初詣で「柔軟さ」について教わる | 会計事務所応援 ブログ

初詣で「柔軟さ」について教わる

みなさん、
新年明けましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。


2022年も昨年に引き続き
ウィズコロナの一年になりそうですね。

感染防止対策はこれまで通り
気を引き締めていかなければなりませんが、

一方でコロナ後を見据えて
いまのうちに従来の仕事のやり方を
新しい時代に合わせたものへと
変えてゆく準備をしていかなければなりません。

そうは言っても、

「従来のお客様が...」

「いまいる職員が...」

と長い間続いてきた商習慣や
既存の職場環境に変化を強いるのは
どうしても気が引けるもの。


「お堅い業界だから、
 先例を覆すような柔軟性を求めること自体、
 そもそも難しいのかなぁ...」

と私自身もつい考えてしまいがちなのですが、

そんな私に「なるほど!」と、
思わせてくれる出来事がありました。


それは1月3日。

近所の神社に初詣に行ったときです。

そこは地元密着型ということもあり、
決して県内外に名の知られた存在でもないため
毎年それほど参拝者が多いわけでもありません。

ごくごく普通にも見える神社に
その変化はありました。


境内に入るとすぐに手水舎(ちょうずや)があります。

手を洗ったり、口をすすいだり
身を清めるところですね。

当然といえば当然なのですが
昨年まではコロナの影響で
そこは全面使用禁止になっていました。

ところが今年はなぜか、
「手水使えます」の貼り紙が。

近寄ってみると、
見た目には何も変わっていません。

しかし、
なぜか柄杓(ひしゃく)がありませんでした。

足下を見るとどういうわけか足のマークが。

そうです。

手水が自動センサーで竹筒から出て
直接洗えるかたちに改装されていたのです。

もちろんこれが、
コロナ対策であることは疑いようがありません。

ただ、伝統作法からすれば、
柄杓を使って左手、右手、...

と行わなければ
神様に失礼だというのが一般的な考え方です。

だからこその使用禁止だったのでしょう。

ただし、その神社は
「参拝の前に手と口をすすいで清らかな気持ちで」
という本来の参拝の目的を守るために、
そのプロセスについては時代に合わせて
柔軟な選択肢をとったのです。

実はこちらの神社、
創建から1000年以上の歴史があります。

その伝統を考えれば、
何より格式を重んじ、
先例にそわないかたちでの改装などもってのほか
といったイメージがありますが、

実際には、このように
時代に合わせて柔軟に対応してきたからこそ
1000年以上にわたって変わらず
歴史をつないでこられたのだとも考えられます。

もちろん、
賛否もあるのだとは思います。

とはいえ、この先10年後20年後を見据えて、
いまやっておかなければならないことも
少なからずあるはずなのです。

それは寺社仏閣であっても
税理士の業界でも例外ではないと私は思います。

いまや、100年企業を目指す
会計事務所が全国に増えてきています。

それを言葉だけに終わらせないためにも、

常に必要なのは、
一つの見方に凝り固まらない
所長先生の“やわらかあたま”なのかもしれませんね。

みなさんの事務所では、いかがでしょうか。

 


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