読者の広場:2022年8月号 | こどもクリニック四方山話

読者の広場:2022年8月号

 「読者の広場」はコミュニケーションを目的とし、実際に寄せられたメール・メッセージと院長のコメントを紹介するコーナー。新聞発行に合わせて、毎月1回提供しています。病院とのかかわりあいのヒントを掴んでください。

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2022年8月号  348号: NEWS PDFはこちら!

 

 7 月はメールは 4 通でしたが、小児での新型コロナ感染症の流行を受けMessenger 含めて相談事なども含めて多くのメッセージをいただきましたが、プライバシーに関わるものなので匿名で紹介します。

 

「こんにちは。ご無沙汰しております。○町の ○○の母です。先生にお聞きしたいことがあり、メー ルしました。

 ○○の所属している高校の野球部でコロナが出てしまい、濃厚接触者となってしまいました。本人は熱はなく、喉が痛いと言っています。私も喉の痛みと鼻水の症状があります。病院に行った方がいいのか迷っております。

 どうしたらいいでしょうか?連絡頂けるとありがたいです。よろしくお願いします。」

 

  院長は次のように返信しました。

 

 「メールありがとう。こちらこそご無沙汰です。まずは濃厚接触だけでは、検査の対象になりません。症状出たら検査・治療の対象になります。この症状というのが難しくて、神経質な人ではちょっと した症状でも検査を求めます。

 たとえコロナ検査が陽性になっても、特別な治療があるわけでもなく風邪薬を処方するぐらいです。当人にとっては検査のメリットはありません。ただし集団や社会に対する立場でも異なります。今日休日ですから慌てて病院受診必要はないでしょう。熱が上がる、喉の痛みが強くなる、加えて心配があれば明日の受診でい いと思います。

 最後は自信や親の心配も基準にしてください。それでは、お大事に。」

 

 小児感染者が増えて、特に集団生活をしている場合には親御さんは心配しています。また保健所業務が逼迫して十分 な対応ができなくなったり、短期間に仕組みがかわるなど混乱するばかりです。

 まして SNS では信頼性の低い情報が 取り上げられて不安に拍車がかかります。クリニックでは陽性者・濃厚接触者自宅療養マニュアルを作成して、感染者家族に配布しています。この先も感染の可能性は出てくるので、事前に手に入れておくことをお 勧めします。

感染者・濃厚接触者自宅療養マニュアル(第6版)

Facebook、LINE、Mail nwes でも情報を提供しています。登録をお願いします。

 

 お願いです。医療機関のコロナへ対応が限界に近づき、さらに検査キットも不足しています。そのような理由からコロナ感染を疑い症状があり市販のコロナ用抗原検査キット(研究用を除く)で陽性が出た場合、改めて医療機関での検査が不要になりました。発熱、咽頭痛、倦怠感、咳・鼻汁がありコロナ感染が疑われる場合は、可能であれば自宅で検査を行ってから受診してください。発熱直後では陽性率が下がる場合もあるので、できれば6〜 12 時間程 度待ってから検査することを勧めます。もちろん自宅での検査は絶対条件ではありませんので、感染の不安があれば検 査なしでも受診しても問題はありません。

 家族内濃厚接触者で症状がある場合は「みなし陽性」と届けることが可能に なりました。この場合は自宅での事前の抗原検査は必要ありません。

 

  当院で管理した家族から、クリニックの対応とマニュアルに関してメールをいただいたので併せて紹介します。

 

  「川村先生 皆様。○○○の母です。日頃からお世話になっておりますが、先日の○の新型コロナ罹患の際は大変お世話になりありがとうございました。幸い重症化せずに療養期間を終えました。御礼が遅くなり失礼いたしました。

 初めてのコロナ感染で大きく戸惑いましたが、先生から頂戴した資料がとても参考になり、保健所からの連絡も冷静に待 つことができましたし、療養期間中、何か心配があったらいつでもクリニックに相談できるという安心感があり心強く 思いました。

 また、上の子への感染も心配にはありましたが、予防接種を受けておりましたので、それがお守りになり、 心配し過ぎること無く過ごしました。予防接種も先生からのご説明を聞いて受けて良かったなと感じております。今後、 再罹患の可能性も当然ありますので、感染対策を続けていかなければと思います。

 先生も大変ご多忙の毎日をお過ごし と存じます。どうぞお身体ご自愛ください。メールで失礼申し上げました。」

 

  「川村先生、スタッフの皆さま、連日大変お忙しいところ、先日 7/23( 土 ) は○○が大変お世話になりました。

 ○○は 5 日目となり、熱は 36.5 で咳も少しだけ、喉の痛みもほとんどなくなりおかげさまで元気に過ごせております。

  7/23( 土 ) の 12 時頃から発熱して診療開始の 14 時に電話をして 15 時には来院していいと言ってくださり、川村先生 やスタッフの方々が迅速に対応してくださったおかげで、本人をすぐに隔離することができ、奇跡的に私、主人、○○ は全く症状なく過ごすことができました。もし検査が遅れて自分もかかっていたら、食事も作れず、○○も悪化してたかも知れません。ほんとにありがとうございました。

 看護師の佐藤さんには日曜日、月曜日と体調の確認のためのお電話もいただいて、ほんとに心強かったです。心当たりが学校と塾くらいで、つくづくすぐ近くにいるようになってたん だなと思いました。自分の中での反省、ワクチン 3 回目は 5 月末に接種券来てたのですが、中総体前だったので予約先送りしてて、そうこうしてるうちに中 3 で受験あるのでその時まで免疫保つように、少しゆっくり目に夏休みに打とうと考え、7/29 に予約しましたが、もう少し早めに打ってたら、もしかしたらかかってなかったかもしれないですよね。 

 結果論なので今考えても仕方がないのですが、かわむら子どもクリニックの皆さん、保健所の方には大変なときに、ほ んとにお世話になりました。川村先生、スタッフの方、薬局の方も感染リスク抱え毎日神経使うと思います、( まさか ○もそのリスク患者となるとは、すみません ) どうか皆さまお体気をつけてください。

 ほんとうに大変お世話になり、 ありがとうございました m(_ _)m」

 

  夏休みは、子どもたちにとって大切な思い出作りの大切な時です。感染対策を十分に行って、できるだけ自 由な時間、楽しい時間を作ってあげてください。