ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

ヨーロッパ Europe - The Final Countdown(1987年の洋楽 Part12)

2023-03-30 22:48:00 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart12は、Europeの”The Final Countdown”。最高位は3月28日付と4月4日付の第8位。年間チャートはというと、残念、圏外だったです。最高は8位ながら、Top40には9週のみという短期間のヒットで終わったのが響きましたか。

Europeですが、珍しいスウェーデン出身のロックグループ。私は詳しくはないのですが、いわゆる「北欧メタル」の最も早い段階から活躍していたグループです。
サウンドは、抒情的でかつメロディアスなハードロック、クリアなサウンドのハードロックです。「北欧メタル」のバンドの特徴でしょうか。

バンドの結成は1970年代の終わり頃、ボーカルのJoey Tempestと、ギターのJohn Norumが中心となってバンドを結成、ファーストアルバム『Europe』が1983年にリリースされ、まずは母国スウェーデンの人気バンドとなります。セカンドアルバムも、母国ではヒット、日本でも話題になりましたが、まだ、世界でのヒットという訳にはなりませんでした。

1986年、サードアルバム『The Final Countdown』がリリースされ、そのアルバムからのファーストシングルが、このアルバムタイトル曲”The Final Countdown”。シングル、アルバムとも、世界中で大ヒットとなりました。

その”The Final Countdown”ですが、曲の作者はボーカルのJoey Tempest。Joey Tempestは、アルバムのすべての曲の作者に名前があります。まさに中心メンバーですね。
”The Final Countdown”ですが、初めて聞いた時から、理屈なく、文句なく「カッコいいー!」曲、メロディアスロックの代表曲といっていい素晴らしい曲でした。

この曲は、ヨーロッパを中心に、各国でNo.1となる、世界的なヒット曲になりました。もちろん日本でもヒットしましたし、CMでも使われていました。
でも、アメリカでは8位と、まあTop10にまでは上がりましたが、冒頭書きましたが、年間チャートにも入らない、「ええ?ここで落ちちゃうの?」の疑問符が付くヒットで終わりました。残念だったです。私としては、もちろん、No.1になるべき曲だと思っていました。文句なく、ロックの名曲でしょう。

