「裕也、無事だった、

 よかった、よかったあ、

 愛してるから、

 愛してるから!」
 両手で涙を

 ぬぐいながら

 怪我をしなくて

 よかったと

 泣き笑いでそう言う。
 するとヒヨピーも

 可愛い声で言う。
「ユウヤ、ヨカッタ、アイシテル。」
「まひろお。」
「驚いた。

 まるで本物の恋人

 みたいですね。

 山内さんが危ない時

 まるで見えてるみたいに
 ずっと鳴いてましたよ

 このオモチャ。」
 誰かに言っても

 理解してもらえない

 今のまひろの状態。

 他人から見て

 異常に見えても
 裕也とまひろは

 愛し合っている。
 まひろヒヨピーを

 首にかけた裕也は

 今度は御堂の事が

 心配で御堂の傍に

 取って返した。
 御堂は血が流れる

 脇を抑えて膝を折り、

 工場主任が

 介抱しているようだ。
「救急車に乗せてもらいますか?」
 主任が心配して

 そう言うと御堂は

 頭を振った。
 

 

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