「障害者ビジネス」って儲かるんですか? | 今日も、犬とベッドシェア

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最近流行ってますよね…就労移行支援事業所とかグループホームとか、B型作業所とか、放課後等デイサービスとか変わり種だと「知的障害者に(お世辞にも上手いとは言えない)絵を描かせて、それをグッズ化させて」作品の利用料徴収する商売やってる兄弟とか。

 

障害者を上手く利用したり、食い物にしたりとやりかたは色々あるようですが…これって、商売的にはオイシイんですか?

 

聞いたところによると、A型作業所や子供向けの放課後等デイサービスはすでに淘汰が始まっているようで廃業や閉鎖したところも少なくない…実際、私の地元も放課後等デイサービスの事業所があったと思われる物件が空き家になったところがちらほらあるそれと同じくらいのペースで増えてるような気もする(元飲食店の居抜き物件とか雑居ビルの一室とか環境的にどうなんだろ?と思うような場所にも)。

 

あと、グループホームも増えてますよね…この自治体にも精神障害者向けの通過型(居住期間が2~3年と定められている)グループホーム(一般のアパートみたいなタイプ)がいつの間にか出来ていて結構ありますし時たま顔を出す地域支援センターにも「グループホーム入居者募集チラシ(こっちは滞在型、終の棲家にも出来る?が多い)」はコンスタントに入ってくるようで。

 

通過型は外観も間取りも一般的なアパートとほとんど変わらないですが、チラシが入る滞在型はマチマチでひどいところだと、共有LDKのある「かぼちゃの馬車」みたいな間取りで家賃5万/月オーバーで入居にあたっては障害種別問いません、何なら難病持ちも可能みたいな何でもアリ状態。

 

参考までに…かぼちゃの馬車は何がダメだったのか?

 

 

 

B型作業所も増えてますよね…やってることも従来の製菓・製パン、製作品販売以外にもこの辺にはまだないですが動画編集とかeスポーツとか、クリエイティブ系なんてのもあるようで。

 

ちょっと前に復活した知る人ぞ知る「100円ラーメン」も運営は障害者ビジネスやってる会社ですね…ここは一般就労らしいけど、B型作業所もやってるらしいので1000円に届きそうなラーメンを100円で販売出来るということはおそらく人件費を相当抑えてるとしか思えないんだよね。

 

と…ここまで書いてみたけど、私が気になることはただひとつ

 

「障害者ビジネスってそんなに儲かるんですか?」

 

ということだけ。

 

知的障害に描かせた絵に付加価値を付けて商売する以外の業種って全部、障害福祉サービスのくくりで主な収入源って補助金ですよね?利用者にそれなりに収入があれば「利用料」を徴収することも可能みたいですが、利用料が発生するケースってほとんど聞かないんですが…放課後等デイサービスは一定額の自己負担はあるようですが、上限あるようですし。

 

最後に通ってた就労移行支援の支援者(この人はずっと障害福祉畑の人)は「福祉業界はどこもジリ貧運営で職員は薄給なんだよ😣」とこぼしていたが…これはここの運営が古くからある非営利団体だからか?

 

最近増えてて広告頻出してる事業者って総じて株式会社なんですよね、もしくは一般社団法人。

 

福祉サービスの事業者って本当に昭和とか昔からやってるところだと社会福祉法人が多いし、そこまで古くなくても新しくないってところになるとNPO法人とか公共性の高さを要求される運営法人なことがおおいんだけど…完全に営利目的で設立されてるところが多すぎないか?ひどいところだと「フランチャイズ」とかあるし(実はハラスメント被害に遭った事業者は実はフランチャイズ経営でした、コンビニかよ)。

 

Facebookの広告にも「B型作業所のフランチャイズ」とか「障害者グループホームへの不動産投資」とか、障害者ビジネス企業の先駆け的存在”旧ウイングル”に至っては「事業所の利用者募集ノウハウ教えます!!」みたいな広告まで出してる。

 

もうね…ここまで来ると何も言えないわ。

 

個人的にはこういう状況、よろしく無いと思うんだけど人によっては選択肢が増えて良いってことになるんだろうね。

 

そもそもハッキリ言って「儲け」とか「利益」とは一番遠いところにある業態なのにそこで営利を求めようとすると何が起こるか?そりゃあ「サービスの質の低下」と「不正」のどちらかか、時にはどっちもでしょうね。

 

既に淘汰が始まっている放課後等デイサービスが廃業する主な理由は「利用者数の低下」と「不正」が多いそう…B型作業所もちょっと前に「補助金の不正受給からの事業者指定取り消し」のコンボが相次いでニュースになってました。

 

 

 

 

10年前に書いた記事で「作業所の取り消しなんてまず起こり得ない」と書いていましたが、撤回します…もう、日常茶飯事なのかもしれない。

 

グループホーム界隈も現在進行系でニュースになってますね、あの業者のホームは地元にはないけど近隣自治体にはあるようで支援センターにパンフ置いてあります、職員に「今ニュースになってるとこじゃないですか?内情はぜんぜん”ふわふわ”してないですよね」とツッコんだ記憶があります。

 

就労移行支援については事業者によって本当にピンキリなのであえて詳しくは触れませんが…叩いたらホコリの出そうなところ沢山ありそうですよね(ハラスメントのような完全にアウトな事以外にも、通所日数に応じて金券を配るという限りなくアウトなことをやってるところもあります)。

 

正直、こういう状況になると障害福祉サービスそのものに対する不信感が芽生えるんですよ…そうするとどうなるか?こんな状態になる前から地道にやってきた事業者にまで風評被害が起こるのは目に見えている。

 

最後に通っていた施設を見つけるまで「もう、就労移行支援はどこも信用できない」という完全な不信状態でしたから。

 

私もたまに冗談で「パートナーさんからアパート相続していたら私もグループホーム化して儲けられたのに」とか「私も今から障害者ビジネス参入しようかな?」なんて言うこともありますが…不正とか誤魔化しが苦手な性分なもんで、障害者食い物にしてウハウハ的な事は出来ないでしょうね。

 

本当に参入考えるなら、今計画してるコミュニティカフェで将来的に人を雇いたいと思ったときにB型作業所にすることをとっくに視野に入れていると思います。

 

対人援助職を目指すなら、それなりの高い意識とモラルを持った人にやってもらわないと…利用する立場としては本当に困るわけです。