かつら山地の谷筋にはえる雌雄異株の落葉高木。しばしば株立ち状になります。樹皮は縦に浅く割れます。葉は長枝では対生し、短枝にはふつう1枚ずつつき、丸いハート形で掌状脈となり、浅い鋸歯があります。葉柄は赤色を帯びます。秋に黄葉し、落ち葉は甘い香りを放ちます。葉の展開前に開花し、花には萼や花弁がなく、雄花には紅紫色の葯が、雌花には紅色の柱頭があります。果実は円柱形の袋果で、やや曲がります。種子には片側にだけ翼があります。材は、建築、家具、鉛筆、碁盤、将棋盤などにされます。京都の葵祭では葉飾りに使用されます。