凪 「ねえ、にゃんじ。
   一生懸命、別れを受け入れて前に進もうとして
   ここにきて、にゃんじが戻りたいって言った時点で
   ああ、人の気持ちは変わる。と思ってしまう。例えそれがいい意味でも。
   
   こんなにすぐに気持ちが変わってしまうにゃんじを見て
   何があっても信じようと思ってた気持ちが、
   揺らいでしまう。
   
   また、すぐに変わってしまうんじゃないかって思うと恐い。
   結局いつも、にゃんじ次第の恋愛なのかと悲しくなる。」


しんじ 「凪、ほんまに辛い思いさせてごめん。
     でも気持ちが変わったんじゃないねん。
     気付いたん。
     もう二度と、離れへんし離さへん。
     
     今は信用できへんかも知れんけど、一生かけて証明するから。」





そんな風に言われても

全ては、  「今、戻りたい」  彼の綺麗事にしか聞こえなかった。


そう思ってしまう時点で、本当はもう終わっていたのかもしれない。

それでも私は
当初の自分の目標である 「にゃんじと戻る為に頑張る」 
と言うところに、縛られていたのかもしれない。






気持ちを言葉にするのは

難しい。


自分の気持ちに一番近そうな言葉を

選んで伝えているつもりでも

聞き手によって捉え方は様々だし


どんなに一生懸命 伝えても

私の伝えたい通りに伝わっていない事もある。



そして、間違って伝わったとしても

それが、間違って伝わっていることすら

確かめる術はない。




相手の心が

目に見えるものならいいのに。



見なくていい物もあるし

必ずしも、全てを知らないくていい事もある。


だから、見えなくていいんだとも思う。



目に見えないものだからこそ



みんな、そこに執着するんだ。






「一生かけて証明する。」




そう言った彼の言葉は



結果的に


「嘘」 になった。





恋愛を始めるのが

二人で。   なら

恋愛を終わらせるのも

二人で。   がいい。





でも、いつも

一人で苦しみを引き受けるのは



私の方だった。











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