【公開処刑】コロナにおびえる飲食店オーナー

さて、コロナ第二波の影響で、隣町のメルボルンはステージ4までいってしまいました。

 

シドニーでも、感染者が増え、あちこちの街でコロナ発生ニュースが流れ、

その場にいた者や、住んでいる人は14日外出禁止で外に出られなくなるなど

小さな町・村単位でのロックダウンが始まりつつありました。

 

特に不特定多数のお客さんが混在する飲食店では、いつどこでコロナ感染者が入店するかわかりません。

 

いくら身分証明の記録を取り、熱を測り、マスクもして、安全対策ばっちりと言っても、

 

それは無理な話です。

 

私の友人のレストランの道を挟んだ向かいのイタリアンレストランで、コロナが発生しました。

 

通報を受け、白い宇宙服のような防護服を着た人たちが数人店内に入り、消毒剤のようなものを噴射します。

 

イメージでは消防士が消火器で火を消している光景に似ています。

 

その後、徹底的に店内と店外を消毒していました。

 

もちろんその間は、立ち入り禁止区域となっていて、

噂を聞きつけた野次馬たちが、自分の携帯でパシャパシャ写真を撮っています

 

おそらく、FacebookInstagramでアップさせるのでしょう。

 

立ち入り禁止のロープのかかった外から写真を撮るので、もろ外観が写り、レストランの看板も写真に入ります。

 

見る人が見たら、一瞬で場所がわかり、しばらくは誰も近づかなくなるでしょう。

 

 

まさに【公開処刑】です。

 

おそらく、このレストランは立ち直るのにだいぶ時間がかかるでしょう。

 

当たり前ですが、従業員は全員コロナが移っていないか検査され、丸2日は拘束されます。

 

そして、少なくとも14日は隔離をしなければならず、もし、スタッフのだれかがコロナにでも感染していたら、もっともっと大変なことになります。

 

 

この光景を真正面から見ていたレストランオーナーは、もうびくびくしながら営業をするしかありません。

 

本当に、不特定多数が出入りする飲食店は、なんてリスクが高いんだろうと深く考えた出来事でした。

 

 

オーストラリアでは、飲食店やバーなどは、入ってくるお客様すべての名前や電話番号、メールアドレスなどの情報をお店に登録してから、入店が許可されます。

 

登録しないと店側が罰金を払います。

 

いつ、どこで、自分の店がコロナに侵されるかわからない恐怖と闘いながら皆さん頑張って営業されていると思います。

 

私の店も、ここ3週間は売上がかなり落ちました。

 

まだまだ油断はできません。

 

明日は我が身に起こるかもしれないと思いながら、できる限りの対策をして今日もお店をオープンします。