観戦記2304 WBOスーパーミドル級王座戦 ヒルベルト・ラミレスvsジェシー・ハート | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

一時は2021年末に念願のゲンナディ・ゴロフキン戦となった村田諒太選手だが、コロナ禍が収まらずに延期~2022年4月に開催か!?と言われているが、4月ならば正式発表そろそろあるのだろうか!?4月開催と慣れは、1982年4月生まれのゴロフキンは40歳となり、1986年1月生まれの村田選手も36歳だが体格もあり勝機は増すだろうか!?何せ村田選手はデビューが73kg、その後は73.4kgぐらいで何故かミドル級で1度も闘わずにランキングを上げていき、世界戦の2戦前にスーパーミドル級で1RにKO勝ち~世界戦前に162ポンド(ミドル級160ポンド)でブルーノ・サンドバルに3RでKO勝ちして、2017年5月に初めてミドル級で闘った試合で、アッサン・エンダムとWBAミドル級王座を争っている。

ミドル級でサウル・アルバレスとゲンナディ・ゴロフキンが3戦闘い、なかなか村田選手には入り込めない時期にはスーパーミドル級で世界挑戦を目指そうか!?という話も出ていた。日本人初のスーパーミドル級王者を目指すのも素晴らしい話だと思っていたのだが、スーパーミドル級だと体格も日本人を凌駕し2017年5月当時WBAスーパーはジョージ・グローブス182cm、WBA正規はタイロン・ツォイゲ180cm、WBCはデビッド・ベナビデス、IBFは185cmカリブ・トゥルアックス、そしてWBOは身長189cmでリーチ191cmのヒルベルト・ラミレス!

 

1991年6月生まれメキシコのシナロア州出身‘ZURDO(サウスポー)‘ラミレスは、長身のサウスポーを生かして、アマ時にはメキシコのジュニアチャンピオンに3度なる~2009年8月に18歳でデビューし、へセス・マハジャネスに1Rの41秒でKO勝ち~その後も13連勝11KOで、2010年12月にロヘリオ・メディナとWBCユースミドル級王座決定戦で戦い6RにTKO勝ちし王座栄冠~2年間で7度防衛して王座返上~2013年はノンタイトル戦を3連勝2KOして、2014年4月にNABA&NABO北米スーパーミドル級王座決定戦でジョバンニ・ロレンソを5RにTKOで降し栄冠。7月にはジュニア・タリペウを1RにTKOで下し、NABF王座の初防衛とWBOインターナショナルスーパーミドル級王座を獲得。

11月にフルゲンシオ・スニガを8RにTKOで降し、NABF王座2度目とWBOインターナショナル王座の初防衛に成功~2015年1月にもマキシム・ウラゾフ判定で降し、NABF王座3度目とWBOインターナショナル王座の2度目の防衛に成功~6月にデレク・エドワーズをフルマークの判定で降し、NABF王座4度目とWBOインターナショナル王座の3度目の防衛に成功~11月にもゲボルグ・カーチキアンを大差判定で降し、NABF王座5度目とWBOインターナショナル王座の4度目の防衛に成功~そして王座を返上して、2016年4月にアルツール・アブラハムのWBOスーパーミドル級王座に挑戦し判定勝ちで世界王座奪取 『観戦記1211』

 

 しかし、練習中に拳を怪我して1年のブランクをつくる~2017年4月にWBO9位のマックス・ブルサックにジャッジ3者がフルマークの判定勝ちで初防衛に成功 『観戦記1678』 9月の2度目の防衛戦は、ブルサック戦をリング下で観戦していたWBOスーパーミドル級1位のジェシー・ハードにダウンを奪うも僅差3-0の判定で降す 『観戦記1834』

 

2018年2月に、WBO4位のハビブ・アメドを6RにTKOで降して3度目の防衛に成功 『観戦記1963』6月にも、WBOスーパーミドル級8位のローマー・アングロを大差判定で降す 『観戦記2114』

 

そして5度目の防衛戦は、1年前に大苦戦したWBO1位のジェシー・ハートとの再戦!

 

1989年6月にアメリカのペンシルベニア州フィラデルフィア生まれたジェシー・ハートは 「ハードワーク」異名を持ち、幼い頃からボクシングを始めてアマチュアで85勝11敗の戦績で2008年に北京五輪にも出場。2011年年度全米スーパーミドル級王者&ゴールデングローブスーパーミドル級優勝。

2012年6月にデビューして、マヌエル・イーストマンに1RでTKO勝ち~~その後も11連勝9KOで、2014年4月にサミュエル・クラークソンを判定で降しNABF北米スーパーミドル級ジュニア王座を獲得~3連勝3KOして、2015年5月にマイク・ヒメナスを6RにTKOで降しNABF北米王座初防衛とUSBA全米ミドル級王座&NABO北米王座も獲得~9月には元WBA&IBFスーパーライト級王者のアーロン・プライアーの息子、アーロン・プライアーJrとの2世対決を9RにTKOで降しUSBA全米&NABO北米王座の初防衛に成功~12月にもノンタイトル戦を1RにTKO勝ちし、2016年3月にはダショーン・ジョンソンに判定勝ちしてUSBA全米&NABO北米王座の2度目の防衛に成功~11月にも、アンドリュー・ヘルナンデスを3RにTKOで降しUSBA全米&NABO北米王座の3度目の防衛に成功~2017年4月には、アラン・カンパを5RにTKOで降しUSBA北米&NABO北米王座の4度目の防衛に成功~そして9月にWBOランキングを1位まで上げ、指名挑戦者としてWBOスーパーミドル級王者のヒルベルト・ラミレスに挑戦も僅差判定負け 『観戦記1834』

