観戦記2111 WBOインターナショナルスーパーライト級王座決定戦 アレックス・サウセドvsレニ | 人生マイペンライ

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WBAミドル級スーパー王者のサウル・アルバレスが、昨日(現地2月27日)WBAスーパーミドル級の王座防衛戦で圧勝。同時保持していた、WBAミドル級スーパー王者は返上して摩訶不思議に村田諒太選手がWBAミドル級スーパー王者に格上げ?されている。これで正規王者は空位なので、欧米で勝手に決定戦をするのかな!?暫定王者のクリス・ユーバンクJrは1年試合をしていないが、正規王者になるのか!?スーパー王者の村田諒太との対戦はあるのか!?緊急事態宣言が明けたら海外から王者や挑戦者が呼べるのか不明だが、ミドル級という世界で勝負できる階級だから名前を売りに行って欲しいが・・・・

村田諒太選手と同じ帝拳ジムに移籍した中谷正義選手は、2019年7月に現4団体ライト級王者のテオフィモ・ロペスと凄まじい試合をして名前を上げるも引退。しかし、2020年12月に復帰して、WBOインターコンチネンタルライト級王座決定戦でスター候補選手のフェリックス・ベルデホを9Rに逆転のKO勝ちで一気にタイトル戦線に上がってきた!ライト級という日本人ではガッツ石松さん、小堀佑介さん、畑山隆則さん(オルズベック・ナザロフ、ホルヘリナレスも)の3人しか戴冠できていないライト級戦線で、あのワシル・ロマチェンコの復帰戦にも中谷選手の名前が上がっている!

中谷選手と言えば2014年1月に東洋太平洋ライト級王座を栄冠しているが、その前戦にはデビュー以来12連続KO勝ちの記録を持っていた土屋修平選手に3RでKOして関東腕は一気に名前を売った。その土屋選手は中谷選手に敗北した後の、2014年4月にはオーストラリアで地元の人気選手IBFライト級9位のレニー・ザッパビーニャと現地大喝采の大激闘も10RにTKO負けしている。

 

1987年10月にオーストラリアのシドニーで生まれた‘Inactive(非活性)‘レニー・ザッパビーニャは、2006年6月にオーストラリアのクイーンズランドでデビューしてジェイソン・スキューバートにKO勝ち~さらに3連勝2KOして、2006年11月にオーストラリアライト級王座決定戦でシェーン・ケリーを3RにTKOで降し王座栄冠~ノンタイトル戦に判定勝ちし、2007年5月にローバト・オイヤンに判定勝ちでオーストラリアライト級王座の初防衛に成功~さらに3連勝3KOし、2007年10月にライアン・ラングラムを3RにTKOで降しオーストラリアライト級王座の2度目の防衛に成功~11月のノンタイトル戦も4RにTKO勝ちし、2008年3月にもルーデン・サンティラノサを2RにKOしてオーストラリアライト級王座の3度目の防衛に成功~さらに3連勝2KOして、12月にはIBFパンパシフィックスーパーライト級王座決定戦でレオン・マラタスを判定で降し王座栄冠。

2009年3月に、ゲイリー・セント・クレアーを判定で降しIBFパンパシフィック王座の初防衛に成功~IBFンパシフィック王座は返上し、さらに4連勝2KO~2010年3月に、IBOライト級王座決定戦でフェルナンド・アングロを判定で降し王座栄冠~7月にはビリー・サンバを2RにKOして、10月にはIBFライト級挑戦者決定戦でジ・ホーン・キムを1RでKOして挑戦権を獲得!2011年3月に、IBFライト級王者のミゲール・バスケスに挑戦も判定負け

8月に、再びIBFライト級王座挑戦権を賭けてアーメス・ディアスと対戦も5RにTKO負けして連敗~2012年4月に再起して5連勝3KOして、2014年4月に土屋修平選手とのWBOオリエンタルスーパーライト級王座決定戦を10RにTKO勝ちして王座栄冠~さらに4連勝4KOして、2016年12月にセルゲイ・リピネッツとIBFスーパーライト級王座挑戦者決定戦に挑むも8RにKO負けし引退を発表。

しかし、2017年9月に再起してフィデル・モンテローザ・ムニョスを3RにTKOで降す~12月には、ネストール・ファッシオを3Rにボディーで沈める。

 

再び世界ランクをWBO7位まで上げて、WBOインターナショナルスーパーライト級王座決定戦で対戦するのはWBO1位のアレックス・サウセド!

