東京新聞杯（GⅢ）は東京競馬場・芝・左1600mで行われます。このコースのスタート地点は向正面直線の右奥となります。最初の3コーナーまでの直線距離は約542m（Aコース時）あります。3コーナー手前にさしかかるところで緩い上り坂となり、3～4コーナーにかけては下り坂になっています。最後の直線に入ると、途中からなだらかな上り坂となります（高低差2.1m）。東京競馬場全体の高低差は2.7mあり、最後の直線距離は525.9mで、新潟の外回りコースに次ぐ長さです。仮柵によるコース設定はA、B、C、Dの4パターン。3mごとに幅員が異なります。例年、Dコースは1～2月に使用され、芝内側部分を保護しています。
向正面の奥からスタートし、250ｍ地点までは緩やかな下りが続きます。3コーナーまでは約542m（Aコース時）の直線でポジション争いはさほど激しくならず、枠順に有利不利も少ないです。ただし、3コーナー手前でいったん坂を登りますが、再度下りの状態でコーナーに突入するため、息を抜きたいはずのコーナーで息が抜けません。そのため1400mに比べ上がりが掛かる傾向があります。マイル戦ながらスタミナ消耗戦になるコースで、このコースを逃げ切るにはスピードに加え、スタミナ、底力が必要となります。基本は瞬発力を持つ馬が有利なコースです。それでは過去10年で3着以内に好走した全30頭が該当するデータを元に好走しそうな馬を探していきます。
①過去に東京芝1600～1800mの牡馬混合重賞で連対、かつ過去に牡馬混合のGⅠで連対
19年 4番人気1着サトノアレス（東京新聞杯 2着/朝日杯FS 1着）
15年 9番人気2着アルフレード（NHKマイルC 2着/朝日杯FS 1着）
13年 4番人気3着トライアンフマーチ（東京新聞杯 2着/皐月賞 2着）
【該当馬】
該当馬なし
②前年10月以降に芝1400～2200mの古馬混合重賞で5着以内
21年 3番人気3着シャドウディーヴァ（府中牝馬S 2着）
20年 5番人気3着クリノガウディー（富士S 4着）
18年 2番人気3着ダイワキャグニー（毎日王冠 4着ほか）
17年 3番人気1着ブラックスピネル（京都金杯 2着ほか）
17年 1番人気3着エアスピネル（京都金杯 1着）
16年 5番人気1着スマートレイアー（府中牝馬S 2着）
15年 1番人気3着フルーキー（チャレンジC 2着）
14年 8番人気1着ホエールキャプチャ（府中牝馬S 1着）
14年 3番人気2着エキストラエンド（京都金杯 1着）
14年 5番人気3着クラレント（毎日王冠 3着ほか）
13年 2番人気1着クラレント（富士S 1着ほか）
13年 5番人気2着ダイワマッジョーレ（金鯱賞 2着ほか）
【該当馬】
エアロロノア、オニャンコポン、カイザーミノル、ジャスティンカフェ、ナミュール、ピースワンパラディ、プレサージュリフト
③前走OPクラス以上の芝1600mで連対
22年 2番人気3着カラテ（ニューイヤーS 1着）
18年 5番人気2着サトノアレス（キャピタルS 2着）
【該当馬】
エアロロノア、サクラトゥジュール、プリンスリターン
④近2走以内（前年秋以降）準OPクラス以上の芝1200～2000mで1着
22年 4番人気1着イルーシヴパンサー（ノベンバーS 1着）
22年 1番人気2着ファインルージュ（紫苑S 1着）
21年 5番人気1着カラテ（若潮S 1着）
20年 6番人気2着シャドウディーヴァ（常総S 1着）
19年 1番人気1着インディチャンプ（元町S 1着）
19年 6番人気2着レッドオルガ（紅葉S 1着）
16年 11番人気3着マイネルアウラート（六甲アイランドS 1着）
15年 3番人気1着ヴァンセンヌ（元町S 1着）
【該当馬】
インダストリア、ゴールデンシロップ、ショウナンマグマ、ピンハイ、ファルコニア、プリンスリターン
⑤過去1年以内にOPクラス以上の芝1200m以上で3着内、かつ過去に芝の重賞で連対
21年 12番人気2着カテドラル（朱鷺S 1着 / 19年アーリントンC 2着）
20年 4番人気1着プリモシーン（ヴィクトリアマイル 2着ほか / ダービーCT 2着ほか）
18年 3番人気1着リスグラシュー（桜花賞 2着ほか/秋華賞 2着）
17年 5番人気2着プロディガルサン（セントライト記念 3着/15年東京スポーツ杯2歳S 2着）
16年 6番人気2着エキストラエンド（京成杯AH 2着/15年京都金杯 2着）
【該当馬】
ウインカーネリアン、エアロロノア、ショウナンマグマ、タイムトゥヘヴン、ナミュール、ファルコニア、プリンスリターン、プレサージュリフト、マテンロウオリオン
本日の3着内に好走しそうなデータをクリアした馬は17頭（全19頭）です。殆どの馬がクリアしましたが、この中でもエアロロノア、ナミュール、プレサージュリフト、プリンスリターン、ショウナンマグマ、ファルコニアあたりに注目していきたいと思います。とりあえず現時点本命候補はファルコニアとしておきます。
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