まさに90度に

 頭を下げて

 奈々が謝ると

 沙也加は女優だから

 ニコリと笑ってあげた。
「奈々ちゃん。

 今日の生放送は

 年末の番組に

 負けないくらい

 視聴率が高い

 大事な

 スペシャル番組だから
 ちょっと

 休んだからって

 下手なダンスは

 踊らないでね。」
 奈々は

 目を輝かせて

 大きな声で返事をした。
「はい!

 家で自主トレしました!

 わたし頑張ります!」
 沙也加の笑顔、

 しかし

 目が笑っていないのに

 奈々は気づかない。

 奈々は記事の

 言いわけを
 沙也加にもしようとした。
「あの、晃とは

 幼稚園の頃から

 キスしてた

 キス友なんです。

 デビュー前に

 気合のキスをしただけ
 なんです。」
「ああ、そうなの。ふーん。」
 沙也加は笑顔を

 崩さず、

 奈々は信じてくれたと

 内心はしゃいだ。
 沙也加さんは

 怒ってない、

 よかったーと

 奈々は思い、

 仲良しメンバーも

 きっと許してくれると
 信じた。

 沙也加はそれ以上は

 奈々に構わなかった。
 番組前の

 リハーサルも

 しっかりやって

 奈々はもう雑誌の

 次の記事は

 出ないんだと

 決めつけ
 復帰に頑張ろうと

 思った。
 その日は日曜だったが

 あの記事のせいで

 男友達とも遊べず、

 土曜日も晃は

 保健医の家にも
 どこにも行けなくて

 土日通して施設で

 勉強していた。
 施設の先生と

 学校の先生たちは

 晃をどう教育すべきか、

 今回の問題を

 話し合っていたが
 ちゃんと大人しく

 勉強をしているから

 もう少し様子を

 見ようと連携していた。
 

 

 

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