21)木材のメンテナンス塗装のサンディング | 木の家散歩

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木の家の設計監理経験豊かな建築家・山中文彦と木材産地、職人技術者のネットワークにより、夢の木の家を造る「木の家づくりネットワーク」のブログです。自然素材を活用し、家族と環境に優しい、本物の木の家をCM型施工管理システムによるリーズナブルコストで実現します。

18年前に引き渡した木の家の外側の木材部分の

メンテナンスを行いました。

 

当初はなるべく自然塗料での塗装をお薦めしていましたが

このところの気候変動にも対応して、より耐久性の高い

塗料の検討を行ってきました。

 

自然塗料は亜麻の実の油=亜麻仁油を基本として

紫外線から木材を守る顔料などを混ぜています。

 

亜麻仁油が木材に浸み込み、表面に定着することで

雨、風に対して木を守りますが、長い間に、

その油分が取れたり、流されたりします。

 

手に届くところであれば、メンテナンスがしやすいのですが

少し高いところですと、足場が必要になったりします。

 

そこで、最近は撥水性能の高い塗料で

木材を保護することを基本にしています。

 

 

杉の無垢の板で作った玄関ドアですが、さすがに18年ともなると

ほとんど油分が抜け、わずかに顔料が残っている程度でした。

 

塗装屋さんが紙やすりで表面をペーパーがけします。

サンディングと言いますが、表面の汚れや顔料の残りを

削り落とします。

 

 

窓の視線をカットする格子も同様にサンディングします。

 

格子の間は少し大変ですね。

 

 

勝手口も屋根と共にサンディングします。

 

やはり、外側にある目隠しのほうが、雨を直接受けるため

塗料の残りも無く、木材が雨で洗われた色になっています。

 

 

お隣との境界の目隠し木製フェンスも丁寧に行います。

 

細かいところは手で行いますが、面的な部分はサンダーと言う

電動工具でサンディングします。

 

少し音とホコリが出ますので、近隣にも注意を払います。

 

根気がないと丁寧な仕事は出来ませんね。

 

何事も「気持ち」を込めて!

 

 

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