令昭位戦B2/C1/C3リーグ 最終節展望 | RMU公式ブログ

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皆さんこんにちは。A級ライセンスの宮田です。

梅雨入りし、今週末には台風が接近するとの予報も出ていますが、6/26(土)にB2、C1、C3リーグが揃って最終節を迎えます。この3リーグは、飛び抜けたスコアの人が少なく、最後まで順位争いがし烈になるものと思われます。さっそく上から見ていくことにしましょう。

 

(B2)

 

まずは昇級争いを見てみると、1卓は首位の筒井と4位里中、ボーダー直下の6位狩野が同卓、3卓は昇級ボーダーの5位の南地と7位鈴木と9位香宗我部が同卓、4卓は2位の増田と3位太田が同卓、といったように直接対決が多く、これが昇級の行方を大きく左右しそうな構図となっている。

上位との直接対決がない2卓の8位仲川は自身のスコアを伸ばすしかなく、中位の宮原 大仲 渡辺はできれば同卓の上位陣を落として混戦に持ち込みたいが、逆に残留争いに巻き込まれることもあり得なくはない位置。

そこから下は残留争いだろう。

ここの注目は昇級争いにほとんど出てこなかった2卓で、仲川以外の4人が残留ボーダーを挟んで同卓となっている。

降級枠が4人なので、この卓の最上位は全員が降級枠に入らない限り残留できるが、逆にこの卓の最下位になってしまうと、よほど他の卓の展開が都合よくないと降級になってしまう、というわけで、まずは自身のスコアが大事だけど、これだけ固まっていると卓内の並びも重要になってくる。

2卓以外だと、1卓で同卓する辻と山田については、辻は今のポイントを維持できれば残留できそうだが、ここから削られると巻き込まれそう。山田は辻を捲れれば理想だけど、それが叶わない場合は、2卓のメンバーを何人かわせるかが勝負。

虎島は現状残留圏内で卓内に競争相手がいないので、自身のスコアを伸ばしてとにかく今の順位をキープしたい、水崎は自身のスコアを伸ばした上で展開待ちといったところか。

 

(C1)

昇級7人、残留8人、降級7人とほぼ均等になっているリーグ。

昇級争いは中村が2位以下に約70~110p差をつけていてかなり有力、その下の2~8位までの7人が50p以内の差となっていてここまでの8人から少なくとも1人は脱落するのだが、B2とは異なり、上位同士の直接対決が少ない。

この7人の中で直接当たる佐藤と斎藤の4卓、吉岡と山下の2卓は、同卓者にポイントを伸ばせば可能性がある澤田、中西、小美野あたりがいて、さらに伊藤のいる5卓も、圏内の人はいないけど、プラスを持っている岩沢とだてがいるので、このあたりが激戦になる可能性を秘めている。

その一方で、中村と同卓と言っても差の大きい臼井や、昇級争い勢と同卓しない宮田は、自身のスコアの勝負となりそう。

ただ、昇級争い勢と一口に言っても、残留ボーダーまで100p以上離れている9位岩沢と、数十ポイント差となる10位澤田以下とでは降級の危険度が違ってくるため、この辺りの中位勢は入り方次第になるか。

残留争いは、1卓と3卓に集まっているマイナス3桁の4人は、せめて2桁には戻さないと助かる望みが薄そう。現状マイナス2桁で降級圏にいる3人については、倉方と京杜は前出の中位勢をとりあえずの目標にできるが、倉方は最終半荘抜け番なのが厳しい。

3卓の宮川は卓内が上下ハッキリ分かれていて、目標がいないどころか降級圏の2人と同卓のため、立ち回りが難しくなる恐れも。

 

(C3)

能代谷が2位に100p以上の差をつけて首位を走っており、このまま決まり、と言いたいところだが、最終節8卓で3位西田と同卓。ここでプラスして西田を振り切れば逃げ切れそうだが、ある程度マイナスした場合、西田を抑えても霊元や茶木などの別卓勢にかわされる可能性が残る。

霊元のいる6卓は5,6位の小倉、岡林と同卓で、ここが能代谷への挑戦権争いになる可能性があり、茶木のいる2卓も、他3人は優勝争いには絡まないにしろ、全員が昇級圏にいる組み合わせ。

11位の大坪も含めれば昇級圏内の15人のうち10人が3つの卓に集まっており、準優勝の特昇リーグ参加権争いを含め卓内の上位争いが激しくなるかも。

現状の昇級ボーダーは田谷の+12.8と低く、4,5,7卓みたいに現状昇級圏内の人がいない卓からでもトータルをプラスに転じることができれば昇級者が生まれる可能性があるスコアと言える(ただし、±0以下で15位以内に入っても昇級はなし)。

一方で、39人中降級枠が6人でその上の残留圏にマイナススコアの人が15人もいる割に降級ボーダーが▲79.9と高く、大きなマイナスを叩いてしまうと真ん中くらいの順位からでもあっという間に降級圏まで転げ落ちる危険性も秘める。

まだリーグ戦の経験が少ない選手が多いC3リーグ。昇級目指してどこまで押し込んで、どのタイミングで見切りをつけるかという醍醐味を味わえるリーグ戦最終節、最後まで頑張ってほしい。

 

(文中敬称略 文責・宮田信弥)