かなり前からこのオミクロンを中心としたコロナ感染において、行動制限含めた対策等の感染対策は非効率的で、致死率、重症化率が低下したこの時期方針転換をすべきと言い続けてきました。

とはいえ今冬もインフルエンザ、大量の発熱難民、院内、施設内感染の拡大含めて現場のみなさんには本当感謝しかありません。発熱外来ドライブスルーなども各地域でやられているようで、ギリギリ医療のパンクを防いでくれています。

前から言わせてもらっていますが、コロナ前の3年前と同じ行動、無双で勝てる相手ではありません。それを証明してくれたのが今の中国です。

オミクロン主体で0コロナが不可能と判断して、全くの感染対策を行わない無双状況に変換したら、有効率が低いワクチン、しかも接種率が低い中国ではとんでもない感染者数を示しているようです。死者数はある意味隠していますのでわかりませんが、おそらく日本と比べものにならないものになるでしょう。

高齢化社会におけるパンデミック感染症とはこんなものです。だからこそ、モーニングショーのようなメディアや中途半端な専門家が言い続けていた現実的にはあり得ないコロナ感染管理(全例PCR隔離等)に煽られ続けてきたことで、日本の現状の評価には不満もいっぱいあると思いますが、死者数などは世界的にみても本当に素晴らしいものだと思っています。(もちろん今後も中国みたいに爆発する可能性はあるのですが)

そういう意味も兼ねて、今やれる賢いコロナ対策を年末に提言しておきます(ただ今までと特に変わったことはありません)院内感染予防対策に熟知している医療者の感染が増加していることを考えても、今の感染はほとんど運、一般的予防策ではもう不可能だと思っています。下記のものもあくまでリスク低下策です。

1 3密予防
 アクリル板はもういらない
 換気は必須
 手指消毒は継続
 可能な限り多数で密な場所に長時間集まらない
 大声は控える

2 マスク
 外はほぼいらない
 室内は可能なら継続
 どちらかというと他人に感染させない要素が強い

3 ワクチン
 感染予防効果は弱い
 でも接種率がかなり高いから重篤な病態にはなりにくい(治療もしている)
 オミクロン株対応ワクチンはできればやっておいたほうがいい
 あくまでトータル3回ワクチン接種やっておけば重症化は防げる可能性高い

4 治療薬
 リスクの高い人は投与受けるべき
 現在有効な飲み薬はパキロビッドのみ
 レムデシビルも早期投与で有効
 モルヌピラビルはオミクロンでは重症化予防の有意差は無くなっている
 軽症者用(ゾコーバ)は普通の風邪薬とそこまで変わらない

5 慢性感染含む後遺症
 可能なら感染しないほうがいい
 規則正しい生活を
 感染したら回復に努める
 漢方薬もなんとか
 どうしようもない時は臨床試験含む投薬(ゾコーバ等)

6 水際対策
 中国がオミクロンであり続ける限り、日本で既に蔓延しているので特に隔離はいらない
 ワクチンで重症化を防ぐことで十分

本当は広報含めてもう少し効率よくやってほしいとは思っています。まあでもこれが日本の政治の限界なんでしょう。

繰り返しますが、日本の医療の現場は頑張ってます。
(院内感染対策に関してはもう免罪符にしてほしいですが)

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