再考をする 18 2022/8/5~2022/8/12 | 藤原航太針灸院

藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02U3oqJ7ZJgP2Wtv9Ra8YYSs2ZgTWuDWB89STPnDC1sDFBowKS37XqqXaNN5MG6fRel

 

https://news.yahoo.co.jp/.../f1a4eaf4000b8511b9dec0934ea7...

 

>>「妊娠中期の妊婦さん、解熱鎮痛剤としてロキソニンを処方したら、産科のクリニックからカロナールに変更せよ、と調剤薬局に命令が。カロナールが全国的に不足する中、なるべく使用をセーブしようと考えたが、背後から弾を打ってくるのは医師だった」とつぶやいた。

 

シェア先のコメント欄にもありますが、以下を根拠に疑義照会したのかもしれません。

 

https://www.info.pmda.go.jp/kaiteip/20210225A001/06.pdf

 

記事内の「激怒」とはプライドによるものかどうかは知りませんが、いずれにしても疑義照会したら「クビになった」とか「異動になった」とか、あんまり良い話も聞かないので、良識ある人間がどんどん隠れる/減るのでしょう。そしてエンドユーザーとなる患者のリスクが上がる構図。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02gniwMN6S2fsWd6vErLcZP6gZ2EgorbZZxiDtYE5YhA4y7A5LZ1Fx1ANsmmjFoaCRl

 

>>日本の医療裁判は患者側は常に不利で、致死量超えの薬物を投与されて死んでも、「皆もやっているから」を理由に遺族に負けを伝える

 

向精神薬そのものはカルトではないと思っているのですが、その先の取り扱うヒトと周辺環境が大概カルトとホラーです。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02HUV3TvxzxNwhMbMx94V5k1an7jbfEcSzK7nBGAc5LR1guBEtneXwcZ26LikuFXLsl

 

>>「動いて傷めた腰に対して、治る為には動け」と言われる位の違和感を持つのが、離脱症状を薬物調整で何とかしようとする行為

 

恐らく相当数の例えが存在しますが、イメージし易いものであれば、膝が痛い患者に筋量/筋力が落ちるからと、鎮痛剤を打って歩けスクワットしろと促しOAを助長したり、椎間孔周辺に骨性異常が疑われる患者に周辺の筋肉の柔軟性を高めろとマッケンジーを促し神経損傷を加えたりと、筋肉(筋量/筋力の維持等)に視点が向くと、歩いたりスクワットによる筋収縮で派生する膝関節の内圧上昇による易コンタクトと変形助長や、マッケンジーであれば腸腰筋(大腰筋/腸骨筋)メインの伸張を目的とするも、それに伴う腰椎の過前彎で椎間孔の狭小化による易コンタクト等々、

 

もしかしたら当該行為によるコンタクトで受傷しても、間も無くであれば問題ないかもしれませんが(痛くなり過ぎて救急車を呼んだとか、そういった事例もありますけど)、inflammationは日増しに増大する特徴を持つので、翌日~翌々日に掛け増悪する傾向はあるも、薬剤で火消しも出来るので、火消しされた場合はその背景に気が付かない可能性、或いは普段の服薬量や内容で変化自覚が乏しい場合は増量する可能性もあるでしょう。そして火消しが済めばぼちぼち痛みも引くと思うので、また当該行為を繰り返すループで破壊は進むのですが、筋肉(筋量/筋力)に視点が向くあまり、それ以上に大切な組織の関節や神経が蔑ろになります。

 

なぜヒトは発生学的にも後発となる筋肉をいじれば何とかなると考えるのか、或いは痛いからと寝ていれば、筋量が落ち寝たきりになると考えてしまうのか、そしてその実際はどうかを考えれば、結局は負担を掛けず寝ているのが1番良いになります。ヒトは普段から一定量の生理に抵抗しなければ生きられない生き物なので、時に傷める事もありますが、いざ傷めた時は更に生理に抵抗する動作を取る特徴があります。

 

