6月13日

 

近畿地方の梅雨入りは6月14日で、例年より2日遅い。

まだ長袖のTシャツを着る日があったりするので、初夏って季節にピンと来てない感じがするな。

 

 

  犬上川遡上

 

彦根市南郊の犬上川は、鈴鹿山地を源流として琵琶湖に流れる。

犬上川で先日見かけたのは、産卵で川をあがって来た50センチくらいのニゴイの群れだった。

橋の下に100匹以上がゴロンゴロンって感じで泳いでいる。

さぞ、釣り客は大漁だろうと思ったら、小鮎が目当てなのでニゴイは邪魔なんだそうだ。

『おじいさんの時代はニゴイも食べたんやけどな。今は外国人しか食べへんで。スパイス付けて油で揚げるんや』って事らしい。

 

今日は小鮎釣りを邪魔するニゴイやハスはいないようだ。

浅瀬で釣りを楽しむ人たちを横目で見ながら、犬上川を上流に向かって走る。

 

多賀町川相集落から県道34号線(多賀永源寺線)へ。

殆ど車の通らないきれいな道を、ハンドルの上を持ってのんびりと行く。

 

犬上川の最上流にある萱原集落にある巨大な彫刻は『二丈坊』。

地元では『にじょぼん』とも言われる妖怪。

萱原集落ではカワウソ(ガワソとも)が二丈坊に化けて村人を驚かしていたって昔話がある。

 

足元に2000年に像が建てられた旨の説明書きがあり、彫刻はアメリカ人のマーチン・アディコットさん、デザインは彦根市の大越玉代さんって事だけど、そのお二人がどんな人かが分からない。そっちの方が謎だと思った。

 

犬上川ダム

1946年竣工の農業用水を貯える重力式コンクリートダム。

冬には越冬する環境省の準絶滅危惧種のオシドリが多く見られるんだって。

 

これより先は林道の雰囲気だ。

 

緩やかな上り坂、杉の日陰や渓流のせせらぎの道。

 

製材所を通り過ぎるとナラやヒノキなどプレートを付けた沢山のケージが置いてある。

今は建築用の材木よりも、キャンプの焚き火用の薪の方が需要が多いのだろう。

 

県道229号線との分岐は、多賀から16キロ、犬上ダムから5キロ地点。

 

県道229号線方面の大萩集落跡に少し寄り道。

大萩集落は1972年9月の台風20号の山崩れによって、交通の手段がなくなり集団離村を余儀なくされた。

かつて60戸263名が暮らしていた集落跡は、長い年月をかけて森に帰りつつある。

 

県道34号線の分岐に戻って国道421号線を永源寺方面へむかう。

途中見つけた道路標識は警戒標識の『路面凸凹あり』って意味だけど、水色に塗られているのが普通のと違う。

 

正解は道路に川が流れる、『洗い越しあり』

全国でも珍しい道路標識だ。

 

惟喬(これたか)親王御陵のあるピークは標高540mで、多賀町川相の交差点から約13キロ、獲得標高530m。

いい林道なのに峠の名前の表記がないので惟喬峠ってどうだろう?

 

 

  奥永源寺 政所集落

 

永源寺町側の小椋谷を下る。

周辺は轆轤(ろくろ)でお盆やお椀、こけしを作る木工職人の集落で、木地師の里と呼ばれる。

 

政所集落

江戸時代には彦根藩の領地だった政所茶の産地。

トタンを被せた茅葺屋根の民家の風景。

 

国道421号線の『道の駅 奥永源寺渓流の里』でランチタイム。

『麵処うをまつ』さんの政所茶を練りこんだそばを頂く。

 

塩が付いてくるんだけど、そばにパラパラとかけるのかな?

いつもプツプツと切れるのは、十割そばだから?

何度か食べてるけど、今も疑問のままだ。

 

 

  いいじゃん!は脇道で見つかる事が多い。

 

国道や交通量の多い道路は出来るだけ走らない様にする。

そうすると、『いいじゃん!』ってオモロなものを見つける事が出来る気がするから。

 

集落の日用雑貨店みたいなスーパーで休憩していると、大事そうにタバコを吸い始めたおじいさんが話しかけてきた。

そんな会話を楽しむのもオモロな事。

 

32Cなので、砂利のあぜ道を見たら走りたくなった。

ゴトゴト走ってたら、後ろからカブが追いかけてくる。

こんな事やこんな風景もオモロだ。

 

約73キロ走行

 

 

 

 

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