警備員さんにかけられた言葉 瞑想合宿では、毎日4時起床だったためか、翌日も早くに目が覚めた。 ちょっと早めだったけど、西本願寺に行く。 ホテルからは、歩いて数分の距離。 本殿の中に入ると、若い僧侶が数人、お供えや線香をあげたりしている。 ひょっとして、従姉妹の次男ではないかと目を凝らす。 何年か前から、彼は、ここで僧侶としてお務めをしていると聞いた。 父も、一時期「出家したい」と言い出し、親戚中から止められたことがあった。 仏門に惹かれる家系なんだなと、改めて思う。 次に、実家の祖父母や両親、兄のお骨を納めている西大谷(大谷本廟)に向かう。 小道を挟んだお店で、お花とろうそく、線香を買って、お供えする。 お参りが終わると、警備員さんの方に 「よう、お参り下さいました。」 と、声をかけられた。 その言葉が、妙に胸に沁みて涙が出てきた。 魂がここにある訳でもないのだから わざわざ来なくても・・・ とも思ったけれど。 やはり、ここも来て良かった。