恐らくこの問題を突き詰めれば、教育という問題に最後はぶつかるのですが、私は後半寝てばかりいたので分かりませんが、教育とはミクロ的なメリットは教えても、マクロ的なデメリットは教えないのか、それとも目にしてるものが現場経験(中長期的な経過の追跡と予後)を踏まえた文字並びではなく、どこかが提示した情報を上から下に垂れ流しているだけで、デメリットが情報として存在しないのかは不明ですが、考える事を嫌う体質でもある学問だと思うので、時代でヒトは変われど全く同じ問答が繰り返されるのかもしれません。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0295WuYEbwMjhazLRnpPQgAhBzrByMag8yXqqafUfENyBFdy2uxew4E4SgCj8v1iq1l

 

遅発性神経障害と聞けばどこかおどろおどろしいですが、バレリュー等をイメージすれば案外珍しくない事も知れます。先日※1)、遅発性に見えても否定する材料、否定したい材料、或いは否定しないと患者リスクが増大する例を挙げましたが、なぜ遅発するかは興味深いものの、引き続き分からないのが現状です。

 

>>交感神経と運動神経のみに偏り、知覚神経の受傷が見当たらない

 

だいぶ前なので当時の見立てが正確かどうかも今にしては不明で、神経内科とは時代を感じるファックスでのやり取りだった事だけは鮮明に覚えているものの、例えば仰臥位でスポット的に放射線に曝露すれば、頸部交感神経と腹側を走行する腕神経の運動神経は曝露し易い対象物になると思いますので、背側を走行する知覚神経は躱したか、又は曝露していたとしても、運動神経と知覚神経では脆弱度合いが異なるのか、思い浮かんだ限りこの2点程度ですが、事故や怪我、放射線や感染症、腫瘍、薬物やワクチン等々のエネルギーによる受傷は、端的に書けば事故的損傷で、日常生活上のエネルギーで受傷する事例とは異質な損傷の仕方/異質な損傷部位=症状惹起が見られます。

 

1つ難点と課題を挙げれば、針治療を受けるケースでは、針治療に効果があるだろうと相手側が推測する症状だけしか教えてくれない可能性もあります。この現象はもしかしたらどこでも同じかもしれませんが、例えば、

 

age 25 sex f

 

入眠障害と中途覚醒を訴え近医受診。低力価短時間型のベンゾを処方されるも10日程度で中途覚醒が目立つ。高力価中時間型のベンゾに切り替えられるも、10日程度で中途覚醒が目立ち始める。その後、3倍の量を服薬するように指示されるが、10日程度で中途覚醒が毎日訪れる。受診時に経過を伝えたところ、どのような経緯かは不明だが断薬が提案される。手段や方法が提示されなかった為、ネットで調べ漸減法や隔日法を数日に渡り試みるも、よく分からなくなり結果的に一気断薬となる。

 

その数日後、不眠以外に 両手指の振戦 頸部硬直 頸部後面と胸背部に熱感 両上肢と両下肢に脱力感 両手関節と両足関節より遠位に硬直感と疼痛 頭痛 心窩部痛 動悸 突然心臓が止まった感覚 頻尿 皮膚の乾燥 脱毛 毛髪/爪が伸びない 生理が止まる 体重減少 喪失感 焦燥感 不安感 が惹起され部屋に籠るようになる。患者家族曰くゾンビのような歩き方。これらの症状を抱え再受診するも異常なしと言われる。

 

当該患者が >>両下肢に脱力感 しか教えてくれなかったら、全く違う加療内容の可能性もあります。恐らく両下肢と聞いた時点で根掘り葉掘り聞いてしまうかもしれませんが、それしか教えてくれない、という可能性も踏まえておく必要もあるので、併発症状もある程度は聞く必要性と、その逆に1つ2つの症状だけを切り取って不安に苛まれるのもまた違うものです。

 

※1)https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/5524547204303167

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0vT9rT9MHi8qPdJqsvEEsxVbVX1aDP9ye6v9NrnJjPtgHegY7xdeiiayX6oEixfj9l

 

https://news.yahoo.co.jp/.../270925a831f011454771f9956fb1...

