《本日のTV観賞》
1月3日のアメリカボクシングメディア 「BAD LEFT HOOK」 で2022年に観たい試合として、1位がテレンス・クロフォードvsジャロン・エニス、2位がサウル・アルバレスvsデビッド・ベナビデス、そして3位に井上尚弥vsノニト・ドネアがランクインしていた。
ノニト・ドネアが、2021年5月にノルディーヌ・ウバーリを4RにKOしてWBCバンタム級王座を獲得~12月にも、WBC暫定王者のレイマート・ガバリョを4RにKOして健在振りを魅せて井上選手とのリマッチを希望。WBOバンタム級王者のジョンリル・カシメロとの統一戦が決まらないのなら3本目のバンタム級ベルトを狙いドネアとの対戦はドラマティックな1戦となるだろう。
2018年10月~2019年11月に開催されたWBSSバンタム級トーナメントに、WBC王者がルイス・ネリの問題もあり空位で参加されない。WBOバンタム級王者のゾラニ・テテが準決勝を欠場~2019年11月の防衛戦で、ジョンリエル・カシメロにKO負けで王座移動。バンタム級と同じく第2回WBSSで開催されたスーパーライト級でも、参加時点で王者はWBA王者のキリル・レリクとWBCダイヤモンド王者のレジス・プログレイスのみで、1回戦のイバン・バランチェクとアンソニー・イギット戦でIBF王座が賭けられた。WBC正規王者はWBSSへの協力体制が無いアメリカのトップランク社のホセ・ラミレスでWBO王者もアメリカのロックネイションと契約するモーリス・フッカーだったのでWBSS参加は無かった。
1989年7月にアメリカのテキサス州ダラスで生まれたモーリス・デューウェイ・フッカーは、身長180cmでリーチ203cmの恵まれた体格を持つ。アマチュアで戦績を積み、後のWBC&WBOスーパーライト級王者になるホセ・ラミレスと凌ぎを削る
2011年4月に21歳でデビューし、タイロン・チャップマンとドロー~その後は12連勝9KOも、2014年1月にアベル・ラモスとドロー~直ぐに5連勝4KO~2015年6月に、エドゥアルド・ガリンドとNABO北米スーパーライト級王座戦を6RにTKO勝ちで王座獲得~10月に、ギスレーン・マドゥマを2-1判定で降しNABO王座の初防衛に成功~2016年3月に、ウェルフレド・ブエルバスを1RでKO~8月にも、タイ・バーネットを1RにKOしてNABO王座の2度目の防衛に成功
11月には、元WBAライト級暫定王者のダルレイス・ペレスとドローで3度目の防衛に成功~2017年2月に、クリストバル・クリスに判定勝ちし、8月にもコートニー・ジャクソンを大差判定で降しNABO王座4度目の防衛に成功。そして、4団体統一スーパーライト級王者のテレンス・クロフォードがウェルター級に上げる為に全部のベルトを返上。WBOスーパーライト級2位として、2018年4月にWBOスーパーライト級1位のテリー・フラナガンとのWBOスーパーライト級王座決定戦を2-1の判定勝ちして王座獲得 『観戦記2098』
WBSSスーパーライト級が2018年10月に開幕したが、モーリス・フッカーは参加しなく初防衛戦はWBO1位のアレックス・サウセド!
1994年6月にメキシコのチワワ州メオキで生まれたアレックス・アレハンドロ・サウセド・オルティスは、南米で混血やインディオの意味をもつ「エル・チョロ」の異名を持つ。両親とアメリカに渡り、幼い頃からボクシングを始める~アメリカの国籍を取得してジュニアゴールデングラブで3度の優勝、PAL全米選手権でも優勝するなどアマチュア戦績は190勝12敗~17歳の時に2012年のロンドン五輪を目指すも、ロスアンゼルスでマニー・パッキャオのスパーリングパートナーに抜擢されトップランク社の目に止まり契約。
2011年11月にデビューして、セドリック・シェパードを1RでKOする~その後もハイペースで試合をこなし、18連勝13KO無敗で2015年8月には元WBOラテンアメリカウェルター級王者のエドガル・オルテガに3RにTKO勝ち~その後も6連勝1KOしてWBOスーパーライト級6位までランキングを上げ、2017年11月には初の王座戦となるNABA全米&NABO北米スーパーライト級王座決定戦でグスタボ・ビットリを3RにTKO勝ちしてNABA全米&NABO北米王座を獲得 『観戦記1906』
2018年3月には、アブネル・ロペスを初防衛とNABO北米スーパーライト級王座を獲得~6月にもWBOインターナショナルスーパーライト級王座決定戦で、WBOスーパーライト級7位のレニー・ザッパビーニャと対戦し大激闘の7RTKO勝ち 『観戦記2111』
会場はアレックス・サウセドのホームであるオクラホマシティーでの開催となり、初防衛戦で敵地に乗り込むモーリス・フッカー。2人はデビュー前からスパーリングする仲だったらしく、2人で誓い合った世界戦が8年を経て実現となる!リングサイドにはWBC王者のホセ・ラミレスも!
