシューも以前と変わらぬ少しカタメのスライスチャーシュー。「焼豚麺」を選べば鉢一面にチャーシューの花が咲くことは知る人ぞ知るところだが、トータルバランスがとれているのはやはり普通のラーメンだろう。

スープは相変わらず動物系の出汁感薄く油分も控えめな、昔ながらのあっさり清湯醤油。麺に差し掛かる前に、モヤシと対峙する時間がしばらく続く。20年前に感じた強烈な化調感はそれほどでもなく(それなりにはあるけど化調ドぉーンという程ではない)、第一旭ほどのブタブタ感も控えめ。このアッサリ感が却って良いとも云えるんじゃないかしらん。

麺は、おそらく以前と変わらず中金製麺製であろう。伏見の大黒様滋賀守山の名門で啜るあの麺に共通する食感。

そして今回は「焼めし」も注文してみた。もちろん並サイズで(←リンクをクリックすると焼めし調理中の音が聴けます。大将が作業する様子はあえて画面から外しました)。

具材は刻んだチャーシューに卵と刻み玉ねぎ。個人的には青ネギが入っていたらもっと嬉しいけど、味は間違いない。出しゃばりすぎない若干薄目の味付け。フルサイズなのでラーメンと一緒に頼んで食べきれるかチト不安だったが、その実なんなく食べきった。こんな風に、20年前とはまた違った味わい方が出来るラーメン名木。だが...。

この時代にあって、テーブルには卸しニンニクの傍らに灰皿が普通においてある。あ、それから、コップのお冷やは、少なくなると大将が頃合いを見計らってすかさず足してくださる。客の挙動を見ていないようでしっかり見てるな大将w

いまやすっかり絶滅種な信用金庫の景品的マッチ箱までもが普通に置いてある...。平成生まれな人にしてみれば、これは絶対に昭和の遺物に見えることだろう。
会計を済ませ、お店を出るとき、「このお店、いつごろからやっておいでなんですか?」と大将に聞いてみた。すると、「うーん...。昭和の60年代くらい...かなぁ?」ということだった。ということは、少なく見積もっても創業以来35年以上の歴史を重ねたお店であるということになる。
ネット上のレビューを漁ってみると、大将が厨房に立たないときには女性の方が代わりを務められることもあるようだが、こういうお店は、ひょっとしたら、「あるうちに行っとけ」なのかも知れない。


ラーメン 名木ラーメン / 伊勢田駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5


 




 
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