2月になった。
去年の2月には北京で冬のオリンピックがあった。
24日はロシアのウクライナ侵攻から1年になる。
世の中値上げラッシュである。
原油や小麦、原材料の値上がりで、
加工品やエネルギーから始まって、すべてのものに波及して
賃金も上げざるをえない、それがまた値上がりの原因になるという。
それでも中小企業の下請け代があがらないのが問題になる。
言い出せないのは「仕事が安いところに流れる」のを心配してるからだろうが
なに、そんな程度の、代替がいくらでもある存在であれば
そんな企業など、なくなってしまった方がいいのだ。
こんな機会に試してみるがいい。
潰れればいい、とはいわない。
が、何かしらの改革をしなければ生き残っていけないこと、
競争社会の宿命だ。
競争社会、と人はいう。
新自由主義は、人を競わせ、企業を競わせ、自治体を競わせ、国を競わせる。
その結果、日本は国そのものが「負け組」になってしまった。
スポーツ競技を考えれば想像がつくだろうが、
対外的な競争に勝つのが目的なら、内部での不毛な競争にリソースを使い果たしてはならない。
内部で力を入れるべきは、分担の明確化で、競争ではなく共同でなければならない。
モノも技術も人も、コモディティ化が進み、いくらでも代替があることが
安易な値下げを招き、「デフレ」を起こした。
代替がなければ、競争は「値上げ」の方向に振れる。
より値の高いものの方が質がいいという幻想が広がる。
すべての値上げは、原料高経費高を言い訳にした「便乗値上げ」である。
さあ、みな、
この波に乗り遅れてはいけないぞ。