大波に荒れる

 黒い海に変わった

 世界の中で

 闇の浸食に

 耐えるかのような

 白い島の神殿。

 円形の天井を

 支える円柱の

 合間からこっちに

 向かってくる

 化け物が見える。
 ハンマーの男は

 立った姿で神殿に

 飛んで来るのだが

 体の大きさのせいで

 あっという間に
 距離が縮まって

 見えた。
 遠い向こうで

 エネルギーの

 激突する閃光が

 見えていたが、

 もう目の前に

 迫ってくる迫力で
 一成は身構えた。
「まずいな…

 こっちに来るのか?」
 一成の横から

 少し前に出て

 向こうを探すように

 まひろが見ている。
「裕也、

 裕也と御堂さんは?」
「わからない。

 いや、御堂さんが来た。」
 迫るハンマーの男の

 背中に飛び掛かる

 御堂を一成は

 右手指さし、
 一成はさりげなく

 まひろを守るように

 前に出て、

 左の腕でまひろを

 抑えたが、
 まひろは外をよく

 見たくて踵を上げた。
「裕也は?」
 最初に出現した

 場所から半分の

 場所に迫った

 ハンマーの男は、

 大きいせいで

 もう目の前に
 来ているように

 まひろには見えた。

 

 

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