 

>>“異常性” は過剰処方どころではない。薬を餌に “ぴえん系” と呼ばれる精神的に不安定な女性を食い物にしてきた

 

>>「3回ほど通院したころ『薬をたくさん処方してあげるから触ってくれ』と診察室で突然、性器を見せられました。危険を感じてすぐに帰りましたが、別の日には『触ってくれれば痩せる薬をあげるよ』とも言われ

 

>>不眠を改善したくて訪ねました。『きれいな小麦肌だね』と言われ、太ももを触られました。そして初診では7種類の薬を毎日19錠飲むように指示

 

https://president.jp/articles/-/46045

 

>>依存症外来におけるベンゾ依存症患者を増加させただけでなく、救命救急医療現場における過量服薬患者を増加させて、精神科医は救命救急医から顰蹙を買うこととなった。

 

>>というのも、過量服薬患者のほぼ全例が精神科通院中だったからだ。実際、私は、ある救命救急医からこう吐き捨てるようにいわれたことがある。「私は精神科患者が嫌いだが、精神科医はもっと嫌いだ」

 

よく聞く話に、心療内科や精神科の通院歴があると、具合いが悪くなっても全て精神病扱いされてまともに診てくれない話はありますが、それ以上に「精神科患者お断り」「薬物中毒患者お断り」「向精神薬服薬者お断り」等の看板やビラ、HP等に明記している所もあり、過去に痛い目に遭ったと思しき痕跡と事情を残します。ただ、実質的には夜尿症や胃腸炎、頭痛や吐き気、肩こり腰痛神経痛まで高い汎用性を以て向精神薬が処方される現状で、且つ他科が上回る処方率である以上、心療内科や精神科に通うヒト達を一括りで見る事は、汎用的に向精神薬が用いられている現状を知らなかったり、〇〇病、〇〇障害、〇〇症候群と、何処かのヒトが創った概念に、相互で価値を求めている表れかもしれません。

 

初めは単なる腰痛患者が、気が付いたら精神病院に入院していた、或いはいつの間にか腰痛患者がうつ病患者と呼ばれ自殺した等は有触れていると思います。その道程を知る事で、この問題がよく分かると思います。その上でその1つ、過剰処方、傍目には過量服薬を問題視する傾向にありますが、例えば教授が息の掛かった病院にハシゴさせ、1日辺り100~200錠飲ませている場合は、ネガティブな見方をされない場合もあります。ハシゴさせる理由は簡単で、監査に緩い大学でも引っ掛かるからです。仮に教授が出した100錠、小さなハコで出した100錠、自分でSNSで集めた100錠が全く同じでも、世間の見方は全く違うと思います。ハコの大小、薬の種類や量、処方するヒトが誰か、治療目的か快楽目的かでも違うでしょう。

 

また、冒頭のニュースが単なる酔っ払いが行った言動なら、これほど取り上げられず、「こういうヒトいるよね」となったかもしれません。神経伝達物質を上げ下げする物質が何の治療かと考えるものですが、薬物もそれぞれの在り方で、それぞれの見方があります。

 

https://news.yahoo.co.jp/.../270925a831f011454771f9956fb1...

 

>>「つねに大量の薬を飲んでいました。謎の粉末を『お前が持っておけ』と渡されたこともあります。自宅はガムテープで目張りがされ『俺は監視されている』と日常的に話すなど不審な様子でした」

 

このように診る側が服薬しているケースも多いものです。診る側を親として、診られる側を子とした場合、果たして親が幻覚的な症状を惹起した状態(これに限らずですが)で、子を診れるのかと不安になりますが、この構図は珍しくありません。例えばアルコールも、普段から述べているベンゾを代表とするGABAのエンハンスを促します。抜けている抜けていないに関わらず、お酒が入った状態で親が子を診ることが出来るかと考えると、私個人は難しいと判断して止めました。

 

表面は「治療」でも「何を治しているか」には答えられない作用で、後に壊れた身体が出来上がる懸念の物質が浸透した理由は、分泌出来る能力を失するネガティブフィードバックの惹起etc…=(それを世間一般では)依存性、が1つの要因に挙げられます。結果、副作用より脅威となる離脱症状の背景がある以上、飲んだら飲んだ上での最良を模索する必要があります。

