今回は、小学3年生のお子さんのソーシャルスキルトレーニングのご紹介をいたします。
ポイント
Yさんは、処理速度の特性上得意な分野ではありますが、指示された以外の行動に移りやすいタイプのお子さんです。
これは、指示を聞く力が非常に弱く、物事を計画的に進めるのが難しいというADHDの傾向(多動)が強いからです。
今回のSSTでは、Yさんにこんな質問をしました。
友達が待ち合わせの時間に来ない時、どれくらい待てる?
Yさんはこう答えました。
「1分。長くて3分。友達からもし連絡が来なかったら、「あとどれくらいでつきそう~?」と電話する。
来なかったら、その友達の家にいく。」
他のSSTのお子さんに同じ質問をすると、友達が来るまでスマホみて時間をつぶす、という子がいる中で、
Yさんは、すぐに友達に連絡をとっていたのでとてもいい対処法だと思いました。
普段あまりいうことを聞いてくれないお子さんですが、この時ばかりは、行動力があって頼もしい子だな、ととても感心しました。