観戦記2405 UFC237 アンデウソン・シウバvsジャレッド・キャノニア | 人生マイペンライ

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《本日のTV鑑賞》

 

参議院選が真っ盛りだが、参議院といえばUFCで(ズッファ体制以降)日本人では4人しか勝ち越していない中の1人である須藤元気さんは(他は岡見勇信選手、水垣偉弥選手、堀口恭司選手)参議人は1期6年で半数が3年で入れ替えなので、2019年に当選した須藤さんは任期中。試合振りもトリッキーだった須藤さんだが、引退後もレスリングのコーチは分かるが、俳優やパフォーマー~英会話学校の立ち上げなど多彩で政治家へ転身。

プロレスラーが引退後に立候補するのは今まで多くあったが、マニー・パッキャオやビタリ・クリチコ、エメリヤー・エンコ・ヒョードルなど格闘技の枠を超えた国の英雄から政治家に転身する例が増えている。

元修斗世界ミドル級王者で、PRIDEやDREAMで活躍した桜井‘マッハ‘速人さんも2019年に龍ヶ崎市議会議員に当選している。マッハさんは、あまり政治色がかんがえられなく先日のONE Champion Shipでの秋山選手と青木選手への質問した場面でも‘野生のカリスマ‘振りをだしていた。そんな桜井‘マッハ‘速人さんに修斗で勝った事で自分の人生が変わった事を2021年11月のドキュメンタリー番組で話していたのが元UFCミドル級王者のアンデウソン・シウバ!

 

1975年4月にブラジルのサンパウロ州で生まれたアンデウソン・ダ・シルバは、経済的な理由から4歳の時に叔母に預けられる~その間にテコンドー、ムエタイを学ぶ~シュートボクセのファビオ・ノグシの下で7年練習を積み、総帥のフジマール・フェデリコ会長の目に止まり本部道場へ~1997年に、Brazillian Freestyle Circuitでハイムンド・ピニェイロを1Rにチョークで1本勝ち~3戦目で後にPRIDEでも活躍するルイス・アドレーゼに判定負けで初黒星も、その後2連勝。2001年3月に修斗に初参戦し、加藤鉄史選手に判定勝ち~2001年8月には、桜井“マッハ”速人選手を判定で降し修斗ミドル級王座を獲得~PRIDEに参戦し3連勝も、2003年6月のPRIDE26で高瀬大樹選手に三角締めで初の1本負け~マイナー団体で2連勝後の2004年9月に、Cage Rageミドル級王座決定戦で後にイギリス最大の銀行強盗事件で逮捕されるリー・マーレイを判定で降し初の王座栄冠~2004年大晦日のPRIDE男祭りで長南亮選手にヒールホールドで1本負け~Cage Rageでホルヘ・リベラ、カーティス・スタウトに王座防衛するも、2006年1月のRumble on the Rock 8で岡見勇信選手に蹴り上げによる反則負け~4月にトニー・フリックランドを1RでKOしCage Rageミドル級王座防衛した後にUFCと契約。

6月に早くもUFCに初登場し、クリス・レーベンをヒザ蹴りでわずか49秒でのKOする

 

10月のUFC64でリッチ・フランクリンを破りUFCミドル級王座を獲得。2007年2月のUFC67ではトラヴィス・ルターの体重オーバーでノンタイトル戦となるも、三角締めで1本勝ち~7月のUFC73でネイサン・マーコートにパウンドで1RにTKO勝ち~10月のUFC77で前王者のリッチ・フランクリンと再戦も、2Rにヒザ蹴りでKOし2度目の防衛に成功~2008年3月のUFC82でダン・ヘンダーソンとのPRIDEミドル級との統一戦?3度目の防衛戦も、2Rにチョークで1本勝ち~7月のUFC Fight Night 14ではライトヘビー契約でジェームス・アーヴィンを1RにKO~10月のUFC90では、パトリック・コーテがアクシデントもあり3RにTKO勝ちで4度目の王座防衛に成功~8月のUFC101では元UFCライトヘビー級王者のフォレスト・グリフィンとライトヘビー級契約のノンタイトル戦をノーガードでパンチを避けまくってのKO勝ちでUFC10連勝