 

今まで抵抗なく服薬してきた方々は、離脱症状を知っても、何らかの契機で具合いが悪くなれば、分かっていても薬物を飲む傾向はあるものの、タイミング次第では脅威に変化する事例も多く、その状態を以て、新たなに〇〇病、〇〇障害、〇〇症候群と薬物が並びます。この負のループを遮断する為には、先ほども書いた >>初めは単なる腰痛患者が、気が付いたら精神病院に入院していた、或いはいつの間にか腰痛患者がうつ病患者と呼ばれ自殺した の道程を知る事で、薬物治療を主とした側の視点と思考が見えてきます。

 

先日も書きましたが、この問題は薬だけでなく、薬を取り巻くヒトと、ヒトが創った様々な事情の側に大きな問題があります。そして今の事情は暫く変わらず世間は今まで通りだとしても、症状は誰の物でもありませんので、誰に邪魔される事もなく、ひとりひとりは変われるかもしれません。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0EYt7SQmAdY7KY5sN2upYq49HQL71WnEqi6SnL53E6rBHfpu3NUtbCK7s3Xva8KmDl

 

2017年にPMDAからベンゾの離脱症状が提示される前、その叩き台になったであろう文書が2015~2016年頃に発表されたのですが、その文言に「減らすに減らせない」的な部分があります。当時当該部分に対しては説明が不十分だと突っ込みを入れたのですが、「減らせないし増やせない」が表現としては適切で、以後のリスク回避にも繋がります。離脱症状と知った上でも、具合いが悪ければ増やせば良い(或いは再服薬)とは誰でも思い浮かぶものですが、その「増やせない」理由が下記になり、

 

>>過感受性、奇異反応、キンドリング、アクティベーションシンドローム、どのような表現が適切かは分かりませんが、当該患者の服薬歴や服薬背景次第では、数値の多少で推し量れない理由で問題が起きる

 

ヒトの身体は試験管内部と同等の現象が惹起されているのではなく、何をとっかえひっかえしても微動だにしない強固な素材でもなく、当該部位はアミノ酸の集合体でしかない脆弱性を持ち、その上で恒常性を持つ生き物です。見方を変えれば、この恒常性が逆手に取られた問題でもあるかもしれません。レセプタのレギュレーション変化が薬物で惹起されても、自律的/経時的にもレギュレーション変化が惹起され続けると思います。時間的背景を絡めると、上記の一定で発生するネガティブの現象が見えてきます。ここでのポイントは、動態変化は並行している事です。

 

その為には、後者の変化を阻害する服薬方法が無難で、(状況次第ですが)ステイで既に傷んだ組織的回復を待つのが無難な印象を持ちます。勿論、ステイ=回復ではなく、症状増悪の抑制、或いは増悪停止の為、上記の通り既に傷んだ組織の回復を約束するものではありませんが、一旦の安全は得られ易い印象があります。離脱症状の惹起リスクは先日※1)の通り >>頻繁に薬を切り替える、日差の状態で増量減量を頻繁に繰り返す、曖昧な服薬時間、飲み忘れが目立つ、頓服、隔日法の経験も、以後の離脱症状を強く惹起させるリスク群 が関与する印象は持ちますが、離脱症状が惹起されて以降はよりシビアに見る必要があります。

 

仮に服薬中で現状の病態が離脱症状と既知した上でも、今以上に増悪させないリスク回避方法はあり、且つ増悪リスクを取らずに経過を追わなければ、今の具合いの悪さの理由の判定も不可能なのですが、突発的にも具合いが悪ければ増減も激しくなったり別途追加したりと、慌ただしく悪循環に陥りがちです。

 

※1)https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/5501026929988528

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02yRNofXfiKHS14e3QvF6EZRQNGPsqy4f3mL26hvYHj6SaSUreDUjHKA3mhcy2cGZfl

 

>>鍼先には、7~10mm程度にごく微量の医療用シリコーン油を塗布しています。なぜ塗布するか、これは「痛みをより少なくした鍼」を求めたから

 

