医療事務ゆーた

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お医者さん・看護師さんなどのブログはあっても、「医療事務」のブログってあまりないのでは・・・?ということで、病院のよくわからないところ、日々の苦労などを気がむいたら書いて、みなさんの「病院ってわかりにくい!」を解決するのに少しでもお役に立てたら・・・

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前回のブログから引き続きまして、5日後の8月9日、頭部の傷の抜糸と手榴弾後のステープラー針の抜鉤のことをお話しします。当時のFacebook(原文ママ・2017年8月8日付)に「明日の午前中に抜糸・抜鉤に決定。傷はホチキスのみで止まってると思ってたけど、実はほぼ糸でホチキスはこの前の2本のみ。1度の抜糸で2度オイシイみたいな状況になってて腹立つ。」としっかり思いを書き残しておりました。この前のホチキス、というのは勿論前回のブログでお話しした「ステープラー爆笑事変(この時一度だけ主治医の先生を嫌いになった)」です(笑)。


手術からおよそ1週間で抜糸を迎えるわけですが、傷の状態は勿論毎日看護師さんのチェックも入るわけで、その度に割とな頻度で「おぉ~治り早いですね~やっぱり若いなぁ」とお褒め(はてなマーク

)の言葉を頂いておりました。この時大部屋で入院していたのですが、確かに僕以外は皆60代~と思われる方のようでしたし、入院してくる方も30代は少ないのでしょうから、そういう感想にもなりますかね?とまぁ客観的な評価はさておき、抜糸です。この間ステープラーでガッツリ痛めつけられたので、抜糸抜鉤も相当痛いんでね―の!?
はてなマークみたいなビビりモードであったことにも加え、前日に主治医の先生から「明日の抜糸、学生さんに実習としてやってもらいたいんだけど、いいかな?」とお願い?されていたので、余計な不安を煽られる状態となっております(医学生さんごめんなさい。でもやっぱり免許皆伝前の方にされるというのは不安っすよ・・・)。そこに主治医の先生と医学生さん到着。「じゃ、やってもらうね!」「○○です。よろしくお願いします。」みたいな軽ーい自己紹介を頂いた後、主治医の先生の指導の下抜糸開始。どんな会話が頭の上で行なわれていたかはもう既に憶えていませんが、ノー局麻ノー全麻ですから当然糸をクイクイ引っ張られる感覚も、糸を切った時の「パチッ」て音も感触も、指導も全て聞こえますし感じますから、もう患者本人はあっせダクアセアセさあね、そりゃ。結果、10分くらいで抜鉤まで全部済んだんですけど、全然痛みなく終わりました。懸念だった抜鉤も止める時に比べればねぇ、すね毛一本抜かれた程度のもんですよ、痛みなんて。色々心配して損しましたよホントに・・・かいた汗返して欲しかったですよ。それでなくても脱水はもやの敵なのにムカムカ

と、そんなこんなで入院中の一大イベントの一つがまた無事に?過ぎていくわけです。

抜糸の事を無事書き終えて、次のイベントが何だったかを思い出し、残した資料を漁って、みたいな感じで、このブログ、今は当時の資料を色々見直しながら書いていまして、クリパス(入院から退院までの流れを表にしたもの)紛失しちゃって残念、って過去ブログで書いてたんですが、どうやらクリパスなかったみたいですねあせるおそらくもやもや病も患者数がものすごく多いわけではない(全国で1万5000人前後で推移していると推定される)ので作成されてなかったんですねきっと。今はあるのかもしれませんが。

