《本日のＤＶＤ観賞》

 

１１月２０日に行われたａｂｅｍａＴＶでの「朝倉未来に勝ったら１０００万企画」があらゆる方面から批判が出ているが、まぁそんな企画だし騒ぎが大きくなればなるほど企画者としてはニンマリなのかと。キックボクシング好きな私とすると、ＭＡキック王者でＫ－１でも活躍したモハン・ドラゴンが立ち技であっさり倒されたのにはビックリした。YouTuberとして格闘家の枠を越えた富と名声を得た朝倉未来選手だが、YouTube内でも町の不良とスパーリングとか女性が暴漢に襲われたら助けるのか！？などの企画をやり、その延長と思えば朝倉選手側としたら普通の企画なのだろう。

そんな企画とは違い、銃規制が日本同様に厳しいイギリスとはいえ深夜に隣の家に入った強盗と闘い頭蓋骨と足を骨折しながらも隣人を守るが・・・・夢の世界王座挑戦が中止する事になったのがアンソニー・クロラ！

 

１９８６年１１月にイギリスのマンチェスターで生まれた‘ミリオンダラー‘アンソニー・クロラ（アンソニー・クローラ）は、父親もプロボクサーでスーパーウェルター級での活躍だったらしく幼い頃からボクシングを始める。２００６年１０月に１９歳で地元マンチェスターにてデビューして、アブドゥル・ラシッドに判定勝ち～８連勝４ＫＯも、２００８年４月にヨセフ・アリ・ハミディに判定負け～直ぐに再起して１０勝１ＫＯ１敗後の２０１０年１０月に、ＢＢＢｏｆｃイングランドスーパーフェザー級王座決定戦でアンディ・モリスを７ＲにＴＫＯで降し王座栄冠。

２０１１年２月に、ジョン・ワトソンを９ＲにＴＫＯ降しＢＢＢｏｆｃ英国ライト級王座を獲得～ノンタイトル戦を２連勝し、２０１１年１１月にウィリー・リモンドに判定勝ちして初防衛に成功～しかし、２０１２年４月に後のＷＢＡライト級暫定王者のデリー・マシューズに６ＲにＴＫＯ負けし王座陥落～再起戦は判定勝ちも、１０月の英国プロボクサートーナメントライト級準決勝でゲイリー・サイクスに１－２の判定負け～１２月のキーラン・ファレルとのＢＢＢｏｆｃイングランドライト級王座決定戦に判定勝ちし王座栄冠～２０１３年３月に、コモンウェルス英連邦ライト級王座決定戦でデリー・マシューズと再戦もドローで栄冠ならず～６月に後のＷＢＡスーパーライト級王者のギャビン・リースに２－０の判定勝ちし、ＷＢＯインターコンチネンタルライト級王座を獲得～６月にスティーブン・フォスターを６Ｒに棄権に追い込み初防衛に成功～４月、ジョン・マレーに１０ＲにＴＫＯ勝ちし２度目の防衛に成功～９月の３度目の防衛戦は、元ＷＢＡスーパーフェザー級王者のガマリエル・ディアスと３Ｒ負傷判定ドロー防衛～１１月のノンタイトル戦を判定勝ちし、１月に初の世界王座挑戦が決まるが・・・クロラの隣の家に入った強盗を捕まえようと乱闘！ブロック状のもので殴られて頭部と足に重傷を負ってしまい当然、世界挑戦はキャンセルされ一転して選手生命の危機に立たされる。 しかし、２０１５年７月にダルレイ・ペレスのＷＢＡライト級王座に挑戦するがローブローで２度の減点があり１－０のドローで奪取ならず～１１月にダルレイ・ペレスに再戦し、５ＲにＫＯしてＷＢＡライト級王座獲得。

２０１６年５月に、暫定王者のイスマエル・バロッソを７Ｒに逆転のＫＯ勝ちし初防衛に成功 『観戦記１３３１』

 

そしてＷＢＣ王者だったはずのホルヘ・リナレスと、ＷＢＣダイヤモンド王座も賭けた防衛戦で判定負けし王座陥落 『観戦記１３９７』 ２０１７年３月に、ホルヘ・リナレスとダイレクトリマッチでＷＢＡ王座に挑戦も大差判定負け 『観戦記１５１８』

 

しかし１０月の再起戦では、元３階級制覇王者のリッキー・バーンズを判定で降す～２０１８年４月にも、エドソン・ラミレスに大差判定勝ち。

そしてＷＢＡライト級王座挑戦者決定戦に出場となり、対戦するのは元ＷＢＣインターコンチネンタルライト級王者のダウド・ヨルダン！

 

１９８７年６月にインドネシアのボルネオ州ケタパンで生まれた‘ＣＩＮＯ‘ダウド・ヨルダン（ダウド・ヨーダン）は、弟もボクサーで元インドネシアスーパーフェザー級王者のヨハネス・ヨルダン。

２００５年８月にデビューして、アンショリ・アンハ―ピトゥレイを１ＲにＴＫＯで降す～さらに１３連勝９ＫＯして、２００７年５月にレマン・サリムを８ＲにＫＯしてＷＢＯアジア太平洋フェザー級ユース王座を獲得～７月には、ファリド・サフィリンを３ＲにＴＫＯで降し初防衛に成功～王座を返上し７連勝４ＫＯして、２００９年３月にＩＢＦフェザー級王座を返上した後の４階級制覇王者のロバート・ゲレロと対戦も２Ｒ無効試合～しかし、６月にロバート・アラニックを２ＲにＫＯしてＷＢＯオリエンタルフェザー級暫定王座を獲得。