 

1994年6月にメキシコのチワワ州メオキで生まれたアレックス・アレハンドロ・サウセド・オルティスは、幼い頃からボクシングを始める~ジュニアゴールデングラブで3度の優勝、PAL全米選手権でも優勝するなどアマチュア戦績は190勝12敗~17歳の時に2012年のロンドン五輪を目指すも、ロスアンゼルスでマニー・パッキャオのスパーリングパートナーに抜擢されトップランク社の目に止まり契約。

2011年11月にデビューして、セドリック・シェパードを1RでKOする~その後も17連勝12KOして、2015年8月にはエドガル・オルテガに3RでTKO勝ち~さらに6連勝1KOして、2017年11月にグスタボ・ダビド・ビトリを3RにKOしてNABA全米スーパーライト級王座を獲得~2018年3月には、アブネル・ロペスを初防衛とNABO北米スーパーライト級王座を獲得。

 

そして、いよいよ世界王座挑戦が目の前のサウセドに世界戦に敗れ1度は引退したザッパビーニャが待ったをかけるか!?興業のメインはWBOスーパーミドル級王者ヒルベルト・ラミレスの世界戦だが、打ち合い上等な両者だけにメインを喰ってしまうか!?

 

2018年6月30日 WBOインターナショナルスーパーライト級王座決定戦 アレックス・サウセドvsレニー・ザッパビーニャ

 

アレックス・サウセド 27勝17KO無敗 WBOスーパーライト級1位

 

レニー・ザッパビーニャ 37勝27KO3敗 WBOスーパーライト級7位

 

1R、地元の大観衆のコールに押されて、サウセドが初回から出る!

 

激闘男のザッパピーニャも、打ち合いは望むところで打ち込んで押し返す!

 

2R、やはり、お互いに距離が近く打ち合う~スピードはサウセドの方がある!右!

 

多彩なパンチを打つサウセド~しかし、ザッパピーニャも引かずに低く入り右!

 

3R、ザッパピーニャが出る!サウセドはジャブで突き離そうとするが、ザッパピーニャが前に出て右!

 

さらにザッパピーニャが攻める~サウセドも足を止めて打ち合う!お互いに左フックを狙うが、ザッパピーニャの左フックがヒット!

 

ザッパピーニャ攻めるも、サウセドも引かない~お互いにカウンターの右!コンパクトに振り抜いたサウセドのパンチが先に当たる!ザッパピーニャはダウン!

 

ザッパピーニャのダメージはどうだ!?サウセドが一気に攻めるも、ザッパピーニャは耐えきる

 

4R、ダウンを奪われたものの、さらにザッパピーニャが出る!打ちまくってサウセドをロープに追い込む!

 

さらに、ザッパピーニャの右!サウセド効いた~ザッパピーニャが一気のラッシュ!

 

サウセドは必死に廻りながら打ち返すが、ザッパピーニャは連打!連打!

 

サウセドは必死にクリンチも、右目上から出血が激しい~ザッパピーニャは止まらない!

 

ザッパピーニャは流石に打ち疲れたか!?しかし、それでも必死にパンチを振る!左フック!

 

5R、サウセドが、左を連射しながら距離をつくる~ザッパピーニャの動きを止めてワン・ツー!

 

サウセドが攻める!コーナーに追い込み右!ザッパピーニャは手数少なく下がる~サウセドがロープに右で追い込む!

 

6R、お互いに流血も激しいが、さらに激闘になっていく~サウセドの右でザッパピーニャが下がった!サウセドがラッシュ!

 

ザッパピーニャは、顔面からの出血と腫れが酷いが右を返す!

 

血を拭いながら返すザッパピーニャだが、見えているのか!?サウセドの右が何度も当たる!

 

耐えきったザッパビーニャだが・・・・大出血!

 

7R、ラウンド開始前、ザッパピーニャにチェックが入る~開始されるも、ザッパピーニャはグローブで血を拭いながら必死に打ち合う!しかし、直ぐにコーナーに追い詰められてしまう

 

サウセドの右が、ザッパピーニャを捉える!まさに血が吹き飛ぶザッパピーニャに、レフリーは止めるタイミングを見ている

 

さらにサウセドの右がザッパビーニャを捕える!ザッパピーニャがコーナーを見る~、流石にコーナーが止めに入る!

 

しかし、ザッパビーニャは何で止めたんだ!と言っているみたいだが、サウセドはコーナーに駆け上がり雄叫びを上げる!

 

大激闘は7RにTKO勝ちでアレックス・サウセドがWBOインターナショナルスーパーライト級王座を獲得!いやぁ~負けたとはいえ、レニー・ザッパビーニャは流石の大激闘もあれだけ打たれちゃ・・・・フック系のザッパビーニャに対して、ストレート系のサウセドが引かずに打ち抜き素晴らしい試合になった。

そして、WBOスーパーライト級1位の座を守ったサウセドはわずか4ヶ月半後の11月16日にWBOスーパーライト級王者のモーリス・フッカーに挑戦。

4敗目を喫してしまったザッパビーニャは、この試合がラストファイトとなり引退。勝った試合の73%がKO勝ちという、オージーらしいファイトで世界を魅了したが41戦でグローブを吊るした。

 

★土屋修平選手も2020年は復帰2連敗もまだまだ! 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村