ちなみに、当時の資料と他の手術のクリパス(僕は左膝前十字靭帯断裂の手術もしているショッカーなので)から推測するに、シャワー浴(看護師さん付き添いで)は恐らくドレーン抜去後(前回のブログ参照)の当日か翌日から開始しているものと思われます(これ、女性や綺麗好きの方には結構重要な情報だと思うんですけど、推測になってしまってごめんなさい)。また、8月7日に頭部造影CTもしていたことが判明しまして、ついでにその画像も以下に掲載しておきます。
以前記憶が遠くなかった頃に書いた回のブログではこの日のCT画像きっちり使用して手術の説明してます(笑)すごくわかりやすい画像なので。なのでどんな感じの手術をしたかはそちらのブログを一度読んでいただくとして、追加で。
まず造影剤で頭の中の血管を分かるようにした画像↓

手術をした右側(画像では左側)のこめかみ付近から太めの血管が引き込まれていますね。反対側はそのまま上へ伸びています。
更にそれを色付きで分かりやすくした画像が↓

緑色の血管は「頭蓋骨の外側」にある血管で、赤色は「頭蓋内(脳内)にある血管」です。緑と赤の間には、この画像では見えていませんが頭蓋骨があると思ってください。そう見ると、頭蓋骨の外から血管を引きこんだ、ということがよく分かりますね。
最後は、引き込んだ血管の末端を見やすくした画像↓

緑色の血管の末端が赤色の血管に繋がっている「直接バイパス」の様子が分かっていただけると思います。こうやって、外から太い血管を引き込んで脳内の血管に直接繋ぐわけですから、うまくいけば当然脳の血流は良くなりますよね。実に単純明快で分かりやすい処置ですね。でも、反対側との比較で分かる通り、本来は頭の皮膚の下に伸びていく血管を引き込んだわけですから、引き込んだ箇所より上は太い血管がなくなる(もちろん毛細血管はあるけれども)わけで、普通の手術の傷に比べ手術の傷の治りは遅くなるし、髪の毛も生えてこないわで傷の跡が残ってしまう、というのも納得できますね。手術から6年近く経った今でも、もちろん傷跡は残ってしまっていますが、髪の毛をある程度伸ばしていれば(遺伝や実力で禿げていなければびっくりマーク)傷跡は隠れますから気になりませんよ。

おっと話の時間軸が前後しましたけれども、次回はですね、個人的には術後の合併症で一番ショックだった症状のことをお話ししたいと思います。ホント、当時はショックだったんですからね・・・


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note「医療事務ゆーた」
元々このブログに掲載していた「病院受診のいろは」シリーズを移設、今後は医療事務さん向けの勉強記事も掲載していく予定です。

白ぼんねっと
医療機関の診療・請求の指針となる保険診療点数をネットで見ることができます。ちょっと読んでも全く理解できないような難しい言葉(法律に関わる文章ってみんなこんなで嫌んなっちゃう汗)と思いますので、興味のある方はどうぞ(・ω・)/

code-G Dr.ホッピー「医者の言うことは聞いておけ!」 
月間チャージャー時代、「おまいら、医者の言うことは聞いておけ!」by Dr.ホッピー で連載されていたシリーズの続編。この先生のブログはかなりタメになるはずです。テレビなどで表面でしか語られないことを深く掘り下げて分かりやすく書いてくれてあり、ブログの書き方としても勉強になります。ビックリマーク勝手ながら載せてしまいましたあせる僕も欠かさず読んでおります。Dr.ホッピー頑張れ!!

MSDマニュアル家庭版
ネットで病気のこと調べるのによく使ってます。書いてあることが100%正しいかどうかは医者じゃないんでわかりませんけど、素人が読むにはわかりやすくてよいのではないでしょうか?

麻酔科医ハナ アクションコミックス(双葉社)
なかお白亜 作・松本克平 監修

これ、現場を覗くにはとってもよいと思います。面白いです。オススメ(´▽`)

コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命
フジテレビのドラマです。2ndシーズン・3rdシーズンもあります。こんな美男・美女の理想現場はありませんが(笑)割合とよい表現で現場が再現されていると思いますbドラマだから多少は盛ってるかもとは思いますけど、ストーリーは大好きですビックリマーク泣けますしょぼん


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