西日本周遊の旅 2日目 | ミュープロダクション オフィシャルブログ

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『名もなき星たちのキラメキ』

2日目はホテルの朝食から。

ここのバイキングは郷土料理のオンパレード。とてもビジネスホテルとは思えない充実ぶりで、特に博多うどんは格別、馴染み深い讃岐うどんも真っ青の美味しさで、朝からおかわりしてしまいました。


今日の目的地は鹿児島、9時過ぎの「さくら」で南下します。

1時間半ほどで鹿児島中央着。駅前でレンタカーを借り、まずは知覧を目指します。

緑深い山並を走り抜け、1時間ほどで特攻平和会館に到着。


入場した途端、またもや妻に異変が…。

二度目の頭痛に襲われ、入口付近から中へ進めなくなりました。

無数の遺影、生々しい遺書と遺品の数々、不時着して大破した本物の零戦等々、私でもギリギリの閲覧でしたから、中まで入らなくて正解だったのかもしれません。

わずか70数年前にあった悲劇…。犠牲になった人々への哀悼の思いは万人に共通だと思いますが、原爆同様、二度と繰り返さないと思うか、戦争の亡霊に取りつかれたように再び破滅への道を進もうとするのか、どちらが人間として正しい道かは、ここに来れば議論の余地はないでしょう。

知覧といえば武家屋敷跡が有名なので立ち寄ってみましたが、会館に比べると、かなりインパクトが弱い印象でした。


それにしても知覧は美しい町、この町が二度と悲劇の舞台にならないことを願っています。


次に目指したのはJR最南端の駅・西大山。日本一の大うなぎが生息するという池田湖畔を通り抜け、約1時間のドライブです。

たどり着いた西大山駅には、14年前に訪れた際には想像もできなかったほどの観光客が…。無人駅には不似合いなほどの賑わいをみせていました。

ここから望む開聞岳の美しさは変わりなく、薩摩富士と呼ばれる堂々として優しい稜線は、南の果ての寂れた駅までたどり着いた人々の心を癒してくれます。


特攻兵が最後に目にした山が開聞岳、どんな思いでこの美しい山を眺めていたのでしょう。

それにしてもこのダイヤ、車でなければ大変なことになるところでした。


今回、花好きの妻が最も楽しみにしていたのが「フラワーパーク かごしま」。西大山駅から車で10分ほどの所にあります。



雨が振りだしてきましたが、ここは南国のパラダイス。とても日本国内とは思えません。

広い園内には数えきれない種類の花が植えられており、草木が南国ムードを演出してくれています。

妻は最高の笑顔を取り戻してくれました。

雨が強くなってきましたが、すぐ近くの長崎鼻は外せないところ。

かつては新婚旅行のメッカで、旅館が2軒、土産店が35軒も建ち並んでいたそうですが、今は土産店が5軒ほど。浦島太郎伝説にまつわる竜宮神社と灯台、遠くに霞む開聞岳が静かに見守ってくれています。



写真の下に広がる東シナ海に面した磯はなかなかの好釣場のようで、大物を抱えた何人もの釣り人とすれ違いました。

風雨が強くなってきました。二人ともあまり得意ではない、指宿温泉の砂の蒸し風呂は会館の見学だけに留め、鹿児島市内を目指します。

約1時間半かけて宿泊先の「城山ホテル 鹿児島(旧城山観光ホテル)」に到着。

西郷隆盛終焉の地・城山の中腹から桜島と錦江湾、鹿児島市街を眼前に望むことができる広めの内風呂と露天風呂が大人気の温泉ホテルで、鹿児島市内ナンバーワンと賞されています。


私は二度目の訪問となりますが、実は今回の旅、このホテルの空き状況にすべての日程を合わせました。

それほどまでに、また来たい、あの人を連れて来てあげたい、何度でも来たい、そう思わせる至れり尽くせりのホテルなのです。

それでいて料金はいたってリーズナブル、一般的なビジネスホテルと大して変わりません。

チェックインを済ませ、タクシーの運転手さんに教えてもらった天文館にある郷土料理の店へ。


「吾愛人」と書いて「わかな」と読みます。

スポーツ選手や著名人も数多く訪れる有名店だそうですが、店内に入るなりこんなものが…。



ここはもしや、我々と同じ阪神ファンの店⁉

想像通り社長が阪神ファンで、つい先日まで「阪神の間」があったそうですが、今シーズンも不甲斐ないので激励のカツを入れるため、当面は閉鎖しているのだそうです。

いいぞ、わかな!それでこそ真の阪神ファンというものです。

きびなごの刺身や黒豚のしゃぶしゃぶなど、手頃な料金で数種類の鹿児島の味を堪能しましたが、食べ物を撮影する習慣がないので、いつも食べ終わってから撮り忘れに気づきます。

まぁ、我々にとっては撮るより食べるほうが大切だということなのでしょう。

その後、雨の天文館をちょっとだけ散策。鹿児島といえども地方のご多分にもれず、前回よりシャッターが目立つような気がしました。

タクシーで10分のホテルへ帰りついたのは10時半頃、あ~、長くて濃い一日でした。

3日目へ続く!