「松山千春 『愛を奏で』に思うこと~松山千春 全作品解説124~ V1.2」S2606

 

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◇更新履歴
V1.0:2014.09.13 初稿

V1.1:2015.01.22 文章を是正、追記

V1.2:2021.12.01 歌詞および所有アルバム画像の掲載、是正

 

■ 「愛を奏で」編曲者:有坂秀一
1985年7月10日発売のアルバム 『明日のために』のLP A面3曲目(CD 3曲目/全10曲)

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◆レコーディングミュージシャン(後日追記)
01. ドラム:
02. ギター(AG):
03. ギター(EG):
04. ベース:
05. キーボード:

06. サックス:

 

◆所有アルバム画像

◇CD

◇アナログカセットテープ

◇アナログレコード


 

◆2014.9.13 夢野旅人(2015.1.22 是正、追記、2021.12.1 是正

ふいにAMラジオから流れてきたモノラルな曲が胸をうつことがある。

高音質のプレイヤーで再生したステレオサウンドでは得られない感動があったりする。

そう考えると、モノラルだろうがステレオだろうがあまり関係ない、とも思う。

 

「愛を奏で」は、1984年夏の大倉山でのステージが初演。そのときの演奏とほぼ同じアレンジで一年後にリリースされた。

 

これぞステレオタイプの音の広がりで、各楽器の音の分離度がいい。

ニューズレコードがダメになると知る前に作っていたというA面5曲(他に「クレイジー・ラブ」、「いけない」、「道標」、「街角」の中で、当時、ダントツで気に入ったのが「愛を奏で」でした。

 

1985年の春のツアーのオープニングだったが、まだリリース前でした。ライヴにおいて、イントロで鷲掴みにされたのが翌年1986年春、「あなたが僕を捜す時」ツアーの初日、日比谷野外音楽堂。

 

アンコールの一曲目、あのステレオタイプなイントロが場内に鳴り響き、風に乗って空に吸い込まれていく。 

 

ステージに駆け寄っていく客を眺めながら、この「愛を奏で」に興奮し酔いしれたものです。

そのときからこの曲は、分離度のよいステレオタイプなアレンジとイントロが要。

 

このアレンジに手を加えるということは、「大いなる愛よ夢よ」のイントロに手を出すというほどに無謀なことに思えるほどである。

 

多少、質感はかわってしまったが、オリジナルアレンジに近いアレンジで歌っていたのツアーでは1990年の春まで。1993年夏、立川でのイベントが最後かな。

 

その後、1996年や2005年春にイレギュラーで演奏されたのだが、まったく質感の違うアレンジ。モノラルとステレオの違いほどの差だった。

 

 

「La La La」 はモノラル感が、いかしているけど、「愛を奏で」は、やっぱりステレオタイプじゃないと駄目だと思った。

それ以外なら演奏するとなると、アンプラグドもしくは弾き語りかな。

 

それは、1997年以降の「ムーン・ライト」にもいえることなんだけど(但し、2014年秋のライブでは、ほぼ原曲のアレンジで演奏されました)。

 

また「愛を奏で」も、「ムーン・ライト」もイントロが短くてテンポも速い。

 

憶測だけど、きっと千春が「間が持たないから」、「バーンと出たいから」といった理由で短めにという要望もあるのだと思う。

 

でも、もう今の松山千春ならば、たとえ長めなイントロでも、その間、ステージ上でリズムを刻んでいるだけでも、ステージに佇んでいるだけでも、十分成立すると、思うわけです。

 

いつも「愛を奏で」を聴くとそう思うのです。


~生きていくことなんて たやすいことさ 風の吹くまま 歩いていく~

 

「生きております」のレビューと重複しますが、

人生は、あなたが一歩踏み出せば苦しいことばかりではない、楽しいものなんだと、生きるに値するもの。

 

自分には、若かりし千春と、還暦を迎えようとしている千春が、ともに謳歌しているようにきこえます。

 

◆歌詞

この手のひら 青空 かざして

見る 今 貴方の 愛を感じて 

ただ過ぎてく 季節は 鮮やか 

ときめく ふたりの 愛を見つめて 

 

生きてくことなんて たやすいことさ 

風の吹くまま 歩いてゆく 

 

この指さき めざした 遙かな 

道 今 貴方の 愛を信じて 

ただ流れる 時間の はざまで 

やさしく ふたりは 愛を奏で 

 

生きてくことなんて たやすいことさ 

風の吹くまま 歩いてゆく 

生きてくことなんて たやすいことさ 

風の吹くまま 歩いてゆく 

歩いてゆく

 

◆D. 1985-1987 松山千春全作品(解説)に思うこと~松山千春 全作品解説4~ インデックス4 (1985~1987) 

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