観戦記2401 Groud Zero 海人vs‘ブラックパンサー‘ベイノア | 人生マイペンライ

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格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のDVD鑑賞》

 

あの東京ドームでの「The Mutch」の盛況ぶりを見ると、コロナ禍に嫌気がさしていた日本格闘技の鬱憤が晴れたような思いだった。56,000人(20億円)の観客を集め、abema.TVでのPPVが50万件(25億円)というキックボクシング好きとしては、想像できなかったイベントとなった。‘那須川天心vs武尊‘を筆頭にK-1vsRISEの対抗戦となり、刺激的なカードが並びPPV料金を払ってもお釣りが出てくるような興業だった。その中でセミファイナルに組まれたK-1の野杁選手とシュートボクシングの海人選手の1戦は、キックボクシング好きにはメインにも劣らない堪らないカードだった。

RISE Dead or Alive2020と、RISE ELDORADOに外敵として出場しただけの海人選手がRISE軍というのも微妙な話。元々は2021年12月の試合後に海人選手が 『70kgか67.5kgであれば野杁さんとかとやりたいですね。野杁さんに勝てるのは僕しかいないと思います。本物の日本一を証明するのに野杁さんがあと一人おる感じなんで、そこで勝って世界に行けたらもっといいですし、できなくっても普通に世界が目的なんで、世界で必ずやりたいです』 と話し、この発言を知った野杁選手は大会翌日に 『面白いじゃん。こちらは何Kgでもいいですよ』 と返してトントン拍子に決まったカード。

両者ともに団体内では敵なし状態で、野杁選手はなかなか他団体とはいかないが海人選手は2017年6月に鈴木博昭選手との世代闘争に勝利し 『観戦記1333』 シュートボクシングのエースとなって以来は外敵との闘いだった。

 

1997年8月生まれ大阪出身の海人選手は、小学生の頃から道場に通い小学5年生の時にはプロになりたいと思っていたらしく習い事は格闘技以外にしたことは無いしい。父親に格闘技経験はないが、海人選手が格闘技を始めた後に格闘技を始めテレビやビデオで研究をして今では完全にマン・ツーマンで毎日一緒に練習をし海人選手の苦手なタイプや動きを徹底して対策練習をしたりしてくれる。仕事も父親と一緒に外壁工事の仕事をし、そんな父親に認めてもらいたいと王者を目指す。

デビューは16歳の2014年2月に北川準選手に3RでKO勝ち~4月に萩野裕至選手を3RでKO勝ち~6月に下村哲幸選手を1RでKO勝ち~7月にはJ-NET WORKに乗り込みNext Generation CUP62kg級トーナメントでRS・YUTAKA選手に1RでKO、秀樹選手に判定勝ち、MASATO選手に判定勝ちで優勝。9月に玉川和輝選手に判定勝ち~11月のS-CUPでは総合格闘家の石原夜叉坊選手とワンマッチで判定勝ち~しかし、2015年1月にRISEに乗り込むが野辺広大選手に判定負け~2月にはTASUKU選手に判定勝ちも、4月に池上孝二選手に判定負け~6月に菅原悠次選手、8月に土屋大喜選手に判定勝ちし、10月に地元大阪で安保瑠輝也選手に2RにKO勝ち~2016年2月にはMAキックライト級王者の高橋幸光選手に判定勝ち~6月に大川洋明選手に判定勝ち~9月に潔人選手に2RでKO勝ち~12月に中国でリュウ・ヤに判定勝ち~2017年2月にYU SHI選手に判定で勝利も体重オーバーで無効試合・・・3月に静岡で岩崎悠斗選手に判定勝ちし、4月にザガリア・ゾウガリーに挑戦し大善戦の0-2の判定負け。そして、2017年6月に、シュートボクシング エース世代交代対決として鈴木博昭選手と闘い1RにヒジでTKO勝ち 『観戦記1333』 2017年9月にはNJKFのライト級エース宮越慶二郎をヒジで切り裂き5RにTKO勝ち 『観戦記1379』

 

そして12月には待望のKNOCK OUTに参戦し、水落選手をヒジで切り3RにTKO勝ち~2019年2月にはホームに戻り、元ルンピニースタジアムウェルター級王者で、WPMFウェルター級王者のポンシリー・ポー・シリポンと65kgで対戦し体格が元々小さいポンシリーだったので、身長がある海人選手は体格負けすることなく勝利 『観戦記1715』 しかし、4月にはKNOCK OUTスーパーライト級王者になった不可思選手を判定で降したWKA豪州スーパーライト級王者のチャド・コリンズに判定で完敗 『観戦記1784』

 

6月には68kg契約で、K-170kgで活躍した中島弘貴選手を4RにTKOで降す 『観戦記1928』

 

9月には、RISEミドル級王者のイ・ソンヒョンに判定勝ち 『観戦記2041』

 

そして、外敵と対決する為の大会と言っていいGroud Zeroで対戦するのはRISEウェルター級王者の‘ブラックパンサー‘ベイノア!

