先日のGW中の採集品のご紹介です。
皆さんは連休中、
どんな石を見つけてきましたでしょうか?
何か所か稀元素が出る産地を回ったので、
帰ってから採集品の稀元素チェックを必ず行います。
現地での目視の観察は当然ですが、
帰ってから見ていて気がつくことも多々あります。
だから水でゴシゴシ洗う前に、
ちょっと脆い鉱物がどっかにあるかも?
と気にする必要はあるのかなと思います。・ω・
普通は蛍光しない水晶だろうが、
とりあえずUV(紫外線)を当ててみます。
何種類かの微量元素や分子は蛍光しますからね。
あ~ほるあ・・・
頭付きの結構立派な水晶が強く蛍光しました。
わからんと思いますが比較用に右側にも、
実は蛍光しない水晶を1つ並べてあります。
これは部分的に「玉滴石」が共生していました。
花崗岩由来や熱水脈には玉適石はしばしばみられます。
水玉状とか薄い膜状で何かの石の上に存在します。
前回までの採集品は蛍光なんてしなかったのですが、
ちゃんとやってみるものですね~
これなんかは凄い蛍光をしています。
これも左に比較用の石が1つありますよ?w
なんなら右よりも大きい結晶が置いてあります。
まあよく蛍光しているのはこれでわかると思います。
これは水晶の形がわかるくらいに、
玉滴石が広範囲に共生しております。
水晶がしっかり蛍光するシチュエーションてあんまないので、
こういうのはとっても嬉しいですね~
あれ~?と思った人もいるかもしれませんがー
これらはほぼ水色に蛍光しております。
普通は玉滴石の蛍光色というと、
黄緑色が一般的だとおもいますが・・・
例えば蛭川の黒水晶の上の玉滴は黄緑が多いですもんね。
でも玉滴石は青緑とか水色の蛍光もあります。
あと玉滴は白っぽい蛍光もあったと思います。
じゃあ水色の蛍光の原因って何?ってはなしですが、
通常は玉滴に含まれる微量のウランって黄緑色に蛍光します。
ウランガラスとか黄緑色が殆どです。
確証はありませんがひょっとすると、
風化作用の結果で水色に変化するのかもしれません。
なんか堀り跡とかズリで見つかる玉滴石には、
青っぽい蛍光のものが多いような気がします。
ただ玉滴石は本当に脆いので、
そんな場所で残ってみつかるのは稀ですが・・・
そう(風化が原因)だと仮定すると土や日光や水分のどれかで、
蛍光色が変わるという意味合いになりますがー
シリカ中の微量元素がそんな変化を起こしますでしょうか?
まあ知らんけど~
何年か前からそういうことを考えながら、
水晶上の玉滴石の蛍光を楽しんでおります。(。-ω-)zzz. . .