8月になった途端、全国的な猛暑。

朝の天気予報は、真っ先に『災害的猛暑!』とか『熱中症警戒アラート発令!』って伝えている。

 

最高気温って百葉箱で測った気温なので、路面の照り返しとか考えると実際にはプラス3℃くらい上がるんじゃないかな?

以前、40℃を越える事で有名な群馬県を夏にサイクリングした時に、経験した事の無い暑さを感じた事がある。

『これは、アカン暑さや』と感じたあの気温は体感気温40℃以上だったかもしれない。

 

 

日中はクーラーの効いたシェルターに籠る事にしよう。

 

 

 

  梅雨の頃に読みたい 市川拓司

 

 

■いま、会いにゆきます 2003年発行。

市川拓司は1962年東京生まれ。

自身の発達障害を公表し、デビュー作に登場する『たっくん』のモデルになったと言われる。

 

初めて読んだのはもう15年位まえだろうか?息子達の本棚にあったので夏休みの読書感想文の為に買ってきたのだろう。

読み終えてすぐにビデオを借りに行った事を覚えている。

 

6月の雨の日、亡くなったはずの澪が目の前に現れる。梅雨の明ける6週間の物語。

思春期に人を好きになる事、人間は死ぬのだって事に気付く事。『たっくん』にとって、その期間は青春だったと思う。

 

映画は2004年10月公開。監督:土井裕泰 出演:竹内結子 中村獅童

竹内結子さんは前年の黄泉がえりなど、大人気女優だったが、2020年に40歳で亡くなった。

 

 

小説を読んでる時は、頭の中に映画の中で流れていた『時を越えて』がエンドレスで流れる。

 

■そのときは彼によろしく 2004年発行 市川拓司

僕はアクアリウムショップを経営していた。

そして、13歳の時に知り合った3人が再び集まる。

二人の関係はほんのり甘く、肌触りのいい読み心地だ。

 

『いま、会いにゆきます』同様にタイトルがエンディングのキーワードになっていて、どう着地させてくれるのか?に期待しちゃう。

 

 

  祇園祭の頃に読みたい 森見登美彦

 

森見登美彦 1979年奈良県出身

ファンタジー作家。

京都大学卒業で京都を舞台にした小説が多い。

2005年発行の四畳半神話大系がアニメーション化され、評価が高い。

(見た事ないけど・・・)

 

 

■夜は短し、歩けよ乙女 2006年発行 森見登美彦

2007年の山本周五郎賞受賞作品。

先輩と黒髪の彼女との恋の物語。星野源が声優でアニメーション化されている。

(見てないけど・・・)

 

電気ブラン、だるま、詭弁論部、小さな機関車の不思議な物語ラ・タ・タ・タムなどのキーワードが知らないうちに頭にインプットさせられる。

 

 

■聖なる怠け者の冒険 2013年発行 森見登美彦

祇園祭に現れる『ぽんぽこ仮面』と怠け者の主人公。

森見登美彦さん得意の京都の路地を舞台にしたストーリーで、実際に聖地巡礼しているファンもいるそうだ。

 

会社務めの頃には思いもつかなかったけど、怠けるってなんてステキな言葉なんだろう。

子供の頃の夏休みは1カ月が終わる事が信じられないほど長かった。

大人になると1カ月は週末が4回くれば終わってしまうほど短い。

それ、分かるなぁ~。

 

 

 

■夜行 2016年発行 森見登美彦

京都で10年ぶりに集まった学生時代の仲間たちのそれぞれの10年とは?

ファンタジーというより、ホラーか?

 

さらに、ん?これはどうゆう意味だろうと難解なストーリー展開を理解できないことがしばしば。

読み進めるペースが全く上がらない。

ファンタジー小説ってそんな物なのかな?

