0点ばかり

 だったころから

 比べると

 凄い成長だ。

 それは雄一郎の

 信頼を

 取り戻すための
 晃の毎日の

 頑張りだが

 保健の先生が

 勉強する部屋を

 貸してくれて

 雄一郎の代わりに
 分からない

 ところを教えて

 くれたおかげでもある。
 だから晃は

 この成績を見せて

 一緒に喜びたいと

 思った。
 この間

 別れ話になったけど、

 もう機嫌が

 直ってるんじゃ

 ないかなと甘い

 考えの晃は
 テストを持って

 保健室に行った。
 保健室で寝て

 過ごすのが昔の

 日課だったが

 ちゃんと起きて

 勉強しているから

 久しぶりだ。
「先生ー。あのさ…。」
 晃の声で

 来るとは思って

 いなかった保健医は

 驚いた顔をした。
 でも声を出さずに

 ベッドに視線を

 送り、

 晃もベッドに

 誰か寝ているのを

 見て口を閉じた。
 寝ている誰かは

 少し動いた気がした。

 先生と晃は

 目で合図をし合う。
 だから静かに

 保健医の横に行き、

 静かにテストの

 結果を見せた。
 先生も点数を見て

 微笑んだ。

 横に立つ

 晃を向いて笑顔で

 何度も頷いた。

 よくやったわね、

 頑張ったわね、

 そう心の中で

 晃に言っていた。

 その微笑みを見て

 晃は先生の

 気持ちがほだされたと

 感じた。
 

 

 

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