息子の試合を初めて見に行った。
沖縄で優勝して、九州大会。
会場に着くと、珍しく緊張しているコクトウ君。
みつろう
「おいおいおい、お前の一番の武器は、
うまさ、でもないし、技術力でもない。
ましてや「努力」な訳がない。
お前の一番の武器が、いま死にかけとる」
コクトウ君
「え？何ね？コクトウの武器って？」
みつろう
「どう考えても、度胸でしょ。
物怖じ（ものおじ）しない性格。
物事に、動じない精神力。
それがお前の武器でしょ？
ちなみに度胸ってのは、
「おっしゃ！てめーら、どこからでもかかってこい！絶対に勝ってやる！」
ってのじゃないよ。
それは、ただの気合いだから。
度胸ってのは、
勝っても負けても、別にどっちでもいいんですけど？
ってのが度胸。
物事に動じない姿勢。
「勝利」と「敗北」の二つの道を前にして、
こっち（勝利）にだけ行きたい（こっちにしか行けない）人より、
どっちの道に進むことになっても、こちとら大丈夫なんですけど？
ってマインドの人が最強。」
父の助言が、見事に炸裂したのか、
緊張感は無くなっていた。
でも、負けちゃった。
彼は、中三の夏。
父も、29年前の中三の夏に、
ラグビーの大分代表として九州大会に出た。
大分では、決勝で相手に１０５対０で完勝して向かった九州大会で、
１回戦、大差で負けた。
↓写真は中学生の頃のさとうみつろう
と同じ競技をしている、まったく知らん人
父には、
「絶対に勝ってやる！」みたいな気持ちは無かった気がする。
だから、負けた時に悔しさも無かった。
息子は、緊張していた。
ということは「絶対に勝ちたい」と思ったんだろう。
そのくらい、頑張って来たんだろうな。
偉い偉い。
とにかく、
悟ったつもりで、中途半端なアドバイスはしない方が良いって話しでしたｗ
「絶対に勝ってこい！」って言った方が、勝てたかもねｗ
ごめんねこ。
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さとうみつろう
日本の作家・ミュージシャン。中3の長男コクトウ君と、小5の長女ザラメちゃん、3才になった次女ミリンちゃんの３児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…
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