現在私はバリ島にいてとても幸せな毎日を送っています。
今の部屋に引っ越ししてからやっとキッチンが使え、生活習慣も安定してきました。
そんなある日、同じ宿に、日本人男性がやってきたのだ。
どんなイメージをしてるかわからないけど、今住んでいるところは、日本のような横並びの集合住宅ではなく、いい感じでプライバシーがガッツリと保てるスタイルや配置で、お隣さん(実際には、位置的には”隣”ではない)が何しててもさっぱりわからない。
(ただし、この”クソ暑いのに”ブーツを履いて出かけるらしく、階段を登る音は”真夜中に”聞こえてはくる)
私の部屋のWiFiが弱いので、ほとんど毎日のようにオーナーのスペースにて仕事をしていて、そこにいると訪問者もよくわかるのであーる。
ある日、そこで仕事してたら日本語が聞こえた、なんか辿々しいので、バリ人が単語を繋げているのかな、、って思ったほど。
でも紛れもない日本人だった。
バリ人にはシンプルな言葉で接する方が伝わる、がわかっていらっしゃるんでしょうね。
この宿は常に満室で空いてる部屋はないと思っていたけど、偶然にも1つだけ空いた部屋があって、その部屋にいきなり入居。
ここは基本マンスリー化している家賃制なんだけど、一泊でも部屋が空いていたら泊まれます。
その日本人は到着したばかりで、なんと泊まるホテルを予約してなかったらしい。。。
空港からの運転手の計らいでこの宿に声をかけ、たまたま空いてたから入居した。
ラッキーな人でした。
1ヶ月で帰る、という観光客(扱い)。
でも観光はしないの、、、ゆっくりとのんびりしに来ただけ。
さて、この日本人、80近い男性。
バリ島には30年来毎年来ていて、今回は4年ぶり、だってコロナだったからね。
なのでバリ島には詳しい。
翌日、宿の中をパジャマのまま散歩してて私の部屋の前をとったので声をかけるとキョトンとして「日本語、話せるの?」って。。。
私は日本人である、ということを話し、それからと言うもの何かと話すようになったのだ。
さて前置きは長くなったが、、、、この日本人、Tさんとしよう。
Tさん、、、ことあるごとにこう言うのだ。
「家を建てるために頑張ってきた!」
、、、、それはたくましい。
田舎から東京に出て、ずっと「家を建てる!」を目標に働いてきたんですって。
がむしゃらに。
コロナの少し前あたりに体の調子を悪くして仕事はやめてしまったけれど、、、自営業でした。
家はすでに建てて、今もそこに住んでます。
最初は、それは素晴らしいことだ、と、私もご本人を褒め称えていました。
でも100万回って聞いてるうちに飽きてきて、、、この方の生き方は素晴らしいと理解した上で、自分の思想と比べてみたのだ。
家を建てるために頑張ってきて、子供にその家とかお金などを残すのは親の勤めだ、と言い張っていましたが、私は昔からこの考えが全くなく、そして実はこれってアホらしいと思っている人。
目標を立てることは良いこと、、、それが「家」でもいい、ただ、この「子供のために」が、、、私にはない。
親にも「死ぬ前にぜーーーーんぶ使っちゃってよ!」と言い続けてきた、今もだ。
でもね、もちろんそれは無理、、、だって人はいつ死ぬかわからない。
何か残れば法律に則って処分する、でいい。
でも「子供のために!」ってお金や家を残す、、、、そのために生きるなんざまっぴらごめん。
誰のための人生だ。
この人のこと、ではないけれど(実際、Tさんは非常に家族思いで、家族もTさん思いの仲良し家族)、
「家を買う!/建てる!」
で、建てたとて、忙しすぎてその家に帰れない、ってこともある。
高級時計を買って見せびらかして自慢しても、”時間”に追われる生活。。。とか。
そんなもんよりも、今その時を大事にして人生楽しんだほうが絶対に幸せ。
幸せの価値観や考え方は人それぞれだけど、自分はそう思う。
Tさんが”家族のために”・・・”家を建てた”かどうかは知らない。
ご本人がただ『家を建てる!』って頑張ってきたのかもしれない。
でも私が「昨日も母に電話するの忘れちゃった!」と言ったりすると、
「電話しなさい!親御さんは心配してるよ!そういうもんだよ!」
などと言ってきた。
心配してるのは私の方で、私の母は私の心配はしていない。。
何かを手に入れるために頑張るとしたら、それは”自由”だった。
今、私はその”自由”を手に入れてとっても幸せだし、むしろ”モノ”はいらないと思って生きている。
家、とか、車、とか(実際、バリ島でオートバイのレンタルも、購入もやめた)、洋服、とか、、、全くいらない。
生活に必要なものは大体揃った。
(バリ島の物価・・・高いんですよーーー!)
今後、何に”頑張る”かって、、、健康を維持し、ストレス・フリーな生活のために、余分な仕事もせず、嫌な思いをする匂いがしたらそれも排除し、ひたすら人生を楽しむことだけを考えて過ごすと思う。
大好きなバリ島で、ストレス・ゼロの毎日がとっても充実!!!
そんなご報告でした!