新型コロナウイルスワクチンに関する意識調査 Vol.2
かわむらこどもクリニックでは、新型コロナウイルスワクチンに関する意識調査を、2021年1月と5月に行いました。
目 的:コロナワクチン接種前と接種開始後のコロナワクチンの接種希望、効果への期待、副反応への不安、子どもの接種に関する意識を探るため。
同様の対象者、設問で2回行うことにより、意識の変化を評価することも目的。
方 法:アンケート調査(Googleフォーム)
期 間:1回目 2021年1月24〜31日 2回目 2021年5月21〜31日
対 象:CLINIC Mailnews登録者、LINE登録者、FaceBookページ発信。
結 果:回答数 1回目 356件 2回目 394件
設 問:
・子どもへの接種(再掲)
1回目
2回目
・接種優先順位
設問:コロナワクチンの接種体制と供給量から、厚労省は2月下旬から医療従事者(未完了)、3月下旬から65歳以上の高齢者(未完了)、続いて基礎疾患のある人、高齢者施設等の従事者、その後は健康成人、小児となっています。これをどう考えますか。
1回目
2回目
・16歳以上の小児への接種
現時点では16歳以下のお子さんへの接種は未定で、接種順位は後半になっています。子どもへの接種に関して、どう考えますか?
1回目
2回目
・12〜15歳への接種
設問:現時点では12〜15歳は認められない年齢ですが安全性に関する報告はあります。11歳以下のデータはありません。子どもたちへの接種をどう考えますか。
2回目
考 察
Vol.1の再掲となるが、回答者等の接種希望の増加とは異なり、子どもへの接種に関しては1回目と2回目では差がなかった。「わからない」との割合が多いことが特徴で、子どもへの接種に関する情報が不足していることを表しているかもしれない。
国からの優先順位への評価だが、1回目の理解できるが81.1%、2回目は74.3%になり、理解できないは1回目8.2%、2回目が13.7%と有意に増加していた。今回のアンケートでは高齢者が少なかったこともあり、自身や家族が接種していないことの反映に加えて、子どものワクチン接種情報が少ないことも関与していると考えられる。
16〜20歳未満への接種では、1回目の理解できないが9.3%、2回目は19.3%と2倍以上に増えている。前問の高齢者などの優先順位でも不満の増加はあるが、小児のワクチンへの不安とは別に、小児優先順の不満があらわれているようだ。
12〜15歳への接種に関しては、対象とはならなかったため1回目の設問にはない項目である。新たに対象者となったために加えた設問であるが、データのある12歳以上に接種すべきが最も多く30.5%、現状通り29.8%、年齢に関係なく全ての小児は10.9%だった。15歳未満の接種には少し抵抗があるようで、まずは現状の16歳以上の接種を早くとの気持ちが強くあらわれているようだ。
今回の設問を評価すると、子どもも含めて早く接種を受けたいという思いが基本としてあることが推測される。
※コメント
アンケートへのご協力ありがとうございました。皆さんのおかげで一つのデータとしてまとめることができました。
今回はVol.1で、小児へのワクチン接種と優先順についての項目の結果と解析です。他の項目に関して、順次提供していく予定です。
コロナワクチン接種の参考になれば幸いです。
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(Vol.3に続く)