 

1995年8月にアメリカのカリフォルニア州オークランドで生まれた‘ブラックパンサー‘ベイノアことベイ・ノア(Noah Bay)は、1歳からは日本で暮らし幼いころは家の中で遊ぶ子だったらしいが、10歳の時に父親の勧めで極真空手を始める~2018年には全日本ウェイト制空手道で選手権・軽量級で優勝。キックボクシングに転向して、2016年5月にJ-NET WORKでデビューし岩田俊輔選手に1RでKO勝ち~7月にJ-NETウェルター級新人王決定トーナメント1回戦で、雑賀弘樹選手を2RにKOする~8月の準決勝では、杉原新也選手に判定勝ち~10月の決勝も、小原俊之選手に判定勝ちして新人王を獲得。

 

さらに2連勝して、2017年3月に6位としてJ-NET WORKウェルター級次期挑戦者決定トーナメント1回戦で竹市一樹選手に1RでKO勝ち~8月の決勝は王座決定戦となり、藤倉悠作選手を5RにTKOで降しJ-NET WORKウェルター級王座を獲得。2018年2月からはRISEに参戦し、中島将志選手を3RにTKOで降す~3月のRISE.123では、DEEP KICK65kg級王者の憂也選手に判定勝ち。

 

6月のRRISE125では、ヤン・ジンファンを1RでKOする。

 

2018年9月のRISE EVOL.1では鹿嶋昭男選手に1RでKO勝ち~11月のRISE129では、元Krushウェルター級王者の渡部太基選手に判定勝ちしてRISEウェルター級王座を獲得~しかし、2019年3月のRISE World Seriesではタップロン・ハーデスワークアウトに1RでKO負け~7月のRISE133では、喜入衆選手に判定勝ち~9月のRISE World Seriesで、ップロン・ハーデスワークアウトとの再戦を延長判定勝ち。

 

ベイノアは、前日会見で 「令和のウィリー・ウィリアムを目指している」 と、極真の大先輩の名前を出し他流試合となるシュートボクシングに初参戦!チャド・コリンズには連勝を止められてしまった海人選手だが、2019年は他団体に乗り込んでないだけに対抗戦であるGround ZeroでSBのエース振りを魅せられるか!?

 

2019年12月3日 Groud Zero 海人vs‘ブラックパンサー‘ベイノア

 

海人 32勝16KO5敗1無効試合 S-CUP65kg級王者

 

‘ブラックパンサー‘ベイノア 14勝8KO1敗 RISEウェルター級王者

 

1R、海人選手が、ジックリ見ながら前に出る~ベイノアは廻りながらジャブ~インロー!

 

海人選手は、プレッシャーをかけるが手数は少ない~ベイノアは、廻りながらも手数多くバックスピン!海人選手もバックスピンを出す!

 

ベイノアがヒザで入ってきたところを、海人選手は組み付いてバックドロップを狙う!

 

手数のベイノアに、海人はボディー~右カウンターを狙う!

 

2R、お互いにローを蹴る~一気に距離が近くなりパンチが交差する!

 

またもベイノアがバックスピンも、かわした海人選手が右!

 

ベイノアのパンチをかわし続ける海人選手~ベイノアはガードを突き破ろうと、強いワン・ツー!

 

さらにベイノアがバックブロー~海人は、スイッチもみせながらパンチのコンビネーション

 

3R、やはり前に出る海人選手に、ベイノアは細かく動きながら左構えでハイキック!

 

海人選手のプレッシャーを受けながらも、手数ではベイノアが勝る~しかし、海人選手がヒザを突き刺す!

 

さらに、お互いにヒザを打ち合う~海人は上手く組ながらも左ボディー!

 

さらに海人選手が出るも、ベイノアはバックブロー!それでも海人選手は連打で追い込む!

 

4R、前に出る海人選手に、ベイノアは左ミドルで止めにいく!

 

それでも海人選手は左ミドル~ボディー!廻りながら手数はベイノアだが、ヒットの精度は海人選手が上回る

 

ベイノアのジャブは良いが、海人を止められず右を貰う~しかし、ベイノアが出ていきローからパンチの連打!

 

5R、海人選手はプレスを弱めない~ベイノアが飛びヒザを出すが、下がらずに細かく連打!

 

ベイノアも近い距離でインロー~右を返すが、海人選手が立ち位置を変えながらワン・ツー!

 

ベイノアは組み付きが多くなるが、何度も立ち関節を狙う

 

ベイノアが詰めてきて、空手の試合のような間合いで打つ~海人選手は首相撲からヒザ!

 

さらに海人選手が前蹴り~ヒザで腹を効かせてから右ストレート!左フック!

 

判定は、50-48 49-48 49-48 3-0で海人選手の判定勝ち!

 

見事に海人選手の判定勝ち!細かい手数でヒット数は稼いだものの、海人選手の的確なパンチがベイノアにクリーンヒットしポイントを奪っていった。海人選手 『シュートボクシングの大会は今年はこれが最後。今年も皆さんのおかげですごく盛り上がっていい試合がたくさんできた。今年シュートボクシングはこれで終わりですが、僕はもう1試合できます。こんなつまんない試合してしまって言うのもなんですが、大晦日は格闘技の日だと思っているのでRIZINさんオファーをください』 と、まさかの2019年6戦目を3週間後の大晦日に直訴するが出場はならず。そして2020年2月のシュートボクシング大会に参戦し、コロナ禍でシュートボクシングも大会が開催ならなく8月に2年振りにRIZINに参戦し・・・なんと73kg契約でコンゴ共和国のMMA選手であるロクタ・ダリと対戦。

シュートボクシング初参戦で立ち関節など魅せたベイノアは、2020年2月のRISE137でHideki選手とRISeウェルター級王座防衛戦。

 

★両者の再戦は2年6ヶ月後のRISE ELDORADOで! 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村