11月17日(木)
Facebookのおきなわ花と植物と言うグループの管理者でもある名嘉初美さんが『沖縄の身近な植物図鑑』を出版されたので、その記念の観察会が今帰仁城跡の旧道でもあるハンタ道で行われました。
今帰仁城跡にはよく行っているのですが、ハンタ道は初めてでした。今帰仁城跡が機能していた頃の道路らしく、その頃は集落や畑などもあったようです。ですがハンタと言う言葉は沖縄の言葉では崖を意味するだけあって平坦ではありません。ちょっとした山登りっぽいところもあり雨降りでしたので滑らないかと心配しながらの散策になりました。
ホウライツユクサ
シマツユクサは青い色ですがホウライツユクサは薄紫色でこれも素敵です。
フウトウカズラ コショウ科
リュウキュウハリギリ とげがあるんので針桐なんだそうです。葉柄にもとげがあります。
落ちている葉を見るとこのにハリギリがあるってわかりやすいのです。
ハリギリの枝の先に近いところに謎の塊
人の頭よりも大きな虫こぶ?腫瘤?何かの巣?誰かわかる方はいませんか?
(こういうときは館長に訊ねばすぐわかるからそうしようか?)
幹を見てみると深く亀裂が入っています。『琉球の樹木」を出版されている林将之先生によると幹深裂するのは北方系樹木の雰囲気があるんだそうです。
リュウキュウマメガキ
今帰仁城跡のガイドの方が不思議なガジュマルを案内して下さいました。珍しくにょろにょろと枝を伸ばしていました。
林将之先生がハリギリの説明をしていますが、動画はにょろにょろのガジュマルを写しているんですよ。
気根がまるで幹のようになっている割と普通タイプのガジュマルも見ましたがかなり大きくく見応えがあります。岩に絡まってアンコール・トムを彷彿とさせます。岩が仏像だったらそのものですよね。
後ろ側をよく見ると、このガジュマルの気根が地面に伸びて土に入りまるで枝のようになっています。ガジュマルは意外に根が浅いので気根を伸ばして自分で自分を支える柱を作って陣地を増やす?感じですかね。いつの間に元の根元よりも先にこのように気根が伸びて支柱を作って広がっていくので「ガジュマルは歩く。」と言われることもあります。
これ裏側の気根です。人と比べると大きさがよくわかります。
沖縄戦の時に避難した壕も見ました。奥に隠れられる穴が続いています。
珍しいホルトノキの板根
サルノコシカケも発見。
サルカケミカン
これは勝手にとると薬事法に引っかかるとか言っていました。漢方薬になるらしいです。
これを粉にすると漢方薬になるらしく専門の人しか採取できないらしい。(漁業権みたいなもの?)
後これですりこぎを作るといい香りのするすりこぎができるんだそうです。これくらい太く大きくなったサルカケミカンの幹はそうそうないと思います。悪い人が見たら取りに行かないか心配になってきました。悪い人取りに行かないでよ。
ここまで大きくなるので相当時間がかかっているはずです。大事に見るだけにしましょう。
リュウキュウモクセイ
実も落ちていました。キンモクセイの仲間だそうです。
画像撮るのを忘れましたが途中ミーグシクという見晴らしの崖っぷちにも案内して下さいましたがなんとそこに男女2人で行くと好きでもない人でも結婚するとかガイドの人が言っていました。狙っている人がいる方はお誘いしてそちらに出かけるとよろしいのでは?(怖いけど)
山の植物は幹だけしか見えないことも多く、なかなか覚えられないのですが、専門の方の案内があると勉強になります。
楽しい観察会でした。
あと一回で出版記念の植物観察会は終了だそうです。最後は宜野湾市の比屋良川公園だそうです。10時から12時まで。参加できるかな?
できそうな方はご参加下さいね。