かいつぶりの日々

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【お家探しその18】マンション購入の場合には

2022年01月26日 | おうち選び、住むとこ選び


このシリーズひっさしぶりに更新
ずーっと戸建前提で話してましたのでマンションの話をしてみようかなと思います。

東京都心ではマンション価格がバブル時代を超えているそうで、市場でのマンション価格の変動には今後とも注意ですね(^^)/
マンションの利点はなんにせよ立地とランドマーク的な存在感、高層階に行けば圧倒的な解放感
かなと思ってます。
デメリットはやはり面積小さいのとか生活音とか、戸建てでメリットになってた部分が裏返しになりますね
詳しくは前記事
を参照してください
立地、予算的な部分が合えば是非とも購入を検討していただきたいです。
ただ、マンションは独特なものがありまして
まず面積の表記、
壁芯面積と内法面積とあります。

壁芯面積;壁の厚みの中心線を想定し、この中心線に囲まれた面積を床面積とする 。すなわち壁の中から反対側の壁の中までの長さで面積を表記してます。なぜこのようにするのかというと、建築設計の目線合わせのためです。
一般的に、柱や壁が多ければ多いほど、建物は構造的に強くなります。しかし多くしすぎると住みやすさや使いやすさは失われます(迷路見たいになりますw)。
そこで、設計者は住みやすさを優先し、柱の数や壁の数を調整します、具体的には、柱と柱の間の距離を長くしたり、壁と壁の距離を離そうとします。その際の構造計算で柱や壁の中心または中心線を基準に計算します。そのため、意匠や設備も含めて、建築設計では壁芯を基準にして、お互いの設計内容にズレが出ないようにしているのです。

内法面積;壁の内側の線を基準に床面積を計算する方法を「内法面積(うちのりめんせき)」とよびます。これは、実際に目に見える範囲で考えた広さであり、住む人の立場に立ってみれば実際に使える部分の面積が見えることにより家具の配置や生活導線がイメージしやすくなります。顧客目線で考える不動産業界では、この内法が基本となっています。

不動産登記では法律上内法面積での記載となってます
反対に建築確認は上記設計者の観点から壁芯となっています。

しかし、不動産広告ではちょくちょく「壁芯面積」で記載されているものを見かけます。
物件を大きく見せるための営業的な意図があるのだろうと思いますが、広告を見るときはどちらを採用しているが注意が必要です。
ちなみに壁芯と内法の差は概ね15%~20%程度の差であると思われます。




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