ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1986年10月4日付 ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース Huey Lewis & The News - Stuck With You

2022-10-02 21:52:46 | 1986年ビルボードTop40
1986年10月4日付ビルボード All American Top40、この週3週目の1位はHuey Lewis & The Newsの"Stuck With You"。Huey Lewis & The Newsですが、最高位7位の初のTop40ヒット"Do You Believe in Love"以来、この曲で通算9曲目のTop40ヒット、そのうち7曲がTop10入り、1985年に2週間の1位を記録した"The Power of Love"に続く2曲目のNo.1になりました。

2位は前週と変わらず2週目の2位、Carl Anderson And Gloria Loringの"Friends & Lovers"。テレビドラマ「Days of Our Lives」の挿入歌、「Days of Our Lives」ですが、アメリカ版「昼メロ」です。Carl Anderson もGloria Loringも、俳優兼シンガー。両者とも、アルバムを出してはいるようですが、初めてのTop40ヒットがついに2位まで上がってきました。
3位は7位からジャンプアップ、Janet Jacksonの"When I Think Of You"。Janet Jacksonですが、もちろんあのジャクソン一家の一員、一家の末子です。3枚目のアルバムが初の大ヒット、シングルも"What Have You Done for Me Lately"が初のTop40ヒットで4位を記録、この曲で3曲連続のTop5ヒット、"Nasty"に続く2曲目のTop3ヒットです。
4位は5位からアップ、Glass Tigerの"Don't Forget Me (When I'm Gone)"。Glass Tigerですが、カナダ・オンタリオ州出身のロックグループ。デビューは1983年ですが、1986年にリリースしたファーストアルバムからのファーストシングルカットがこの曲で、デビュー曲が4位まで上がってきました。
5位は6位からアップ、Daryl Hallの"Dreamtime"。Daryl Hallですが、もちろん Daryl Hall and John OatesのDaryl Hall。デュオを解散した訳ではありませんで、デュオ活動の傍らのソロアルバムからのヒットです。ソロアルバムは2枚目ですが、この曲が初のTop40ヒットで、5位まで上がってきました。

この週3週目の1位はHuey Lewis & The Newsの"Stuck With You"。1位はこの3週間、年間チャートは21位。2週間の1位で年間チャート15位の"The Power of Love"に並ぶ大ヒットになりました。

Huey Lewis & The Newsですが、カルフォルニア州サンフランシスコ出身のロックグループ。ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースといえば、サンフランシスコのロックの代名詞にもなっていますね。

活動を始めたのは1979年、ファーストアルバムは1980年にリリースした『Huey Lewis and the News』ですが、このアルバムはまったくの空振りに終わります。
彼らが世に出たのは1982年にリリースした『Picture This』。邦題の『ベイエリアの風』という方がしっくりきますが、そのアルバムからのシングル"Do You Believe in Love"が初の大ヒットとなり、最高位7位を記録します。

その後、1983年にリリースした3枚目のアルバム『Sports』が、初のアルバムチャートNo.1を記録、なんとこのアルバムからはTop10シングルが4曲、素晴らしいアルバムでした、ポップで爽やかな、これぞアメリカンロック、という曲で、アメリカを代表する大人気バンドとなります。
1985年には、大ヒット映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主題歌"The Power Of Love"で、2週間の1位、年間15位の特大のヒットとなりました。こちらをご覧ください→→→

"Stuck With You"ですが、彼ら4枚目のアルバムとなる『Fore!』からのファーストシングルカット曲。曲の作者はHuey Lewisに、バンドギタリストのChris Hayesの共作。
この曲ですがこれまでのHuey Lewis & The Newsと比べると、幾分スローテンポになってでしょうか、骨太のロックというよりも、明るく爽やか系のポップロック。Huey Lewis のボーカルを十分聞かせてくれる曲になっています。楽しそうで幸せそうなPVがぴったりな曲ですね。