上記URLの記載は避けますが、多くの注射針や筒、鍼灸針にはシリコーンが塗布されています。また、シリコーンを懸念して塗布せず販売しているメーカー、商品もあります。その上で尚、手持ちにシリコンが塗布された針しか無かったとしても、手元のアルコールで脱脂すれば良いだけなので、気になる場合はそれで済みますが、シリコーン塗布の理由はメーカー側の「痛くないように」のニーズに沿う結果で、見方を変えれば相手方のニーズでもあると思います。

 

今件は細かにカテゴリ分けした話ではなく、全体的な話として、ニーズに乗るリスクを考えます。情報の多くはベネフィットを過大し、リスクを過小します。また、リスクが見えない(見えなくなる)性質※1)も持ちます。具合いの悪いヒトはその掲げたベネフィットを過大評価し、リスクを過小評価、或いは無視します。

 

その為、先日も挙げた※2)ように、>>回復には回復理由よりも増悪理由を探し回る事が大切 を拾い続ける必要があります。ヒトは具合いが悪くなると、>>思考停止と視野狭窄が発生する為、とにかく手早く簡単に誰でも分かる100か0かの答えを求める欲求が本能的に働き※3) このような思考に陥ります。その為、既に同じ行為を過去のヒトが実践した経過と結果も集積され続けるのですが、具合いの悪いヒトが発するニーズの大概は、第三者から見ると、そもそものベネフィットが見え難い最大リスクから始める特徴があります。

 

※1)

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0Dkg8dUfDjw1KjvdPGZth6NYDdHDSkW4wEUHtPH5xCzoWDb85f267HcVqcqymdi6Wl

 

※2)https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0Dkg8dUfDjw1KjvdPGZth6NYDdHDSkW4wEUHtPH5xCzoWDb85f267HcVqcqymdi6Wl

 

※3)

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0kThFUDyPB5qG8PMQbgUG3nipJ6CHrQkfYJN4WpgHUFNGyKixk3txV9oqgszdsXil

 

参考)

https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00ta7278...

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0U8BHWgHZ5y56nR2eWofbmTeH6LjKGE5MDhc5RD7fLmZ4tRSgUjtQUABisQTCURG2l

 

時系列的にシェア内のJFMはFMSの後発組と思いますが、精神科や心療内科で取り扱う身体表現性障害等々の傷病名に不満を感じた方々の、ストレス解消と風穴になった反響は当時ありました。結論から書くと、両者問わず他の類似する傷病名含め、概念に価値を持つリスクは大きく、自身が取り込むイベントから発症契機を探すのが重要です。参考に2例と大雑把な歴史でイメージします。

 

https://ameblo.jp/fujiwaranohari/entry-12545071846.html

 

age 50 sex f ※後にFMSと診断

 

泌尿器系の症状を患い、泌尿器科でトリプタノールとセルシンが処方。同薬物を飲み始めて間も無く、対称性に両前腕から遠位、両下腿から遠位に掛けて灼熱痛が生じ、僅かな風の動きでも増悪自覚を得る。同時期より倦怠感、頭痛、全身にザーッと流れ続けるような痺れを感じる。上記2剤は左記症状が惹起された為に1週間程度で服薬を止めるも収束せず。これらの症状を受診先に訴えるも原因不明と告げられ、暫く放置しておくも増悪傾向を示す為、頭部に巻いてスイッチを入れる健康器具を使用したところ、既存の症状が更に増悪する。(藤原注※ 現物を確認していない為、どのような器具かは分かりませんが、健康器具を使用してから宅内に置いていた機械式の腕時計が狂ったと仰っていた事から、恐らく電気磁器治療器の類だと思います)。

 

これらの経過を他院に伝えたところ、線維筋痛症と告げられ、リリカが処方。服薬したところ、血中濃度に沿う時間帯は、両前腕や両下腿の灼熱痛は若干落ち着きを見せるも、他症状は引き続き増悪傾向を示す為、頓服程度に服薬を抑えるようになったところ、衝動性や不安等の精神症状も目立つようになる。

 

https://ameblo.jp/fujiwaranohari/entry-12436966097.html

 

age 65 sex m 診断名 逆流性食道炎 うつ病 ※後にFMSと診断 

 

