円安は続くのか... | ファイナンシャルプランナーのお役に立つブログ

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 昨日のニューヨークは上げて引けました。日米とも、15日で下落ストップでしたね。外国人投資家の、日本買いが進み、2012年年初からの日本の株価上昇率は欧米を抜きました。ヘッジファンド等のポジション解消のあとの、日本買いシフトでしたね。

 安倍ディールと呼ばれる、自民党安倍総裁発言から、マーケットは上昇しました。円安が進んでの株価上昇でした。インフレターゲットを主張、建設国債の日銀引き受けなど、まさに円紙幣のばらまきを訴え、円は見事に安くなっていきました。

 インフレターゲットには財政出動がセットです。お金だけをばらまいても、景気は良くなりません。その金を景気上昇に使ってもらうように、政府が産業を興す、活性化する手段が必要です。公共投資ですね。法人税減税もそうです。

 でも、まだ何も始まってはいません。リップサービスの段階です。政権奪取後の政策次第では、急落となりかねません。その時の失望の下げは厳しいものになるでしょう。

 また、アメリカの財政の崖問題もあります。世界経済においては、むしろドル安要因の方が大きい状況です。ツイストペ期限切れによる新たな量的緩和(QE4?)も予想されています。バーナンキFRB議長による、金融では財政の崖問題は解決できないという発言も波紋を呼んでいます。

 実体経済で、円安を支えきれない日本において、安倍ディールだけでは持ちこたえられないかもしれません。選挙前に円安誘導をぶちまけて株価を上げて、自分の手柄のような演説をしている安倍総裁を見て「これが目的か」とうがった見方をするのは間違いでしょうかね。どうもまともに物事が見れない癖がついてしまいましたね。

 選挙公示までに、正当の動きはまだまだありそうで、党名もコロコロ変わりそうです。TPPが論点のような動きになっていますが、聞こえのいいセリフだけに惑わされないようにしましょう。TPPの本質を、しっかりと見極めるようにしたいですね。

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