８月に、リッキー・シスモンドを１０Ｒに棄権に追い込み初防衛に成功～元ＷＢＡ＆ＩＢＦスーパーバンタム級王者のセレスティーノ・カバジェロに大差判定負け～９月に再起して、クリスチャン・アビラに６ＲでＫＯ勝ち～１２月には、ダミアン・ダビド・マリチアノを１ＲにＴＫＯで降しＷＢＯアジア太平洋フェザー級暫定王座を獲得～そして、２０１１年４月にクリス・ジョンのＷＢＡフェザー級スーパー王座に挑戦するも判定負けで王座獲得ならず。

 

メインが、オレクサンドル・ウシクｖｓトニー・ベリューの４団体統一クルーザー級王座戦が組まれた大興行のセミファイナル！ＷＢＡライト級王者‘ハイテク‘ワシル・ロマチェンコへの挑戦者決定戦を制するのはイギリスの好青年アンソニー・クロラか！？世界各地で闘い、ランキング１位まで上げたダウド・ヨルダンか！？大観衆の中には元‘悪魔王子‘ナジーム・ハメドも！

 

２０１８年１１月１０日　ＷＢＡライト級王座挑戦者決定戦　アンソニー・クロラｖｓダウド・ヨルダン

 

アンソニー・クロラ　３３勝１３ＫＯ６敗３分　元ＷＢＡライト級王者

 

ダウド・ヨルダン　３８勝２６ＫＯ３敗１無効試合　元ＷＢＣインターコンチネンタルライト級王者

 

１Ｒ、クロラが高いガードから左を伸ばすが、ヨルダンはブロックしながら入っていく！

 

上下に手数多くクロラが打つも、ヨルダンは止まらずに前に出る

 

２Ｒ、やはり、ヨルダンが強烈なプレスでクロラをロープに追い込み打ちまくる！

 

クロラは廻りながら返す～ガードが固いヨルダンにアッパーをカチ上げる！

 

３Ｒ、頭を付けての打ち合い～クロラが肩も使いながら押していくが、ヨルダンは打ち降ろす！

 

クロラはボディー連打～しかし、押し合いではヨルダンが勝り打ち込んでいく！

 

４Ｒ、クロラから接近戦を仕掛けるが、この距離だとヨルダンが力強さで打ち勝つ

 

ヨルダンが、クロラをロープまで押し込む～クロラは体を入れ換えて、上下に連打から右！

 

５Ｒ、ゆっくりとしたテンポだが、直線的にヨルダンが前に出続ける～廻ろうとするクロラだが、ロープに押し込まれていく

 

サイドに廻るクロラだが、ヨルダンの圧力をジャブでは止められず直ぐにロープに詰まる

 

６Ｒ、ヨルダンがラッシュをかける～クロラは必死にガードも、ヨルダンは止まらない！

 

クロラも廻りながら返すが、ヨルダンは止まらない！上下に打ちまくりクロラを追い込む！

 

７Ｒ、前に出ているヨルダンだが、手数は廻るクロラが多く被弾する

 

ヨルダンがクロラをロープに押し込むが、クロラは体を入れ換えて連打！

 

８Ｒ、さらにヨルダンが、ガードを固めながらプレスをかける～クロラがボディーも、ヨルダンは全く下がらない

 

クロラは、ジャブを打ちながら足を使い廻る～ヨルダンの手数が落ちる

 

９Ｒ、ヨルダンが打ちまくる～クロラは、ロープに貼り付けられるもカウンターを狙う！

 

ヨルダンが止まらない！打ちまくるが的中率は悪いか！？打ち終わりにクロラがアッパー！

 

１０Ｒ、ゴングと同時にヨルダンが走って詰めにいく～下がるクロラを追い込み打ちまくる！クロラはクリンチで逃れる

 

しかし、ヨルダンは疲れたか！？止まった瞬間にクロラが体を入れ換えて連打！

 

１１Ｒ、ポイントでは厳しいだろうヨルダンが打ちまくる～クロラは足を使うが、ロープに押し込まれる

 

クロラはボディー打ちとクリンチで逃れるが、ブレイク後に再びヨルダンに押し込まれる

 

１２Ｒ、最終ラウンドに、クロラは打ち合う気はなく廻る～ヨルダンは振りまくるが、なかなかクリーンヒットはしない

 

判定は、ジャッジ３者とも１１６－１１２でアンソニー・クロラがＷＢＡライト級王座挑戦権を獲得！

 

イギリスらしいジャブから綺麗なボクシングをするクロラだったが、そんなパンチでは効かん！と、ばかりに後半は突っ込んでガンガン振ったダウド・ヨルダンだがクリーンヒットは少なくポイントには反映されなかった。パンチ力はそれ程無さそうなクロラだが、詰まってもアッパーやスッと体を入れ替え連打など惚れ惚れするテクニックを魅せた。が、次戦になるＷＢＡライト級王者のワシル・ロマチェンコにテクニックで勝る事は・・・

と言っても、この時点では１ヶ月後の１２月８日にロマチェンコはＷＢＯライト級王者のホセ・ペドラサと統一戦をして判定勝ちで王座統一 『観戦記２２６２』

そして、アンソニー・クロラがロマチェンコに挑戦するのは５ヶ月後の２０１９年４月にアメリカのロサンゼルスにあるステイプルズ・センターで挑戦！

 

★ヨルダンは昨年ＷＢＣアジアスーパーライト級シルバー王座を獲得 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村