15年前に逆流性食道炎様症状が惹起され検査。同症状の改善目的で当該薬物が処方されるも著効せず2週間経過。その事を医師に訴えると「精神的なものでしょう」とされ、うつ病と診断。三環系抗うつ薬とベンゾ系薬を処方。本人曰く処方された薬物に好感触を得たのか、1週間程で逆流性食道炎様症状が改善された後も、日中は抗うつ薬、就寝前にベンゾ系、嫌な事があった時には頓服的にベンゾ系の服薬と、次第に量が増える。

 

(服薬量の変動迄は分かりませんが)服薬内容は変わらず約5年後、両前腕と両下腿、両背部に姿勢変化問わず持続的な疼痛、不安感や焦燥感、睡眠障害等が惹起、これらの症状群から情報収集したところ、線維筋痛症と言われる病名を見つけ、遠方の病院まで診察に行き、線維筋痛症と診断を受ける。その際に抗てんかん薬を処方。しかし当該薬物でも著効せず、次第にベンゾ系の量が増えていく。以降身体疼痛も全身に拡がり、精神症状も更に起伏が激しくなってきた頃、知人より精神病院を紹介され入院。入院直前迄は際限なく過量服薬する傾向があり、主にベンゾ系を服薬すると幾分落ち着く事から入院先での管理された服薬内容では納得がいかず、退院を申し出。

 

退院以降もベンゾ系を主として服薬を継続するも症状が落ち着かない事から再入院。この頃から過眠と不眠が繰り返される。今度は高用量のベンゾ系や抗うつ薬、抗精神病薬を処方された事から症状が一見落ち着いたように見えるも、患者家族が服薬内容を見て驚愕し(要は多剤大量処方)、退院と減~断薬の申し出をする。その事で病院側は患者の退院後、1週間で半分。2週間でゼロとされる。

 

その後、間も無く全身性の身体疼痛や精神症状以外にも、アカシジア、ジスキネジア、全身の痙攣や痺れ等が出始め、再度医療機関に掛かるも相手にしてもらえず、再服薬をするも変化自覚なし。異なる医科を巡るも精神科の通院履歴がある事を理由に、入院先の精神科外来を受療するよう促されるか、異なる心療内科や精神科で向精神薬が処方される程度で回復の兆し無し。唯一ベンゾ系には若干反応していた為、ベンゾ系の過量服薬が再度始まる。その頃、当該患者と親交のある別の方より当院に連絡が入り治療開始となる。

 

治療中及び直後は全身性の疼痛や極度な不安感、焦燥感は治まるも、翌日弱再燃傾向を繰り返しの治療が2度過ぎた頃、知人が患者宅に用事で伺った際、患者の姿が異様な光景に見えた事から(アカシジアやジスキネジア、不安発作状態を見ての事と思われる。知らない人が見れば確かに異様と言えば異様と言う表現も分からなくもない)そのまま車に乗せ、以前の入院先とは異なる精神病院に連れて行き入院となる。後日連絡者の方から電話を頂き伺った話では、向精神薬の点滴とECT(電気けいれん療法)を受け、微動だにせず寝ているとの事。古典的な治療を好む精神病院に入院した模様。

 

「向精神薬と線維筋痛症とベトナム戦争」

 

https://ameblo.jp/fujiwaranohari/entry-12242983233.html

 

ベトナム戦争の少し前、ベンゾジアゼピン系が登場しました。その以前にも向精神薬は存在しましたが、登場したばかりのベンゾジアゼピン系とベトナム戦争の兵士への時系列が気になります。戦争には兵器として神経毒が多く使用されてきた歴史はありますので、世間一般の「医療」「治療」の分野のみに於ける中枢神経に至る薬物のみを害反応として取り扱う事は出来ないかもしれませんが、予々推測している現代のFMS、CFSは、医原病の隠れ蓑になっている可能性は大いにあり、それは臨床反応上でも示しています。

 

湾岸戦争時もベトナム戦争に参加した兵士と同様な症状を持つ患者が多く見られた事から、情報量としては湾岸戦争の時代のほうが新しく精度も高いと思われる為、以下は湾岸戦争病、湾岸戦争症候群の情報から1部抜粋します。