今週 先週 song / artist
1 1 STUCK WITH YOU / HUEY LEWIS & THE NEWS
2 2 FRIENDS AND LOVERS / CARL ANDERSON & GLORIA LORING
3 7 WHEN I THINK OF YOU / JANET JACKSON
4 5 DON'T FORGET ME (WHEN I'M GONE) / GLASS TIGER
5 6 DREAMTIME / DARYL HALL
6 8 TWO OF HEARTS / STACEY Q
7 12 THROWING IT ALL AWAY / GENESIS
8 4 WALK THIS WAY / RUN-D.M.C.
9 13 TYPICAL MALE / TINA TURNER
10 3 DANCING ON THE CEILING / LIONEL RICHIE
11 10 LOVE ZONE / BILLY OCEAN
12 14 HEARTBEAT / DON JOHNSON
13 18 ALL CRIED OUT / LISA LISA & CULT JAM
14 22 TRUE COLORS / CYNDI LAUPER
15 16 MISSIONARY MAN / EURTHMICS & ARETHA FRANKLIN
16 19 HEAVEN IN YOUR EYES / LOVERBOY
17 11 WORDS GET IN THE WAY / MIAMI SOUND MACHINE
18 9 TAKE MY BREATH AWAY(LOVE THEME FROM "TOP GUN") / BERLIN
19 26 I DIDN'T MEAN TO TURN YOU ON / ROBERT PALMER
20 24 A MATTER OF TRUST / BILLY JOEL
21 27 SWEET LOVE / ANITA BAKER
22 25 LOVE WALKS IN / VAN HALEN
23 29 EARTH ANGEL(FROM "THE KARATE KID PARTⅡ") / NEW EDITION
24 15 BABY LOVE / REGINA
25 17 VENUS / BANANARAMA
26 23 TWIST AND SHOUT / BEATLES
27 21 HIGHER LOVE / STEVE WINWOOD
28 30 MONEY$ TOO TIGHT / SIMPLY RED
29 36 HUMAN / HUMAN LEAGUE
30 31 POINT OF NO RETURN / NU SHOOZ
31 20 THE CAPTAIN OF HER HEART / DOUBLE
32 34 GIRL CAN'T HELP IT / JOURNEY
33 38 TAKE ME HOME TONIGHT / EDDIE MONEY
34 37 PARANOIMIA / THE ART OF NOISE WITH MAX HEADROOM
35 39 IN YOUR EYES / PETER GABRIEL
36 28 SWEET FREEDOM(THEME FROM "RUNNING SCARED") / MICHAEL MCDONALD
37 40 I'LL BE OVER YOU / TOTO
38 51 AMANDA / BOSTON
39 50 WORD UP / CAMEO
40 - TRUE BLUE / MADONNA

コメント (28)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Run-D.M.C.(ラン・ディーエ... | トップ | ダリル・ホール Daryl Hall -... »
最新の画像もっと見る

