観戦記2427 NABA北米ヘビー級暫定王座決定戦 ジャレル・ミラーvsドノバン・デニス | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

去就が注目される元WBAミドル級スーパー王者の村田諒太選手が、8月11日のエキサイトマッチのイベントで 『気持ちは日々、揺れ動いています。爆弾発言?それはないです』 と話していた。そして、歴代のパウンドー・フォー・パウンドに、1位タイソン・フューリー、2位アーロン・プライヤー、3位ロイ・ジョーンズJr、4位カルロス・モンソン、5位フロイド・メイウェザーを上げていた。エキサイトマッチの放送にゲストで出演した時にも 『そりゃぁ、ヘビー級のチャンピンが1番強い』 と、当たり前だが体重が違えば強さの尺度が変わる事を話していた。クリチコ兄弟時代のように、2mを超える巨人が制圧していた時代はアメリカからヘビー級王者が誕生しなくフロイド・メイウェザーやマニー・パッキャオがボクシング界を引っ張っていきとんでもないファイトマネーを稼げるスポーツに築き上げた。

昔はボクシングのヘビー級王者が世界で1番強い男で問題が無かったが、MMAが世界中で開催されエメリヤーエンコ・ヒョードルなどは「60億分の1」という称号があった。そんな中でも‘最強幻想‘を感じさせるWBCヘビー級王者‘Gypcy King‘タイソン・フューリーは、UFCヘビー級王者のフランシス・ガヌーとの対戦をブチ上げるなど相変わらずのお騒がせ振りだが最強幻想を思わせる。

ボクシングの中でもヘビー級だけは‘別格‘を思わせるが、やはり豪快で有無を言わせない喧嘩ファイト振りが通用してしまう。そんな今やヘビー級でしかありえない豪快なファイトと悪童振りで人気なのがジャレル・ミラー!

 

1988年7月にアメリカのニューヨーク州ブルックリンで生まれた‘Big Baby‘ジャレル・キング・ミラーは、父親がハイチとドミニカの血筋で母親がアイルランドとベリーズ系。14歳の時に身を守るために格闘技を習い始め、16歳で本格的にボクシングを始める~2007年のゴールデングローブでは決勝でトー・ハマーに判定負け。同時にキックボクシングのプロ興業にも参戦していたので、ボクシングのアマチュアでの戦績はそれほど積むことは出来なかったらしく公式には10勝7KO1敗。

2009年7月にボクシングでプロデビューして、ダリウス・ウィットソンに1RでKO勝ち~さらに3連勝3KOで、途中にK-1にも出場しミルコ・クロコップとも対戦し判定負け~GROLYでもミルコ・クロコップに敗ける。2013年1月にジョーイ・ダウェイコとドロー~それでも9月からは再び11連勝9KOして、初の王座戦となるNABA北米ヘビー級暫定王座決定戦に挑む!

 

対戦するのは、ヘビー級では珍しいサウスポーのドノバン・デニス!

 

アメリカのオハイオ州クリーブランドに生まれたドノバン・デニスは、アイオワ州ダベンポートでボクシングを始める~アマチュアで13勝14敗。2012年3月にデビューも、シントロン・ボルドリッジと1Rにノーコンテスト。

その後は9連勝8KOするも、2014年4月にネルト・ヒーデンに1RでTKO負け~直ぐに再起して2連勝1KOし、2015年4月に2年後にジョセフ・パーカーのWBOヘビー級王座に挑む 『観戦記1583』 ラズバン・コジャヌを2RにKOする~2015年5月にアンドレイ・フェドソフと、WBOインターコンチネンタルヘビー級王座決定戦で対戦も8RにTKO負け。

 

無敗で75%のKO率を誇るジャレル・ミラーが、ついに地域王座の決定戦に登場!This is Heavy級の姿とボクシングを魅せるミラーが、アリゾナ州のツーソンでワガママ振り(Big Baby)振りを魅せて無敗での栄冠なるか!?

 

2016年1月22日 NABA北米ヘビー級暫定王座決定戦 ジャレル・ミラーvsドノバン・デニス

 

ジャレル・ミラー 15勝12KO無敗1分

 

ドノバン・デニス 12勝10KO2敗1無効潮合

 

1R、ゴングと同時に、お互いリング中央でフルスイング!

 

廻るデニスに、ミラーはノッシノッシと詰めていき拳を叩き込む!

 

ミラー止まらない~連打でデニスを逃がさず、早くも右でダウンを奪う!

 

立ち上がったデニスは、必死にクリンチしながら廻る~しかし、ミラーが振りほどくようにパンチを振ると再びデニスはダウン!

 

立ち上がったデニスに、ミラーが極めにいく!デニスは必死に逃れてラウンド終了

 

2R、デニスは、まだダメージがありそうだが打ち返してくる

 

ミラーは、正面からガンガン突っ込む~しかし、デニスは柔らかく動きくわしていく

 

3R、デニスは大きく廻りながらも、ダイレクトの左を当てていく!

 

さらにデニスは、長いジャブを通す~ミラーは打たれようと正面から振る!

 

4R、デニスが細かく連打~ガードを高く固めたミラーにボディー!

 

前に出て押し込んでくるミラーも、手数とヒット数はデニスが勝る

 

それでも低く前に出てくるミラーに、デニスが左アッパー~右フック!

 

5R、左を伸ばしながらプレスをかけていくミラーだが、デニスは左を上下に打ち込む!

 

さらにデニスが、身体のぶつけ合いでも押し込んでいき右フック!

 

しかし、打たれようがミラーが突進~下がるしかないデニスを追い込む!

 

6R、ミラーの突進に、デニスは右フックで廻す~アウトを取って左を打ち込む!

 

ミラーはボディー~ロープまで押し込み連打!

 

7R、やはりミラーから密着していき押し込んでいくが、デニスも押し返していき左!

 

しかし、打ち合となればミラーの領域になる~連打で追い込み右!

 

デニスは廻りながらクリンチ~引き剥がしたミラーが右!

 

必死に耐えるデニスだが、ミラーは止まらず連打からアッパー!

 

デニスは、もたれ掛かるようにクリンチもミラーは右!右!

 

さらにミラーが打ちまくる!デニスは必死にクリンチ!

 

しかし、デニスは力無くミラーは突き放し連打!堪らずレフリーが止めに飛び込む!

 

いやぁ~~ヘビー級だな~!アマチュア実績もあり、綺麗なパンチを打ててガードもしっかりしているミラーが圧勝。丸くガードを固め低く入るミラーだが、身長は193cmありスピードもあり勿論この体でパワーは抜群。この試合の2年前にキックボクシングからは離れ地域王座も獲得したミラーだが、簡単にはヘビー級では世界ランキングには入れず次戦はNABO北米ヘビー級王座決定戦でニック・ギバと対戦。

3敗目を喫したドノバン・デニスは1年2ヶ月明けて、2019年3月にステファン・シャフに3RでKO負け。

 

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