 

2010年4月のUFC112で、デミアン・マイアに後半は遊んだような余裕を魅せ判定勝ち~8月のUFC117では、チェール・ソネンのタックルに苦戦するも最終ラウンドで逆転の1本勝ちでUFC史上最多の7連続防衛~2011年2月のUFC126では、ビクトー・ベウフォートを衝撃的な前蹴りからのパウンドでKO 『観戦記274』

 

8月の祖国・ブラジルで開催されたUFC134で岡見勇信選手を2RでTKO勝利し9度目の王座防衛に成功 『観戦記72』 2012年7月には、前回の大苦戦から挑発されまくっているチェール・ソネンと再戦し2RにTKO勝ち 『観戦記224』 10度目の王座防衛に成功~10月のブラジル大会UFC153で、ライトヘビー級契約でステファン・ボナーをヒザ蹴り~パウンドでTKO勝ち 『観戦記300』 当時、ライトヘビー級王者のジョン・ジョーンズ、ボクシングの元4階級制覇王者のロイ・ジョーンズJrトとの夢対決も騒がれたが・・・2013年7月のUFC162で、ランキング1位9戦全勝のクリス・ワイドマンの挑戦を受けノーガードで避けるなど余裕を魅せたが左フック~パウンドでTKO負け 『観戦記522』 12月のUFC168で挑戦者としてワイドマンとリ・マッチも2Rにアンデウソンがローキックを蹴った時に、ワイドマンがヒザでカットしてアンデウソンの左足首が骨折しTKO負け 『観戦記667』

モチベーションの低下かから引退かも!?と言われたが「タイトルを再び手にするまで、引退するつもりはない」と、2015年1月に復帰。UFC183でニック・ディアスと対戦し3-0で判定勝ちも、試合後の検査で陽性反応が出て、1年間の出場停止処分と試合結果もノーコンテストに変更される。テコンドーでリオデジャイロ・オリンピックの出場を目指す!なんて話もあったりしたが、謹慎明けの2016年2月のUFC Fight Night.84で7位のマイケル・ビスピンと闘い3Rに飛びヒザでKO寸前にビスピンを追い込むがTKOと勘違いして止めを刺さずに逆転判定負け 『観戦記1092』 7月のUFC200ではライトヘビー級王者のダニエル・コーミエと対戦も、抑え込まれ判定負け 『観戦記1165』

2017年2月のUFC208で、ミドル級8位のデレク・ブランソンに判定で4年4ヶ月振りの勝利 『観戦記1318』 しかし、10月に抜き打ちのドーピング検査で陽性反応が出る~汚染サプリメントとの裁定で、出場停止は1年間に短縮。そして、2019年2月のUFC234でミドル級6位のイスラエル・アデサニアと対戦し世代交代を思わせる判定負け 『観戦記2118』

 

引退かの声もあったが、わずか3ヶ月での出場となるUFC237で対戦するのはミドル級10位のジャレッド・キャノニア!

 

1984年3月にアメリカのテキサス州ダラスで生まれた‘The Killa Gorilla‘ジャレッド・クリストファー・キャノニアは、アメリカ連邦航空局に勤務しながらMMAを始める~2011年に入りアマチュアで2連勝。2011年6月にデビューし、Midnight Sun Mayhem.1でアルトン・プリンスに1RでKO勝ち~さらにマイナー団体で5連勝し、2014年1月にAlaska Fighting Championship.102でトニー・ロペスを2-1の判定で降しヘビー級王座を獲得。

UFCと契約し、2015年1月のUFC182でデビューするもショーン・ジョーダンに1RでKO負け~2016年4月のUFC Fight Night.86で、シリル・アスカーに1RでKO勝ち~12月のThe Ultimate Fighter.24Finalで、イオン・クテラバに判定勝ち~2017年2月のUFC208では、ライトヘビー級3位のグローバー・テイシェイラに判定負け~12月のThe Ultimate Fighter.25Finalで、ニック・ローリックに3RにTKO勝ち~12月のUFC on FOX.26では、ライトヘビー級15位のヤン・ブラホヴィッチに判定負け~2018年5月のUFC Fight Night.129でも、ドミニク・レイエスに1RでKOされ初の連敗。

11月のUFC230でミドル級に落として、ミドル級7位のデヴィット・ブランチを2RにTKOで降す。

 

ヘビー級からライトヘビー級、そしてミドル級へと落としてきたジャレッド・キャノニアが、ブラジル大会でブラジルの英雄である元ミドル級絶対王者のアンデウソン・シウバと対戦!しかし、現在のランキングはキャノニアの方が上でありここ6年半の間は1勝5敗1無効試合のアンデウソンは復活なるか!?

