誰かの事情Aと、また別の誰かの事情Bとのあいだに挟まれた経験はありますか。

…ほとんどの方がおありですよね。みなさん、生活やお仕事のなかでナニカと何かとに板挟みにされて、キューッとなっちゃうこと多いと思います。

では、そうして挟まれた状況が…あべこべに楽しくて仕方がないという経験はどうでしょう。ぼくはあります。スカパン演出助手のエムと申します。

創作の現場では、複数の事情が乱立し対立するのは、ままあることです。Aさんはこう言っている、いやちがう!Bさんはこうしたいんだ! しかも締切はそこまで迫っている、ギャー! てな具合。

そんなとき、ABのあいだに身体をねじこんで、ほんの少しお役に立ちましょう…そんな役回りが演出助手の仕事です。たいへんそうですか。もちろん厄介なときもたまにあるのですが、これがエムにとってはたまらない。はて、なぜでしょう。

それは事情と事情とがぶつかって、だからこそ考えて考えて、行動して、失敗して、また考えたときになんと、AでもBでもない、Cという創意工夫がうまれたりするからです。いえす、クリエイティブ。ウルトラCだぜ、ヤッホー!

実は今回、劇中でスカパンはずっとこの調子です。Aさんはこう言っている、いやちがう!Bさんはこうしたいんだ! しかも締切はそこまで迫っている、そしてギャーからのレッツクリエイティブそしてヤッホー!

下僕のスカパンと一ヶ月ほど併走してわかったんですが、ぼく、彼にものすごく共感できるんです。そして向いてるなぁと思います演出助手に。だから見かけたら(ナポリとか関西で)こう伝えてください。ピッコロは演出助手をスカウトしてたよ、いっしょに働こう。ヤッホーしようと。

眞山直則

 

 

 

 

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