こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生はあっという間だな、あと少しの間どうやって生きよう

なぜ死ぬことが怖いのかそして嫌なのか(中)・・・老衰で亡くなる日本人は10%

2023年02月01日 | 生き方について考える
2月1日。
東京神奈川の中学受験が始まる。
子育て支援策が国会で議論されているが、受験にかかる費用というのも子育ての負担になっており、こういった点も含めどうしていくつもりだろう。
秘書官に抜擢した息子すらしっかりコントロールできない岸田総理にそういったことまで含めた考えがあるのか疑問に思う。

実際のところ、日本人にとって死はどのようなところにあるのだろうかと、死因を調べてみたら、日本人の死因の上位はがんが25%、心疾患が15%そして老衰が10%ということだ(厚労省の人口動態統計)。
80、90と齢を重ね、もう十分生きてきたよ、死ぬ時にそう自分の死を納得し、それを受け入れることができたらいいだろうし、それが老衰による死だと思う。

老衰による死を目指すことで、死ぬ準備はできるが、それでもそれまでにはいくつもの辛いことを乗り越えていかなくてはならない。
もっとも辛いのは死による別離だ。
死は不可逆的で取り戻すことはできない。

私の親族は今のところ、順番に逝っていて、私の番も見えてきたところだ。
そんなわけで、その人たちとの別れは受け入れやすい状況にあるが、それでも喪失感は大きい。

生命の仕組みがまだよくわかっていなかった頃、死神が命を持ち去ると思われていただろうが、今だって大して変わらない。
私は病理医で、解剖を通じてその人の死因を診断するのが仕事の一つだ。

この人は何が原因で、呼吸機能が低下し、全身が低酸素に陥り、やがて心機能が停止したのか、を考え、診断する。
これまで数百人の人の死因を考えてきて、死のメカニズムはわかっているのに、死に対する感覚がいまだに理解できない。

おそらく、生きようという思いがあるうちは、不慮の事故、病気による身体活動の制限と停止などに対する拒否反応があるのだろう。
そこで思うのは、天寿をまっとうするというのは難しいということだ。
この話、あとちょっと考えてみたい。
(この項続く)
腰痛がつらい

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