またPVもカッコイイ!ライブでこんなオープニングをやられたら、一発でファンになりますね。

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18 コメント

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Unknown (blackmore1207)
2023-03-30 23:06:11
こんばんは。
この曲が入ったアルバムよりキーボードにMIC MICHAELIが加入、ドラムスもIAN HAUGLANDに変更となりました。
プロデュースはJOURNEYなどを手掛けたKEVIN ELSONが行っています。
発表時の彼らの年齢は22~23歳ですが、その年齢からは思えないほど音楽的にまとまっており、若きJOHN NORUMのギターはバッキングとソロ部とでメリハリがあり、シンプルでありながら印象に残るメロディーを奏でています。
タイトル曲である”THE FINAL COUNTDOWN”が象徴するように全体的にキーボード音の比率が高くなったため、賛否両論がありましたが、万人に受け入れられやすくなり結果的に世界的ヒットアルバムとなり、成功をおさめましたね。
前作と比すると、ひとえにこれらはKEVIN ELSONの功績と思われます。
Unknown (太ったボンジョビ ( ・∀・))
2023-03-30 23:07:27
学生のメタル仲間はみんなヨーロッパの1枚目2枚目のギターテクに狂喜していたのですが、USで売れてないので全く興味なかったですよ。
イング兵衛にもまた同じ。
ヘイガーショーンアーロンソンシュリーブとかの炎の饗宴も。
そんなヨーロッパがついにアルバムもシングルも、となれば確かに時代が変わったと言っても良かったのかな?
このシングルは私もナイスなメロディーだなー、と思ったものでして、「リービングラーーアーン♪」にまとまるBメロが特に好きでしたねえ。
ただアルバムは借りなかったなあ。ジャケもダサかったんですよねー。
カッコいい曲だったんだけどなー。
金星へと向かうロケット発射 (音時)
2023-03-30 23:13:09
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/11460335.html
ボーカルのジョーイ・テンペスト曰く、“サードアルバムを出すにあたって、ライヴで本当に壮大な感じのオープニング曲が欲しかったんだ。そこで僕は大学時代のしまっていたリフを想い出したんだ。なかなかいいテンポのヤツだったよ。そして歌詞を書いたのさ。ライヴでもアルバムでも壮大なオープニング曲ができたと思うよ。“
 また、ジョーイは歌詞について、デビッド・ボウイの「スペース・オディティ」を参考にしたとも言っていますね。そうか、ボウイのあの曲もロケット打ち上げのカウントダウンと打ち上げ後の宇宙船との交信の曲だしな。なんか僕なんかの世代はどうも「宇宙戦艦ヤマト」を想い出してしまうけれど…(^▽^;)。
様式美に近い (hannah)
2023-03-31 01:10:30
星船さん、こんばんは。
この曲ドラマチックで結構好きな曲でした。
かつてのハードロックの代名詞でもあった様式美に近いような感じもしました。
その辺りはプロデューサーのK.Elsonの影響かも知れませんね。
しかし最高位8位で年間Top100に入らなかったんですか。
秋に大ヒットしたこちらはロッカバラード的名曲♪Carry♪も年度の切れ目であまり芳しくないとか。。。
北欧メタル (240)
2023-03-31 09:29:29
こんにちは。
この曲、この時代だったんですね。イメージ、もっと前かと思ってました。
私はヨーロッパは断然「Seven doors hotel」だと思ってましたので、かなりアメリカナイズされたこの「The Final Countdown」は随分軟派なサウンドになっちゃったなあと思ってたものです。でもやっぱり今聴くといい曲ですね~。
でもやっぱり「Seven doors hotel」のカッコよさには敵わない。
Unknown (かんた)
2023-03-31 20:22:33
そういえば拙ブログでも書かせていただきましたが、昔、知人にこの曲を聞かせたところ、「能天気な80年代を象徴する曲」と感想を述べていたのを思い出します。
その知人はジャズのようなシブい音楽を好んでいたため、ジョーイ・テンペストのような朗々と歌い上げるスタイルが、アホっぽく聞こえたんでしょうね。
それが原因かかは知りませんが、ローリング・ストーン誌の『80sの最悪の曲を決める"The 10 Worst Songs of the 1980s"』では、スターシップの『シスコはロック・シティ』についで、堂々の第2位にランクされてしまいました。
その知人やローリング・ストーン誌の編集者のように、斜に構えた人にはこの曲の良さは分からないのかなぁ…。

ところで、そのヨーロッパですが、「最後の秒読み」以外だと、『明日への翼』に収録されている『スクリーム・オブ・アンガー』もなかなかですよ。
ギゴギゴ唸るジョンのギターがなかなかカッコよくて、『TFC』よりも気に入っています。
3作目から (星船)
2023-04-01 07:14:19
blackmore1207さんおはようございます。
Europeは、ファーストとセカンドの曲を聞くと、「北欧メタル」というだけあって、かなりハードなサウンドですが、3作目はだいぶメロディアスになり、万人受けするサウンドになりました。プロデューサーの力ですか、大きかったですね。大ヒットに結びつきました。
ファースト、セカンドは (星船)
2023-04-01 07:17:44
太ったボンジョビさんおはようございます。
この曲は、ハードな中にも、メロディアスな聞きやすい「メタル」でした。私も、アメリカで売れていないと、そもそもほぼ聞かないので、どんなグループはか全く知りませんでした。彼らの曲では"The Final Countdown"を初めて聞いたので、そういうグループかと思っていましたが、ファースト、セカンドはかなりヘビィでしたね。
「宇宙戦艦ヤマト」の方が (星船)
2023-04-01 07:22:16
音時さんおはようございます。
そうですか、デビッド・ボウイの「スペース・オディティ」ですか、曲調は、全く違いますが、宇宙っぽいところが、そんな気もしてきますが。後半はそれなりに壮大な曲でもありました。もちろん私も「宇宙戦艦ヤマト」の方がしっくりきますね。
"Carrie"の方は (星船)
2023-04-01 07:25:28
hannahさんおはようございます。
そうでしたね、この曲、ドラマチックなロックの名曲でしたね。なかなかこういう壮大な曲、作ろうと思っても作れない曲でしょう。Joey Tempestのボーカルも、この曲にはぴったりでした。
"Carrie"の方は最高位3位でしたか、年間チャートにも入りましたね。

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