11月13日
宿泊地の岡山から朝日と共に出発。
今日は滋賀県の家まで移動予定だ。
結論から言って、岡山市内から姫路まで国道2号線を約90キロ走ったけど、カブ旅で利用するにはこんなにつまらない道は二度と御免だと思った。
高規格道路のバイパスはもちろん、郊外でも多くの車が速度制限をはるかに超えるスピードで走行していて、気持ちよく走れない。
遠回りでもいいから、自分の気持ちいい速度で走りたい。
姫路市からは国道2号線のエスケープルートとして、神戸や大阪を避ける国道372号線にハンドルを向けた。
国道372号線の延長距離は、兵庫県姫路市から京都府亀岡市までの約100キロだ。
1995年の阪神淡路大震災の時には、神戸や大阪を通らずに京都から姫路を繋ぐ道として利用された。
当時はまだ狭い山道とかあったけど、今は改修されて道幅も拡張されトンネルも開通している。
郊外の町を通過する道の方が、きっと楽しいだろう。
兵庫県加西市は播磨平野に緩やかな台地が広がるエリアだ。
万願寺川沿いのサイクリングロードや北条鉄道沿いはサイクリングでも楽しいエリアだ。
突然現れた頭上の気球を眺めていると、散歩のおばあさんが播磨平野は上空の風が穏やかなので、気球のフライトに適しているって教えてくれた。
北条鉄道の法華口駅は大正4年の建築。
国の有形文化財は駅舎の方で、三重塔は近くの法華山一乗にある塔の模型だ。
姫路海軍航空隊鶉野飛行場跡に立ち寄ったら、土曜日なのに紫電改の実物大模型の展示庫が開いていた。
本来なら第1、3日曜日の公開なんだけど、今日はボランティアのおじさんが特別に開けていたそうだ。
日本の標準時となってる東経135度を示す日本中央標準子午線の碑が建っていた。
加東市以外にも三木市や西脇市でも見ることがある。
京都府篠山市では、国道372号線にデカンショ街道の愛称が付いていた。
デカンショって篠山地区の盆踊りの民謡で、文化庁の日本遺産に選定されている。
『デカンショ デカンショで半年暮らす アヨイヨイ
あとの半年ねて暮らす ヨーオイ ヨーオイ デッカンショ』
篠山城址の外堀周辺には武家屋敷の雰囲気も残っている。
篠山藩の経済は農耕中心で、多くの農民は冬場に灘などの酒造業に出稼ぎに行き、丹波杜氏と呼ばれていた。
デカンショって『出稼ぎ』って意味とも言われている。
この時期の篠山と言えば、丹波の黒豆。
小西パンさんで黒豆パンを購入。ちなみにパンの品揃えは黒豆パン1種類のみである。
篠山城と亀岡城を繋ぐ西京街道の宿場町だった福住と、周辺の農村集落は重伝建地区だ。
江戸時代からの街並み風景が残っていた。
思った通り、国道372号線は郊外の集落を抜けていく面白い道だった、この先は亀岡からは国道9号線のつまらない道を京都市内に向けて消化するだけ。
走りたいのは早く着く道じゃなくて、面白い道なんだ。
308キロ走行
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近畿、中国、九州へのスーパーカブツーリング。
今回も都道府県Goのアプリで確認すると、15都道府県を通過しました。
トータル3829キロ走行 ガソリン58リットル。
10月の中部地方へのカブ旅で9県訪ねているので、現在24都道府県を訪問している。
全国制覇まであと23都道府県だな。 なんてね。
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