28 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なんだかんだいって離れられない俺たち (音時)
2022-10-02 22:43:29
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/20387675.html
“Stuck With You”...この言葉は、自分のパートナーに対して「僕らは運命づけられてる」など情熱的な想いを語る言葉じゃないんだな。
「なんだかんだいって俺らは一緒にいるんだ」「くされ縁みたいなもんだ」でも…「俺は楽しい」し、「お前も楽しそうに見える」など、照れ隠しの愛情表現なんだろうと思います。歌うのがHuey Lewisだとなおさらそういう言い方がかっこよく感じますね。
メニエール病により、聴力を失い、歌えなくなってしまったヒューイ、事実上引退の様子です。彼の一番最新のニュースはこれかな。
 ヒューイ・ルイス 様々な質問に答える 「ギターヒーロー」「僕が作った最高/最悪のレコード」「僕を泣かせる曲」「自分の葬儀で流してほしい曲」等https://amass.jp/154900/
Unknown (太ったボンジョビ (´O` )°゜)
2022-10-02 23:28:59
⭐⛴️さん、ごめんなさい、訃報です!あの倍賞美津子さんの元ご主人、イノーキー(イタリア発音)さんが79歳でなくなられたとのこと。
今週急上昇中のシンディもハルクホーガン、キャプテンルーアルバーノと付き合いがあったので格闘技戦でニューヨークのMSGをよく訪れていたイノーキーさんとニアミスがあったかも知れないし、レミニスされているかも知れませんね?
さてヒューイのこの曲、「全米ヒット情報(石田豊さん)」の女性アシスタントには「スッゴく可愛いタイトルですね♥️」と言われていましたが、スティックから想像して「突っつき合い(夜)」のことかと思っていましたよ、バカですねえ、アッハッハ😫😫😫
大好きな1曲 (240)
2022-10-03 06:31:32
おはようございます。
この曲、1位取っていたんですね。大好きな1曲でしたし、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースは「Do You Believe In Love」の頃から好きでした。来日公演も見に行きましたね~。
当時、既にベテランの風格あったし、カッコ良かった。今は御病気との報も聞きますが、末永く活動してほしいバンドです。
Unknown (blackmore1207)
2022-10-03 11:48:41
こんにちは。
アルバム「FORE!」は「The Power of Love」「の大ヒットと、ノリにノッた状態で出された4作目でしたね。
中身はこれまでとまったく変わらないロックンロールがずらりなんだが、大ヒットの余裕からか、よりどっしり構えた感があります。
◎「ヒップ・トゥ・ビー・スクエア」3位(1986年10月)
◎「ジェイコブズ・ラダー」1位(1987年1月)、◎「スタック・ウィズ・ユー」1位(1986年8月)というように、No.1が2つもあり、国内盤は「The power」of love」まで収録され、まさにベスト盤みたいでした。
このビデオも良かったです。
マイルドな感じ (星船)
2022-10-03 19:47:42
音時さんこんばんは。
歌詞を理解して、なるほど!でした。Huey Lewis & The Newsの曲ですが、ストレートな、カラッとしたアメリカンロックが、ほとんどでしたが、そんな彼らの曲の中では、この曲"Stuck With You"は、優しげな、マイルドな感じがするところがありました。そんな曲が、歌詞にはぴったりですね。そんなところがNo.1ヒットになったということでしょう。
ヒューイ・ルイスのコメント、知らない人も出てきましたが、リトル・フィートや、シン・リジィの“The Boys Are Back In Town”は、私も納得のところもあり、楽しめました。
世界のヒーロー (星船)
2022-10-03 19:48:14
太ったボンジョビさんこんばんは。
アントニオ猪木さん、亡くなっちゃいましたね。プロレスはあまり見ない私でも、漫画の「タイガー・マスク」は読んでましたから、アントニオ猪木さん漫画にも出てきましたよ。ヒーローでしたね。亡くなって、改めて、世界のヒーローでもありました。
「突っつき合い(夜)」(笑)、にしては、タイトルも曲も、優し気な曲ではありましたな。
ライブは盛り上がりそう (星船)
2022-10-03 19:48:53
240さんこんばんは。
来日公演も見られたのですか、特にライブは盛り上がりそうですね。
そういえば、彼らの曲ですが、この時点でもまだ4枚目のアルバムですよね。デビューアルバムも1980年ということで、まだまだ若手、といったところですが、言われてみれば「風格」を感じさせるグループではあります。ヒューイ・ルイスのボーカルは、「骨太」って感じですもんね。
最も売れたアルバム (星船)
2022-10-03 19:49:46
blackmore1207さんこんばんは。
アルバム『FORE!』と、ひとつ前の『Sports』の2枚が、最も勢いのある、最も売れたアルバムでしたね。
内容も、勢いのある、爽やかなアメリカンロック、でしたが、その中でも、この曲"Stuck With You"は、優しげな、マイルドな曲でしたし、"Jacob's Ladder"はブルース・ホーンスビーの作でしたし、色々楽しめるアルバムでした。
Unknown (かんた)
2022-10-03 21:11:34
は秘めてこの曲を聞いたとき、これは前作からの『If This Is It』の流れをくむ曲だなと思いました。
ヒューイの曲にしては珍しくスローなテンポで、それでいてノリの良い曲、ですかね。
さらに、PVでも常夏をイメージさせたりセクシーなお姉ちゃんが登場させたりしているのも、なんだか『 If This Is It』の続編を意識しているのかなとも思ったり。
早い話、ヒューイがこの手のスローテンポな曲をやっちゃうと、どうしても、トロピカル路線になってしまう、ということでしょうね。
絶好調 (hannah)
2022-10-03 21:38:59
星船さん、こんばんは。
そうですね。
♪Sports♪がアルバムチャート1位になり、♪Fore!♪までのブランクでシングル♪The Power Of Love♪が1位になり、まさに彼らが絶好調の時に発表されたアルバムです。
全体的には♪Sports♪よりポップな楽曲が多かったですね。
3週間1位でも年間21位ですか、上がるのが早すぎたんでしょうか。

コメントを投稿

1986年ビルボードTop40」カテゴリの最新記事