 

■火花 2015年発行 又吉直樹1980年大阪府寝屋川市出身

漫才師ピースのボケ担当。

 

2015年、153回芥川龍之介賞受賞。

芸人とは?笑いとは?自分の性格や売れない事への慣れや焦り。

2017年11月公開で映画化された。

 

 

 

 

  芥川龍之介賞受賞作品

 

 

■貝に続く場所にて 2021年発行 165回芥川龍之介賞受賞作品

石沢麻衣 1980年宮城県生まれ、ドイツ在住

 

東日本大震災を学生時代に経験した私。今はドイツのゲッティンゲンに住んでいる。

連絡のあった野宮くんを駅に迎えに行く。

しかし、彼は9年前に・・・・・

 

形容詞が多く、とても読みずらい。

例えば『その夜、時間が日付を越える4時間ほど前に・・・』って文章は『その夜の8時ごろ・・・』でいいんじゃね?って感じ。

回りくどい文章を読み返しちゃうので、150ページの小説に3日間かかった。

 

■いつか深い穴に落ちるまで 2018年発行 

山野辺太郎1975年福島県生まれ 

東大文学部卒

 

温泉を掘る技術でブラジルまで穴を掘る国家プロジェクト。

その仕事に携わった鈴木一夫氏の30数年間とは?

表紙のポップなイラストイメージで読み始めたが、内容はそうでは無かった。。

自分のサラリーマン人生と比べるといいかもしれない。

 

 

 

■彼岸花が咲く島 2021年発行 165回芥川龍之介賞受賞

李琴美 1989年台湾生まれ

 

参考資料に与那国、八重山、台湾の歴史書を使ったフィクションの島での物語。

浜に打ち上げられた少女には記憶がない。

女性だけがなれる『ノロ』が統治する島の歴史とは?

 

■劇場 2017年発行 又吉直樹

デビュー作の火花より、主人公がトゲトゲしい。

作中のトークバトルに共感できず、最後まで主人公に感情移入できなかった。

 

演劇の典型パターンは、前半笑いと自然体で後半は感情的な展開って話を実際に手法として使っているのだろう。

 

 

  ベットの上での雑読

 

7月末の入院で、ついに累計10回目の入院となった。

これでゴールド会員だ。(ウソですけど)

7階の看護師さんも顔見知りが増えた。

 

世間と隔離された空調の効いた場所で、季節を感じない療養生活を過ごす。

病室のベットの上で外を眺めながら、病院のエントランスの本棚の蔵書からランダムに選んだ本を読むだけの毎日。

 

 

 

 

 

■その日の前に 2005年発行 重松清 1963年岡山県出身

7話の短編集は最後の3話で話が回収されていく。

優しい言葉使いの文章が心地よい。

 

入院中は病気や死をテーマにした本は避けていた。

病院で読むには向いてないと思っていたから。

生きる事、死ぬ事、残される事、歩き出す事。

タイトルの通り、私も『その日のまえに』それについて考えなくてはならない。

 

■エンドロール 2014年発行 鏑木蓮 1961年京都市生まれ

推理小説作家

 

マンションで亡くなった老人は孤独死だった。

管理会社が遺品整理で見つけた8ミリフィルム。

孤独死とは社会と無縁の人の事なのか?この人には人生は無かったのか?

2011年当時のタイトルは『知らない町』だったそうだが、2014年に『エンドロール』に改題されたそうだ。断然こっちのタイトルの方がいい。

 

 


■植物図鑑 2009年発行 有川浩(ひろ)

雑草とゆう名の草はない、草にはすべて名前があります。昭和天皇

散歩に出かけて野草を狩り、一緒に料理するイツキとさやか。

植物図鑑を持って出かけたくなる恋愛小説。

 

パラパラと最初の1~2ページを見て読み進めるか考える。

『お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか?咬みません、躾の出来たよい子です』って書き出しに興味が湧かない訳がない。

ずるいよ。ひろさん。

 

■レインツリーの国 2006年 有川浩 (ひろ)

図書館戦争シリーズの中に出てくる小説を実際に小説化したスピンオフ物。

図書館シリーズ自体読んだことがなので、宿題にしておく。

 

中学生の頃に読んだ小説の感想が書かれたホームページ『レインツリーの国』を媒体に管理人と関西弁の男性のストーリー。

有川ひろさんのご主人が患った突発性難聴が話のきっかけだったそうだ。

車イスや白杖の人なら見てわかる。でも、失聴の人に気付いてあげられる自信は私にはない。

 

退院後、また自宅療養となります。

しばらく外出できませんので、本とVODを涼しいところで楽しもうと思います。

 

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