幽霊が見える母6 ーとうとう幽霊に掴まれた母!笑 | Talking with Angels 天使像と石棺仏と古典文献: 写真家、作家 岩谷薫

幽霊が見える母6 ーとうとう幽霊に掴まれた母!笑

 幽霊記録ブログにしたくないのですよぉ… でもツイ、母の毎日の幽霊体験が、面白いので、記録しておきたくなる…笑 
 自著『亡くなる心得』でも、原稿では幽霊の章を1章書きましたが、概ね幽霊など、悟れない奴らの姿 と実は1行で済んでしまう事に気づき、バカらしくなり削除した経緯がございます…(勿論、立派に、天界のメッセージを伝える霊もいることは『亡くなる心得』で多数紹介したとおりです)つまり、悟れていない幽霊達が巷にウヨウヨしているという事実、現実。

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 毎日、老齢の母の歩行訓練をしている訳ですが…
 ある日、突然、母が「アンタに言うの、つい、忘れていたけど…3日ほど前から子供の幽霊が、私の右手の小指を掴んで お菓子ちょうだい!! って何回もせがむのよ…」

 私:「アホ、そんな事、早よ、オレに言わんかい!」(関西弁ね。笑)
 「アンタ、幽霊に小指を掴まれている感触はあるの??」と聞くと
 母:「感触あるよ!」と言います。

 すごいですね…見えない幽霊が、母の触覚にも影響しているのです。この感触に関しては、『
亡くなる心得』のP177にも、実例を紹介しているので、私は実は、驚きもしないのですが… でも、自分の身近な人でも解るのね!…という意味で驚くのです…

 とは言え、もう我々は、日常光景すぎて幽霊にさして頓着しない人々なので、そんな子供の事など、すぐに忘れるのですよぉぉ…
 5日目になっても、母がシキリに、子供の事を言い出すので、
 「優しい私は」笑! 
 ワザワザ、この子供の為だけに、近所の大きなスーパーに、たった30円の駄菓子、ブラックサンダーを買いましたヨ……苦笑 (体操選手 内村航平さんも好きだった。笑 ちなみに我々は日常でお菓子を食いません)
 生活用品はほぼ足りていたので、大きなスーパーでたった30円のブラックーサンダーだけをレジのお姉さんに見せる時の、気恥ずかしさと言ったら……爆



 夜の歩行訓練に、母のポケットにブラックサンダーを入れて、私は「お菓子くれ!の子供来たか!??  来たら、チョコレートを、あげんるんだぞ!!」と、半分痴呆の入った母にしきりに言います。笑

 これって、「まるで野生動物の餌付けと同じじゃん!」と私は、ゲラゲラ笑ってました…!

 ある意味、当然なのですが…こうして、こちらが気構えてしまうと、お菓子くれの子供は現れません…
 仕方がないので
 「優しい私」笑 は、
 そのブラックサンダーを近くの塀の上に置いて、一晩放置して、去りました。
 『亡くなる心得』をお読みになれば、解りますが、「問題はこちらのハートと、量子記憶だけです」
 放置したブラックサンダーが翌朝、無くなっていると、この私でも超ビビりますが! 爆
 翌朝、私はブラックサンダーを回収して、親子で食べました。
 (放置しても、町の、ゴミになるだけですからね…)

 仏さまやご先祖へのお供えも、そういうものです… あげる側のハートがあれば、必ず伝わるものですヨ。
 『亡くなる心得』でも 量子論を踏まえ、解説しました……

 こうした経緯があり、この「お菓子ちょうだい!の子供」の幽霊は、それ以降、母の指を掴んだり、主張しなくなりました… 「主張しなくなりました…」と表現したのは、おそらくまだ成仏したのではないという意味です………

 今でも母は、この「お菓子くれ!」の幽霊を、我々から遠巻きに目撃します。
 要は、「お菓子が欲しい」という『亡くなる心得』P17の「余執」だけは解消されたのではないでしょうか…… 勿論、今では、母の右手の小指も掴みません。私は母の霊界用心棒ですから。笑
 (幽霊側の視点では、「あの優しいお婆さんの隣に居る、オッサンも、我々の事、充分知ってるぜ!とビビったのかも知れません。笑)