 

2019年5月12日 UFC237 ジャレッド・キャノニアvsアンデウソン・シウバ

 

ジャレッド・キャノニア 11勝4敗 ミドル級10位

 

アンデウソン・シウバ 34勝9敗1無効試合 ミドル級14位

 

1R、カノニアから出ていき、ローを外と内に蹴っていく!

 

廻りながらカウンターを狙うアンデウソンに、カノニアは慎重に蹴る

 

アンデウソンも、いつも通り手を細かく動かしながらロー!

 

カノニアはパンチを出すが、まだ遠くアンデウソンに見切られる

 

カノニアがロー~キャッチしようとしたアンデウソンはバランス崩す

 

ジリジリ近づいてくるカノニアに、アンデウソンが左ミドル!

 

カノニアは出てはいるが、パンチは届いていない~アンデウソンは、手数少ないが二段蹴りを出す!

 

アンデウソンは、カノニアのプレッシャーを感じているのか!?誘っているのか金網まで下がる

 

それでもアンデウソンは、首相撲でコントロールしなかわらヒジ!カノニアはパンチで振りほどく!

 

カノニアのジャブが届いている~アンデウソンは三日月蹴りで突き放そうとする

 

しかし、カノニアは下がらずにロー~左ストレートで攻める!

 

アンデウソンから出ていく~パンチでカノニアを金網に追い込みハイキック!

 

カノニアも押し返してロー!アンデウソン負傷か!?崩れた!

 

カノニアはパウンドを落とそうとするが、レフリーが走って止めに入る!

 

なんとなんと・・・・アンデウソンは動けずカノニアの1RTKO勝ち!

 

3ヶ月前に2年振りに復帰したアンデウソンだったが、肉的にも44歳になり厳しくなる。しかし、自国の英雄の敗北に場内から勝利者インタビュー中のカノニアに大ブーイング・・・・

アンデウソンとも対戦した解説のマイケル・ビスピンは 『アンデウソン・シウバはこのスポーツの真のレジェンドだ。長年に渡ってチャンピオンだった。だがそんな彼も44歳だ。多くの人たちが『どうして彼は闘い続けてるんだ?』と疑問に思っていた。例え今回のケガが大したことがなかったとしても、明らかに終わったと思った。俺はインローで前十字靭帯が断裂したと思ってる。俺たちはもうアンデウソン・シウバの試合は2度と見られないと思う。そうする必要もない。時は来た。最大限の敬意を払うからこそアンデウソン・シウバは引退する必要がある。このスポーツでやるべきことは達成した。これ以上やる必要はないし、引退後の人生を楽しんで欲しい』 と話す。

 

そしてアンデウソン・シウバは 『申し訳ない。練習の時からヒザは少し悪かったんだ。限界までやる。痛みは友達だ。それはまだ死んでいないことを示している。それらはおそらく大きなシンボルが大きな目標になると言っている。しかし最も重要なことは自分自身を苦痛を与えないことだ。倒れたら起きなきゃいけない。壊れたら直さなきゃいけない。闘いに敗れたからといって諦めたり出来ないと思うことはない。ひとつ言えることは、俺は最後までやり切るし、プレッシャーを掛けられるほど最後までやり切りたい。このことでガッカリして荒れることもない。老いぼれのライオンが空腹のハイエナたちに狙われて取り囲まれたとしても、ライオンは自分を残念だと思うことなく最後まで闘うことだろう。そしてそれは俺と何ら変わることはない。強さと名誉だ』 と話すが次戦は1年半後の2020年10月のUFC Fight Night.181でミドル級10位のユライア・ホールと対戦。

 

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