 

http://www016.upp.so-net.ne.jp/willowb…/GulfWarSyndrome.html

 

1)湾岸戦争病は、1990年から1991年の湾岸戦争の帰還兵の間で、明らかに高率で発症する複雑な症候群

 

2)定着した医学的診断法や標準的な臨床検査では説明できない、複合的で多様な症状

 

3)典型的な症状には、「記憶障害」と「集中力低下」、「持続的な頭痛」、「説明できない疲労」、「全身に広がる疼痛」があり、「慢性的な消化不良」、「呼吸障害」や「発疹」

 

4)同様の過剰症は、米国のさまざまな地域に派遣された部隊の湾岸戦争帰還兵や英国をはじめとするその他の連合国の退役軍人の研究結果で等しく認められてきた

 

5)湾岸戦争病の発症率が、湾岸戦争帰還兵のグループ別ごとに変化することが示されている。湾岸戦争に派遣された陸軍兵士と海兵隊員の間では、海軍と空軍兵士よりも湾岸戦争病の発症率が高く、将校より下士官と兵士の間で高い。研究結果によれば、湾岸戦争病の発症率は兵士が派遣された地域によって異なることも示されており、前線に派遣された兵士の間で発症率がもっとも高い。

 

6)その他にもいくつもの重要な健康問題がある。研究結果の示すところでは、1990年から1991年の湾岸戦争帰還兵の間には、この地域に派兵されなかった退役軍人と比較して筋萎縮側索硬化症(ALS)の発症率が2倍

 

7)1990年から1991年の湾岸戦争に従事した兵士は、他の戦時派遣にも共通している多くの肉体的、精神的負担に加えて、多くの危険物質に曝された。

 

8)湾岸戦争帰還兵の研究は、一貫して、次の2種類の戦時被曝のみを湾岸戦争病の重要な危険因子として指摘している。それは、神経剤に対する防御手段としての臭化ピリドスチグミン(PB)錠剤の服用と兵士の展開中における殺虫剤の使用 心理的ストレス クウェートの油井火災 劣化ウラン(DU) ワクチン 殺虫剤 神経剤 感染症 戦場でのその他の被曝 被曝の組み合わせ 

 

ジョン・ケイドによるリチウムの抗躁作用の発見あるいはクロルプロマジンの合成と治療効果の発見をもって、近代における精神薬理学の幕開けとされる。1949年にジョン・ケイドがリチウムの抗躁作用を見出す。1952年には、フランスの精神科医ジャン・ドレー(英語版) (Jean Delay) とピエール・ドニカー(英語版) (Pierre Denike) がクロルプロマジンの統合失調症に対する治療効果を初めて正しく評価し、精神病に対する薬物療法の時代が幕を開けた。1957年には、ベルギーの薬理学者パウル・ヤンセン(英語版) (Paul Janssen) がクロルプロマジンより優れているとされる抗精神病薬ハロペリドールを開発する。

 

1957年に、スイスの精神科医ローラント・クーンによってイミプラミンが、精神賦活作用を有することが見いだされ、うつ病の薬物療法への道が開かれた。1960年頃までに、初のベンゾジアゼピン系の抗不安薬であるクロルジアゼポキシドと、その類似の化学構造を持つジアゼパムが販売されるようになる。 

 

湾岸戦争症候群 概要及び症状 ※ポイントは戦争中ではなく(暴露中ではなく)遅発性を示している事

 

診断と治療の方法は確立されていません。このため、医師は症状の緩和に重点を置きます。湾岸戦争症候群の症状を訴える帰還兵たちは、同世代の人と比較して入院率や死亡率が特に高いということはありません。湾岸戦争症候群はまだ十分に解明されていません。ペルシア湾からの帰国後数カ月以内に、米国、英国、カナダの異なる部隊の帰還兵が、頭痛、疲労感、不眠、関節痛、胸痛、皮膚の発疹、下痢などさまざまな症状を訴え始めました。

 