 そもそも幽霊なんて、概ね実のところ、生きている間に悟れなかった、大人のミットモナイ姿なので、我々はあまり頓着しないのです…
 ただ、子供の霊に関しては、悟る云々以前に、亡くなってしまった哀れさがあるので、私は極力助けてあげよう、力になってあげよう…と思うのです……このオモチャの子もそういう動機です。

 こうして迷わない為に『亡くなる心得』があるのです。
 迷っているのは、何も幽霊だけではなく、現世の人間もそうで、こうして迷っている大人には、私は、手厳しいので、笑、人や幽霊が寄って来ないのでしょう…爆 全然、知ってるさ…
 母も言っています。アンタが歩くと幽霊が逃げると…笑 高潔な魂は、下世話は幽霊が寄り付けません。 現幽一致と、『亡くなる心得』で紹介した過去文献の高級霊はそう述べています… 

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 この「お菓子くれ!」の幽霊に関し、母からまた興味深い証言も得ているのですよ…
 母は夜のこの歩行訓練場所で、以前から「お菓子屋さんが見える!」と私に、何度も言っていました。

 でも、この近所に生まれた私の記憶では、この地にお菓子屋さんなど過去に全く無いのです…??
 ご近所の、私の世代よりもちょっと上の世代の人に聞いても 「お菓子屋さんなんか知らない…」と答えるのです……

 ところがぁ………
 この歩行訓練場所の向かいの家に住む町の古老に、「昔、この地に、お菓子屋さんあった??」と聞くと……
 「あぁ!!あったよ……ワシらは、そのお菓子屋さんで大きくなったもんだよ…」

 と言われ、「あぁ、やっぱり…」と驚きました… !!
 ウチの母は、過去の記憶が、その場で、見えているのです……
 母も十分古老ですが、嫁でこちらに来ているし、現在、半分痴呆ですし、お菓子屋さんが「見える」と何度も言っていたので、スゴイな……と実感しました……
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 後から、母から聞きましたが、「お菓子くれ!」の幽霊は、実は兄弟で、お兄ちゃんが小学生3年生くらいで、弟が1年生くらいだそうです。
 多分、昭和30年くらいの話で、その兄弟に、一体、当時どんな不幸があったのだろう…となんだかちょっと涙目になり… たった30円のブラックサンダーで、力になってあげられたかな…と思うのです…


今NHKFMの「朗読の時間」の「偉人たちとの夏」を聞くのが結構好きです。別にこれが文学的に高い低いって言う意味でなくて、この小説で、浅草の寄席で、亡き父の幽霊との再会シーンがスゴイんだな…と今気付きました… あの描写はドキドキした…時空なんて無いのですよ…
 47歳の主人公が述懐します。「放送作家として、今まで流行しか追って来なかった…何も残っていない…」と… 実は、こう言う生き方は良くないのです………(作者自身の述懐かと…)
 また、FM「朗読の時間」繋がりだと、以前、放送のサガンの『悲しみよこんにちは』は、最悪だった…爆… 大学生の頃、私も読んだ記憶があり、当時はバカだったので気付けませんでしたが、今この年齢に達し、主人公の自意識過剰で中二病のマヌケさは実に聞くに絶えなかった… 。クダラン、小我の近代自我などで、この世や人生の問題は絶対解決しませんので…開高さんも気付き始めていた… 

 『亡くなる心得』をお読みになれば解るはずです……
 自分でも、今「どうしてこんなにも、ブログに時間を費やしているのか、解らない……」
 直感的に、とても大事な事だと思うから書いてしまいました………こうした事が、若干、世に伝わっていないのも、重々知っているだけに… ムダなループなのだが…

岩谷薫(Kaoru Iwatani)『Talking with Angels』ー天使と仏の写真家ー | Facebookページも宣伝