肩こりを解消するには、姿勢を良くすると効果的です。

 

肩のコリは、悪い姿勢によってもたらされるためです。

 

デスクワークをしていると、どうしても猫背になりがちです。

 

猫背は、もっとも肩こりを引き起こしやすい状態です。

肩甲骨が伸びている状態です。

 

そのような不自然な状態を続けていると、血流が滞って、肩こりが引き起こされます。

 

肩の血流不足は、体のほかの部分の血流不足も招いてしまいます。

それがさらに健康を害することにもなりかねませんので、姿勢の改善は大切なのです。 

 

 

正しい姿勢は、肩甲骨が内側にキュッと引き締められている状態で、横から見ると、背骨がS字型を描いています。

 

このような状態にあると、血流を阻害しにくいです。 

 

 

しかし! いくら良い姿勢であっても、長時間その姿勢のままでいれば、やっぱり体に負担をかけてしまいます。

 

私たちの体は本来、長時間じっとしているようには作られていません。

 

適切な頻度で動かし、筋肉に刺激を与えていくことで、健康が得られるわけです。

 

だから、良い姿勢であっても、そのままピタリの静止状態であれば、やはり体に負担がかかってしまうのです。 

 

 

おすすめはストレッチをすることです。たとえ良い姿勢であったとしても、15分に1回は、ストレッチを取り入れることをおすすめします。

 

椅子に座りながら簡単にできるストレッチでかまいません。

体を動かす機会をこまめにつくりましょう。

 

15分に1回が難しければ、30分に1回でも大丈夫です。 

 

 

筋肉がなまってくると、どうしても血流も滞ってしまいます。

 

だから、日常生活の中で、なるべく体を動かす機会をつくるようにしましょう。

 

たとえば、

 

★駅までバスを使っていたのを徒歩に変えてみる

★駅の構内で、エスカレーターは使わずに階段を使って上ってみる

 

などで十分です。

 

自分でできそうな運動を見つけて、実践してみましょう。

 

こういう運動というのは、続けてこそ効果が現れるものです。

 

最初から激しい運動メニューを組んでしまって、早々に挫折するよりは、無理がない範囲で少しずつ続けるほうが、ずっと肩こりの改善につながります。

 

なお、朝の通勤時に取り入れることが考えられる「ウォーキング」を行うときには、姿勢にも注意するようにしましょう。

 

オフィスで仕事をするときに、せっかく姿勢に気をつけていても、ウォーキングをしているときに、背骨が曲がった猫背の状態でいては、血流改善効果は半減してしまいます。

 

背筋がピンと伸びた状態で、大きく手を振って歩くようにしましょう。

 

また、これからますます寒くなっていきます。体の冷えは、コリを促進してしまいます。戸外に出て運動をするときには肩や腰にカイロを貼って暖かくするなど、冷えにくくする工夫も大切になります。 

 

 

肩こりは慢性化すると頭痛や吐き気を併発します。そのようなときは、無理して運動するのではなく、専門医を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。