2018年2月に再起し、トーマス・ウィンボートを1RにTKOで降し~4月には、NABF北米スーパーミドル級王座決定戦でデモンド・ニコルソンを7RにTKOで降す 『観戦記2049』

 

減量苦もありライトヘビー級へ階級を上げる噂が絶えないラミレスが、唯一の苦戦と呼べる試合がジェシー・ハートだけに決着をつけるか!?KO率ではラミレスに勝るハートが、初黒星を喫した前戦の借りを返し念願の世界王座獲得なるか!?

 

2018年12月14日 WBOスーパーミドル級王座戦 ヒルベルト・ラミレスvsジェシー・ハート

 

ヒルベルト・ラミレス 38勝25KO無敗 5度目の防衛戦

 

ジェシー・ハート 25勝21KO1敗 WBC1位

 

1R、ガード高くジリジリ前に出るラミレスに、ハートは綺麗に廻りながら左を伸ばしていく!

 

ラミレスのプレッシャーにハート出ていくが、ラミレスかわして左カウンター!

 

2R、さらにラミレスが出ていく~真っ直ぐ下がったハートに、リーチ長いラミレスが得意の左から右を伸ばす!

 

さらにラミレスは、上下に打ち分けながら右アッパー!

 

3R、大きく廻りながらジャブを打つハートに、ラミレスは出ていくがハートがジャブで止めてアッパー!

 

それでもラミレスがガンガン出ていく~廻るハートを追い回す!

 

4R、やはり、廻るハートを追いかけるラミレス~ハートは、ラミレスが低く入ってくるところにアッパーを狙う!

 

ラミレスのプレッシャーにハートはロープに詰まるが、なんとかガードして凌ぐ

 

止まらないラミレスに堪らずクリンチするハートだが、それを押し退けてラミレスの左!

 

5R、このラウンドはラミレスが廻ってハートが出ていくが、ラミレスがカウンターの左!

 

それでもハートが出るが、ラミレスは左ボディーアッパー~ハートは接近戦で左フック連打!

 

6R、ラミレスが上下に左を伸ばす~ハートは体を入れ換えながら、ハンドスピードで対抗する!

 

ラミレスは、手数多く低く入りハートを削り続ける!

 

7R、廻りながらカウンターを狙うハートだが、ラミレスは体を振りながら入りこんでボディー!

 

ハートも左フックで飛び込むが当たらない~ラミレスに追い回されスリップもし、追い詰められていく

 

8R、このままでは厳しいだろうハートが、ついに勝負を賭けてきたか接近戦で連打!

 

ハートがボディーの連打!ラフになりヒジでも押して注意を受けるが、ハートが押し込んでいく!

 

9R、ラミレスはスタミナも切れたのか!?ハートに押し合いで敗けて打たれる!

 

ラミレスも、長い腕を折り畳んでフック&アッパーを出すが押し敗ける

 

10R、ラミレスはスタミナを温存しているのか!?手を出さずに待ちになり、ハートが追い回していく!

 

ガードを固めるラミレスに、入りやすくなったハートが飛び込んでいき連打!

 

11R、左腕を振るラミレスは痛めたのか!?ズルズル下がってハートが打ちまくる!

 

ハートが押し込んでアッパー~ラミレスは手が出ない!ハートが打ちまくる!

 

12R、やはり、ラミレスは打った後に左腕を伸ばすなど異変がある~ハートはさらに勢い付いて打ち込む!

 

左は出ないラミレスだが、右フックを振り回しいく!ハート効いている!

 

ラミレスは右を中心にラッシュ!極めるか!?しかし、ダウンは奪えずに試合終了

 

判定は、114-114 115-113 115-113 2-0でヒルベルト・ラミレスが5度目の防衛に成功!

 

またも大接戦となったが、ヒルベルト・ラミレスが接戦を制す!両者ともに正面からぶつかり合い、今度こそジェシー・ハートの勝ちか!?と思われたが、カウンターや引きながらでも上手く闘ったラミレスがポイントを持っていったか!?ラミレスは 『全ラウンド私が獲った。もしヒジを痛めなかったら、ストップ勝ちできたと思う。次は175ポンド(ライトヘビー級)に上がる。WBC王者と闘いたい』 とコメントするが、4ヶ月後の2019年4月に2度ライトヘビー級世界王座挑戦経験がある 『観戦記986』 元NABA米国ライトヘビー級王者のトミー・カーペンシーと対戦。

またも接戦を落としてしまったジェシー・ハートも、2019年6月にライトヘビー級で再起しライトヘビー級世界王座挑戦経験の 『観戦記2019』 サリバン・バレラと対戦し大差判定勝ち。

 

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