2月5日
ビワイチマイレージの地域ポイントで、最も行きにくいのが信楽駅前の大たぬき。
自走では無理なので、近江鉄道のサイクルトレインに乗って、貴生川駅からスタートする事にしよう。
金・土・日なら900円の1デイスマイルチケットで一日乗り放題だしな。
信楽高原鐡道の鉄の匂い
JR貴生川駅は、近江鉄道と信楽高原鐡道の接続駅だ。
信楽高原鐡道は1933年に開通した旧国鉄信楽線で、1987年より三セク路線として運営されている。
信楽駅まで約15km・6駅の路線は、名前の通り山間の集落を繋ぐ非電化のローカル線だ。各駅に立ち入りながら信楽駅を目指して走ろう。
野洲川を越えると信楽に向かう国道307号線は、約6km200mアップの上り坂になる。
連続したカーブと33‰の急勾配は列車にとってもがんばり所。
■紫香楽宮跡駅
踏切りには遮断機がないので、自分で左右の指さし確認をして渡る。
甲賀市をアピールする忍者デザインのラッピング列車は、SKR500形気動車。
信楽の見どころは、陶芸だけじゃない。
奈良時代の中期に、聖武天皇によって紫香楽宮が遷都されていた。
ココが首都だったんだ、たった3年間だけど。
周囲には内裏野や宮など、それっぽい地名が残っている。
中門の史蹟を見て、いにしえに思いを馳せるほど私は歴史好きではない・・・
■雲井駅 信楽線開通時の1933年築の駅舎がレトロチックだ。
そこかしこにあるトタン屋根の倉庫のような建物は、殆どが窯業の工場。
年季の入ったレンガ煙突。
■勅使駅
ここも天皇に関係する地名やね。
線路に柵がないと、景色がより広く見えるな。
紫香楽宮駅で見かけた鉄っちゃんが、コンクリート橋梁の写真を撮っていた。
鉄っちゃん:『これ、結構珍しい橋梁なんですよ。文化財ですからね』
私:『文化財?』って疑問の目。
こんなコンクリートの橋が文化財な訳ないやろ・・・ってホンマや!
第一大戸川橋梁は1954年竣工のプレスト・コンクリート橋で、登録有形文化財だった。
■玉桂寺前駅
利用客はさっきの鉄っちゃんだけだけど、普段でも1日7人で沿線で最も利用客数が少ない駅だ。
玉桂寺へは吊り橋を渡る。
休日で車の多い国道を走るより、集落を繋ぐ道の方がローカルで楽しい。
でも、ちょっと信楽を甘く見ていた。
滋賀県内でも気温の低い地域なだけに、日陰の道路は凍結したままだった。
■信楽駅
駅前の大たぬきは年に6回も衣替えをするんだって。
今はバレンタインをイメージした衣装だった。
大たぬきのマスクも、もうすぐ取れるだろう。
信楽は日本六古窯の町
ランチは以前から気になってたうどん屋に行ってみる。
『自家製麺 本格さぬきうどん 亀楽屋』はコタニ陶器と合体したうどん屋だ。
讃岐うどんならかけよりぶっかけで食べたい。
信楽焼の器で出てきたうどんは、角の立った太麺で量も多い。
ちくわ天は太くて長い、たまご天は柔らか過ぎず堅過ぎず。
お値段は少々高いと思うけど、リピートしたいお店だ。
陶芸関係の店だらけの町を散策すると、登り窯や火鉢の野積みなどを見る事が出来る。
我が家には、既にたぬきが2体とふくろうが4体あるので、お土産は必要ない。
帰路は県道12号線で金勝を越えて石部に下る。
新名神高速道路の近江大鳥橋って、地元の信楽高校の生徒もデザインに参加したんだって。2羽の鶴が向かい合うイメージなんだそうだ。
私には〇〇クエストの勇者の剣に見えるけどね。
旧東海道の土の匂い
石部から旧東海道を水口に向かう。
旧道に残る天井川を潜る大沙川隧道は、1889年竣工の石積みの道路トンネルでは県内最古のものだ。
天井川の堤には弘法杉の巨木。
旧東海道横田渡の常夜灯は高さ約10mで道中では最大級のもの。
江戸時代には人工によって川を渡っていたが、明治24年には木製の橋が架けられた。
水口町内のヴォーリス建築。
●1929年築の水口教会は礼拝堂と門柱が登録有形文化財だ。
●旧水口図書館 1928年築の登録有形文化財。
縦に長い窓で、館内を明るくする設計になっている。
今日は近江鉄道と信楽高原鐡道の鉄の匂いと、旧東海道沿線のマイ土木遺産やレトロ建築の土の匂いが強めのコースだった。
帰りの近江鉄道では、心地よい列車のリズムについウトウト。
これでビワイチマイレージの地点ポイントは49か所をコンプリート。
この辺を走りました。約60km走行
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