しかしほとんどのケースで、患者が訴えた頭痛や吐き気などの症状は、医師による客観的な確認を得られませんでした。皮膚の発疹など症状が確認できたケースでさえ、原因の特定には至っていません。症状は主に神経系です。記憶力、論理的思考力、集中力、注意力などの低下、不眠、抑うつ、疲労感、頭痛などがあります。その他の症状には、身の回りを認識する能力(見当識)の喪失、めまい、勃起障害(インポテンス)、筋肉痛、筋肉疲労、脱力感、チクチクする感覚、下痢、皮膚の発疹、せき、胸痛など

(執筆者: Margaret-Mary G. Wilson, MD, United Healthcare, Maryland Heights) 

 

イギリス海外ドキュメンタリー  湾岸戦争症候群 1993 より 1:50~

 

https://www.youtube.com/watch?v=Vkvb5wTXFbQ(現在は視聴出来ません)

 

病状が酷く働けなくなった者もいれば、自殺を図った者もいます。帰還兵の一連の病状を指す湾岸戦争症候群という言葉も生まれ、議会も原因究明に乗り出しました。「呼吸器に異常があります」「出血すると血が止まりません」「下痢 吐き気 むかつき 歯茎から血が出て歯が抜け 目やに 鼻水が止まらない」「時々、記憶がなくなってしまいます」「はじめは自分だけだと思っていました ところが同じような帰還兵が大勢いる事が分かったんです みんな 倦怠感や関節の痛み 皮膚の異常など様々な症状を訴えていました」「当局はそれらを、全て「心理的な要因」によるものだと片付けていました」「身体の調子がおかしくなったのは湾岸戦争が終わって直ぐ 2週間の内に体重が27キロも減って身体が思うように動かなくなってしまったんです 歩くこともままならず、這って戦車に入り仕事をし、出てきて休むというのを繰り返していました」「私は自分の病気が何か調べてほしいと頼みましたが、軍の病院は「精神病」だと言う主張を変えませんでした」

 

これらを全て踏まえ見える事は、日本は概ねその共通に物質依存のGABAのenhanceによる反跳と煩雑な服薬が挙げられますが、シェア内のJFMと呼ばれる概念を、敢えてこれらを全て除外し、服薬歴と発症時期や契機を追跡すれば、enhanceではなくreduceを促すNSAIDsや一部当該抗生剤が目立つ印象があります。反面日本では >>2種類の戦時被曝のみを湾岸戦争病の重要な危険因子として指摘している。それは、神経剤に対する防御手段としての臭化ピリドスチグミン(PB)錠剤の服用と兵士の展開中における殺虫剤の使用 心理的ストレス クウェートの油井火災 劣化ウラン(DU) ワクチン 殺虫剤 神経剤 感染症 戦場でのその他の被曝 被曝の組み合わせ この類のリスクは存在したとしても、ワクチンや感染症程度かもしれません。

 

恐らく初めからenhanceするベンゾやバルビツールが入る事例は、まして若年であれば割合いは少ないと思います。当初は何らかの理由でNSAIDs等の使用が多層を占めると思います。先日も挙げた戸田っちが言う、>>腰痛症や肩こりから慢性局所痛症(chronic regional pain: CRP)や慢性広範痛症(chronic widespread pain: CWP)を経由してFMは発症するが、それまで通常10~20年かかる を信頼すると、当人はその理由を薬剤と見ない印象があり、その逆に向精神薬は早期に抜きに掛かる雰囲気がありますが、腰痛症や肩こりを10~20年に渡り放置するとも考えられず、日本では薬剤を貼付含め入れる可能性を踏まえると、発症契機等のイメージは繋がります。

 

一旦まとめますと、物質依存によるレセプタのレギュレーション変化諸々は、enhanceだけでなくreduceの可能性も濃厚で、後者が皮切りとなる事例が、一般的な薬物選択の優先順位から考えても相応しく、また、これらの服薬歴/背景も知る事で、現症のみならず、仮に向精神作用性物質の服薬中でも、以後の離脱症状の惹起リスクの判定にも用いる事が出来ます。

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f:id:fujiwarakota:20200710112556p:plain イメージ 1 ~針治療から病態定義の見直しを~

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