2018年11月16日 WBOスーパーライト級王座戦 モーリス・フッカーvsアレックス・サウセド
モーリス・フッカー 24勝16KO3敗 初防衛戦
アレックス・サウセド 28勝18KO無敗 WBO1位
1R、サウセドが前に出ていくが、フッカーは廻りながら長い左で入らせない
多少貰おうとも、サウセドはガンガン入っていきボディー!
2R、やはりサウセドは、フッカーのジャブを貰う事を贈呈しながら入っていく~フッカーが右を狙うが、サウセドのオーバーハンド!フッカーはダウン!
立ち上がったフッカーは左右に動くが、サウセドが詰めていく~右!右!
フッカーはジャブで突き放そうとするも、サウセドは止まらない~右!
フッカーは廻りながら回復してくる~逆にサウセドをロープに追い込む!
3R、ダメージの回復早いフッカーが、またも長い左を弾いていく
さらにフッカーがダイレクトの右!サウセドも、なんとか入って打ち合いに持ち込もうとする
4R、サウセドが喰らいついていくが、フッカーが軽やかに廻りながら右~左フック!
サウセドは離れているとジャブで弾かれ、近づけばフッカーの右カウンターを貰う
フッカーは、頭を振らないで入ってくるサウセドに右を合わせる!
5R、手数多く前に出ていくサウセドも、フッカーは打ち終わりに右!
それでもサウセドは、我武者羅に打ちまくりフッカーをロープに追い込む!
地元の大声援を受けてサウセドが打ちまくるが、フッカーは絶妙なロープワーク~ラウンド終了際には強烈な連打!
6R、距離を支配しているフッカーが、サウセドのパンチは届かさせずにカウンターの右!
それでもサウセドは引かないが、フッカーのパンチを貰い続ける
手は出して前に出るサウセドも、当たっているのはフッカーのパンチ
7R、やはり、サウセドが出ていくがフッカーのボディーで止まる!
さらにサウセドのジャブを、フッカーが狙い済ました右クロス!
さらにフッカーがワン・ツー~左フック!右クロス!ワン・ツー!
いよいよフッカーが一気の連打で極めにいく!フラフラと下がったサウセドに、フッカーの右!さらに連打!
それでもサウセド返すが、フッカーがリターンの右!
サウセドも返してはいるのでレフリーは止めないが、時間の問題となってきてフッカーの右!
フッカーの凄まじいワン・ツーにサウセドの腰が落ちレフリーはダウンを取る!
立ち上がったサウセドに、フッカーが一気に今度こそフッカーが極めにいく!
もう意識は飛んでいそうだが倒れないサウセドに、フッカーは打ち続けてレフリーが止めに入る!
見事にモーリス・フッカーが7RにTKO勝ちで、WBOスーパーライト級王座初防衛に成功!サウセドが2Rにダウンを奪い攻め続けたが、熱血漢らしい試合ぶりがそのまま出てフッカーの長い左や右カウンターを正面から喰らって力尽きた。そして試合後には、リングサイドのWBCスーパーライト級王者ホセ・カルロス・ラミレスがリングに上がり統一戦を約束する握手。
この時点でWBAスーパーライト級王者のキリル・レリクが、10月7日にエドゥアルド・トロヤノスキーを横浜アリーナで判定に降す 『観戦記2178』 10月27日にIBFスーパーライト級王座決定戦として、イバン・バランチェクとアンソニー・イギットが対戦しバランチェクが7R終了時TKO勝ちして王座獲得 『観戦記2249』 11月3日には、WBCスーパーライト級ダイヤモンド王座戦frレジス・プログレイスとテリー・フラナガンが対戦しプログレイスが大差判定勝ち 『観戦記2250』 WBO王者のモーリス・フッカーとWBC王者のホセ・カルロス・ラミレスが統一戦をするのは、8ヶ月後の2019年7月にテキサス州アーリントンでの激突となる。
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